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第八高等学校(現 名古屋大学)の椎尾詷教授の発明を製品化した「ベルトーロ整流器」が、社会に貢献した電気技術を称える顕彰「でんきの礎」を受賞しました

2023年03月20日

1918年(大正7年)に、椎尾詷(しいお ひとし)氏が発明した「ベルト―ロ整流器」が、電気学術・技術の発展史において重要な成果を挙げ、社会の発展に貢献した発明を称える、一般社団法人電気学会の第16回電気技術顕彰「でんきの礎」を受賞しました。
  ベルト―ロ整流器は、国産初機械式整流器であり、第八高等学校(現 名古屋大学)教授の椎尾氏が、名古屋高等工業学校(現 名古屋工業大学)の協力のもと、実証研究・実験を重ね、初号機を完成させました。その後、産学ベンチャー企業である株式会社中央製作所によって製品化されたものです。金属表面処理用電源(めっき、アルマイト用)を始め映画館の映写用やバッテリー充電用等幅広く利用されました。海外特許も取得することで、日本独自技術としての地位を確立し、戦後日本の産業発展に多大な貢献をしました。
  授賞式は3月16日(木)、本学にて開催されました。博物館には、実験で使用されていた機体が1台収蔵されています。

 

 勝野哲 電気学会会長から顕彰を受ける 藤原慎一 博物館講師

 

博物館における展示(模型と3D映像による)