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生物学

2026.03.24

痛みと暑さを避けるために重要な脂質を発見~エーテルリン脂質は、痛覚と温度覚のセンサー分子機能を保つ~

【ポイント】

体に害をもたらす痛みや温度を避けることは命を守る上でとても重要です。これまでの研究で、私たちの体にある物理的な接触や温度変化を感じるセンサーが発見されてきましたが、それらのセンサーの機能がどのように正常に保たれているか、その詳細は明らかではありませんでした。今回、自然科学研究機構生理学研究所/生命創成探究センター/総合研究大学院大学の曽我部准教授および水藤特任助教(在職当時)、名古屋大学大学院理学研究科/自然科学研究機構生命創成探究センターの内橋貴之教授、自然科学研究機構生理学研究所/生命創成探究センターの根本知己教授、静岡県立大学薬学部の原雄二教授、名古屋市立大学なごや先端研究開発センターの富永真琴教授らの研究チームは、危険なレベルの物理的刺激や温度刺激を感じるセンサーの感受性を調節する新しい脂質を発見しました。また、ショウジョウバエにおいて、この脂質を失った場合、接触や熱刺激からの逃避行動が弱まることを明らかにしました。本研究結果は、2026年3月18日にiScience誌(2026年4月17日号)にオンライン掲載されました。

 

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【論文情報】

Ether phospholipids modulate somatosensory responses by tuning multiple receptor functions in Drosophila.
Takuto Suito, Xiangmei Deng, Shoma Sato, Kohjiro Nagao, Christian Ganser, Takayuki Uchihashi, Motosuke Tsutsumi, Tomomi Nemoto, Yuji Hara, Makoto Tominaga, Takaaki Sokabe
iScience. 2026年3月18日オンライン掲載(2026年4月17日号)

DOI: https://doi.org/10.1016/j.isci.2026.115209

 

【研究代表者】

大学院理学研究科 内橋 貴之 教授
https://www.nagoya-d-lab.com/