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2008年10月07日
本学の卒業生である益川敏英名古屋大学特別招へい教授・京都産業大学理学部教授と小林 誠高エネルギー加速器研究機構名誉教授がノーベル物理学賞を受賞しました。
益川敏英特別招へい教授は、昭和37年本学理学部を卒業、昭和42年同大学院理学研究科博士課程を修了した後、同理学部助手、東京大学原子核研究所教授、京 都大学基礎物理学研究所教授等を経て、平成15年から現職に就任、平成19年10月からは本学特別招へい教授を委嘱されています。
小林 誠高エネ ルギー加速器研究機構名誉教授は、昭和42年本学理学部を卒業、昭和47年同大学院理学研究科博士課程を修了した後、京都大学理学部助手、高エネルギー物 理学研究所教授、高エネルギー加速器研究機構素粒子原子核研究所長を経て、平成18年に同機構名誉教授になられています。
URL | http://www.eken.phys.nagoya-u.ac.jp/images/KMnobel/nobel2008.htm |
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この度、本学の学部及び大学院で勉学された小林 誠博士及び益川敏英博士がノーベル物理学賞を受賞される栄誉に輝かれましたことは、誠におめでたいことであります。
ことに、両博士が坂田昌一博士以来伝統のある本学理学部で素粒子物理学を学ばれ、それを基礎に小林・益川模型を完成させ、今回の受賞となられたことは、2001年のノーベル化学賞を受賞された野依良治特別教授に続き本学関係者が受賞されたことに心から喜ばしく思います。
両博士のご研究は、「CP対称性の破れ」の問題と呼ばれ、宇宙はなぜ反粒子に比べて粒子が多いのかを解明するもので、この研究は、世界の素粒子物理学の理論研究の発展に多大な影響を与えたものです。
益川博士におかれましては、昨年10月1日より本学特別招へい教授としてご就任いただいたところであり、この偉大な功績の軌跡といったものを本学の学生にお伝えいただけたらと思います。
この度の受賞により、本学の研究教育活動が大いに奨励され、併せて我が国における学術研究が更に一層強力に推進されることを信じて期待しております。
平成20年10月7日
名古屋大学総長 平野 眞一