京都大学生存圏研究所の海老原祐輔教授、名古屋大学宇宙地球環境研究所の平原聖文教授、九州大学の田中高史名誉教授の研究グループは、シミュレーションを用いた研究を行い、地球周囲の宇宙空間における電気の偏り(帯電)の極性は従来の考えとは逆であるという最近の人工衛星観測結果を、プラズマの運動によって説明できることを示しました。この成果は、宇宙環境変動に重要な役割を果たす大規模なプラズマ流の本質的な理解に繋がるものです。本研究成果は、2025年7月10日に国際学術誌「Journal of Geophysical Research: Space Physics」に掲載されました。
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タイトル:MHD simulation study on quasi-steady dawn-dusk convection electric field in Earth's magnetosphere
著 者:海老原祐輔(京都大学生存圏研究所), 平原聖文(名古屋大学宇宙地球環境研究所), 田中高史(九州大学名誉教授)
掲載誌:Journal of Geophysical Research: Space Physics
Vol. 130, Issue 7, e2025JA033731, doi:10.1029/2025JA033731
URL:https://doi.org/10.1029/2025JA033731
掲載日:2025年7月10日
宇宙地球環境研究所 平原 聖文 教授
https://www.isee.nagoya-u.ac.jp/~hirahara/