本部行事

 名古屋大学ホームカミングデイ開会式及び全学同窓会第4回総会をはじめとする本部行事が、午後2時30分から、豊田講堂ホール等において、本学法学部卒業生の吉田一貴NHK富山放送局アナウンサーの司会進行により開催されました。
 開会式及び総会では、初めに、平野総長から、「自分が卒業した大学、在学する大学、関係した大学に、愛情や誇りを持ってもらえることなくして、本学の発展はありません。大学を顧みてもらえるように、構成員が一致団結して、同時に地域の方々と強い連携を図り、本学が世界一流の大学となるように、さらに発展させていきたい。」とあいさつがありました。続いて、豊田章一郎全学同窓会会長が所用で欠席のため、全学同窓会を代表して、伊藤忠商事株式会社取締役会長で、本学経営協議会委員の丹羽宇一郎副会長から、最近、本学の同窓生が各界で活躍されていることを嬉しく思い、今後より一層活躍することを望んでいること、平野総長等の尽力により、ホームカミングデイが開催されたことに感謝するとともに、今後も継続して開催することを期待している旨のあいさつがあった後、伊藤義人全学同窓会代表幹事による同会の活動報告が行われました。その後、総会に先立って行われた全学同窓会評議員会で設立が認められたバングラデシュ支部に対して、丹羽副会長から、同支部長のMd. Sayeedul Islam Khan氏(GRAM BANGLA Sangstha代表)に、支部認定証と支部旗が授与されました。
 続いて、トヨタ自動車株式会社相談役で、株式会社デンソー副会長の齋藤明彦氏による「F1の楽しみ方」と題する講演が行われました。齋藤氏は、昭和43年本学大学院工学研究科博士課程修了後、トヨタ自動車工業株式会社(現トヨタ自動車株式会社)に入社し、同社で取締役、取締役副会長を歴任されるとともに、トヨタF1チームのチームリーダーとして活躍されてきました。世界のモータースポーツの最高峰であるF1の歴史、F1カーの特徴等のF1に関する一般的な説明からはじめ、トヨタのF1プロジェクトの概要、トヨタのF1の歩みや活動結果、入賞23回、表彰台5回という結果を残した2005年の躍進の要因について、チームリーダーとしてトヨタF1チームに携わってきた経験談を交えながら話されました。また、トヨタF1チームが来年度F1で勝つための4つの要素として、車両・エンジン開発、チーム、ドライバー及びタイヤを挙げ、各要素について詳細に説明された後、コースの特徴や予選燃料搭載量とピットストップ戦略等のF1の見どころについて触れられ、講演は終了しました。
 その後、演舞会として、昨年12月に行われた第49回全日本学生競技ダンス選手権大会で優秀な成績を修めた舞踏研究会によるダンスが披露されました。
 シンポジオンホールに会場を移して開催された懇親会では、平野総長のあいさつの後、全学同窓会副会長の岡田邦彦株式会社松坂屋取締役社長の発声により乾杯が行われ、終始なごやかな雰囲気で歓談がもたれました。歓談中には、民族舞踊団音舞による力強く、息の合った演舞や、全学同窓会韓国支部長の尹炳虎江原大学校教授及びバングラデシュ支部長のMd. Sayeedul Islam Khan氏による流暢な日本語によるあいさつ、名古屋大学混声合唱団による合唱等が行われ、最後に、参加者全員で学生歌「若き我等」を歌い、懇親会は盛況のうちに終了しました。