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JICA/GSID共催公開シンポジウム「途上国における地方分権化と森林管理~アジアにおける事例を中心に~」

時間14:30~17:30
場所国際開発研究科オーディトリウムMAP
対象一般市民
概要多くの途上国では、これまで一般的に、中央政府が森林保護区を設定して一元的に管理をするという手法がとられてきました。このためその保護区の内外で伝統的に森林と共に暮らしてきた地域住民との間で、土地や資源利用をめぐる対立がしばしば起こってきました。近年では多くの途上国で地方分権化が進む中で、地方政府が森林管理の権限を持ち始めたものの、組織・人材・財政面での整備が追いついていないのが現状です。
そこで大事になってくるのが地方政府(地方自治体等)と住民組織の協働です。両者がより生活に密着したレベルで、互いに協力することによって、「森林資源の利用」と「森林環境の保全」が両立された、持続的な森林管理が可能となるのです。
国際開発研究科では、JICAから委託を受け、東南アジア諸国やアフリカ各国で森林政策を担当する中央及び地方の中堅行政官等を対象に、地方行政と住民との協働による持続的な森林管理を総合的に学ぶ研修コースを実施しています(平成21年度は、10月14日(水)~10月27日(火)の日程)。
このシンポジウムでは、エチオピア「ベレテゲラ参加型森林管理計画フェーズ2」及びマレーシア「ボルネオ生物多様性・生態系保全プログラムプロジェクトフェーズ2」といったJICAプロジェクトの受入れ国政府の担当者で、今回研修員として来日するスピーカーが、自国のプロジェクトを紹介すると共に、直面している課題、そしてその解決策について国際開発研究科およびJICA等関係者のファシリテーションのもとに議論します。
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