市民公開講座等 (14)

法学部・法学研究科 講演会「明治150年:日本民法典の軌跡と、現在」

場所 C53 アジア法交流館2階ACフォーラム
時間14:45~16:15

講演テーマ: 明治150年:日本民法典の軌跡と、現在
講師: 加藤雅信 名古屋大学名誉教授、名古屋学院大学教授、弁護士

概要: 講演のテーマは、「明治150年:日本民法典の軌跡と、現在」である。明治民法の施行から現在まで120年しかたっていないのに、なぜ「明治150年」なのか、不思議に思われる方もおられるであろう。ただ、明治元年からの十数年間で、明治政府は、徳川幕府の「田畑永代売買禁止令」を廃止し、徳川幕府の主食作物以外の一定のものの栽培禁止令に対して「田畑勝手作」を発布、重畳的所有権を廃止し、「近代的所有権」を確立した。また、戦後の家制度の廃止についても、日本側「起草委員の独自の発案」という我妻発言があり、現在の学界にも影響を与えているが、これは占領政策の日本の「悪法の廃止」方針に端を発し、マッカーサー三原則のうちの「封建制度の廃止」原則にのっとったうえでの「家制度の廃止」であったという歴史的事実を覆い隠している。今回の講演は、この150年間民法の歴史のなかで、世に知られていなかった事実に焦点をあてるものである。

  

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