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2014年10月08日
赤﨑 勇本学特別教授・同名誉教授・名城大学教授と本学現職である天野 浩名古屋大学大学院工学研究科教授がノーベル物理学賞を受賞しました。
受賞理由は「明るく省エネルギーな白色光源を可能にした高効率の青色LEDの発明」です。両博士は、青色発光ダイオードの開発に取り組み、1985年に、LEDの材料となる無色透明な結晶を作ることに成功、その後、1989年には高輝度青色の青色LEDの開発に世界で初めて成功しました。現在では、携帯電話のバックライト、大型ディスプレイ、省エネ効果が高い交通信号、家庭用照明などや、情報の高密度記録高速処理を可能にするなど広く活用されています。
赤﨑 勇特別教授は、昭和34年名古屋大学工学部助手、昭和39年同助教授を歴任した後、同年名古屋大学大学院工学研究科で工学博士の学位を取得。その後、民間企業に勤務され、昭和56年名古屋大学工学部教授に就任。平成4年には名城大学理工学部教授に就任し、平成16年12月に名古屋大学特別教授になられています。
天野 浩工学研究科教授は、昭和58年本学工学部を卒業、昭和63年同大学院工学研究科博士課程を修了した後、名古屋大学助手、名城大学助教授、同教授を経て、平成22年から名古屋大学大学院工学研究科教授になられています。
赤﨑 勇 特別教授
天野 浩 大学院工学研究科教授
この度、本学 赤﨑 勇特別教授及び天野 浩大学院工学研究科教授がノーベル物理学賞を受賞される栄誉に輝かれましたことは、誠におめでたいことであります。両教授におかれましては、赤﨑特別教授が工学部教授として本学在籍時に天野教授が学部生として共に研究を進められ、当時、20世紀中には実現不可能と考えられていた高性能GaN系p-n接合青色発光素子(青色発光ダイオード)を実現し、半導体研究に革命を起こされました。赤﨑特別教授及び天野教授が、本学在職中に進められた研究が評価されたことは大学として大変名誉なことであり、心から嬉しく思います。
両教授のご研究は、現在、携帯電話のバックライト、大型ディスプレー、植物栽培用光源、省エネ効果が高い交通信号や情報の高密度記録・高速処理を可能にするなど、私たちの日常生活にとって必要不可欠なものとなっています。現在でもその用途は広がりを見せており、更なる発展が期待されています。
この度の受賞により、本学の研究教育活動が大いに奨励され、併せて我が国における学術研究が更に一層強力に推進されることを心から信じて期待しております。
平成26年10月7日
名古屋大学総長 濵 口 道 成