名古屋大学デジタル人文社会科学研究推進センター/高等研究院の河江 肖剰 准教授らの研究グループは、株式会社ワールドスキャンプロジェクトと連携し、ギザの大ピラミッドの3Dデータを活用したAR体験の技術を開発しました。
この試みは河江准教授率いるGiza 3D Survey注)2から得られた最新の3Dデータを基に、株式会社ワールドスキャンプロジェクトが開発したエジプト・ギザにあるクフ王の大ピラミッド(約4500年前)のARを名古屋大学豊田講堂前で体験できるものです。
今回のAR体験は、エジプト考古学の最前線で収集されたギザ台地の詳細な3Dデータを使用し、実物大の大ピラミッドをデジタル空間に再現します。参加者はスマートデバイスを通じて、10月19日に開催される名古屋大学の「ホームカミングデイ」で、大ピラミッドをリアルタイムで体験することが可能となります。このプロジェクトの目的は、エジプト学研究の最先端技術を広く一般に紹介すると同時に、教育現場におけるデジタル技術の可能性を探ることにあります。この産学連携の学際コラボレーションによる高度な技術を用いた学習ツールとしてのARの応用が期待されています。
・ギザの大ピラミッドの3Dデータを活用したAR注)1体験の技術を開発。
・名古屋大学豊田講堂前で、スマートデバイスを使って国内で初となる実物大のピラミッドをリアルに体験可能。
・10月19日の「ホームカミングデイ」で公開し、デジタル技術の教育活用を探る。
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注1)AR:
AR(Augmented Reality/拡張現実)。現実の環境にデジタル情報や画像を重ね、表示する技術。
注2)Giza 3D Survey:
ギザのピラミッドや周辺遺跡を3D技術で詳細に計測し、デジタルモデルとして記録・解析するプロジェクト。
デジタル人文社会科学研究推進センター/高等研究院 河江 肖剰 准教授
http://www.iar.nagoya-u.ac.jp