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名大教員の描く「ひと生命いのち未来みらい」の円環

時間 13:30〜16:45
場所

シンポジオンホール&ホワイエ(収容:約400人)

2

ゲスト

鳥越俊太郎
鳥越俊太郎

鳥越俊太郎
ニュースの職人・キャスター。
  • 2005年10月大腸がん手術。
  • 2007年1月左肺に転移。同年8月右肺手術(良性)。
  • 2009年2月肝臓に転移手術。
  • 2009年 NPO法人がん患者団体支援機構 理事長に就任。
司会

丹野みどり
丹野みどり

丹野みどり
(CBCアナウンサー / 文学部卒)
  • 「ニュースワイド」、「ユーガッタ!CBC」を経て、現在、「イッポウ」(月)〜(金)16時50分〜19時に出演中。
  • 4年前から、「イッポウ」内で、医療・介護関連や人々の生きる姿を捉えた特集を取材・制作している。

◆プログラム

第1部 13:30-15:10

1.

近藤孝男
近藤孝男

「生命の時間をはかるタンパク質」
近藤孝男 (高等研究院長・理学研究科教授)
地球上に生息する生物は細胞中の腕時計のような装置を持ち、時刻を知りながら、生活しています。この時計機能は地球で進化した生命がその自転周期を記憶する仕組みを持っていることを意味しています。シアノバクテリアを使った研究から、時計タンパク質がATPを利用して、巧みに時間を測っていることが明らかになりつつあります。タンパク質はこれまでに知られている触媒などの機能のほか、遥かに多様な機能を持っているようです。
2.

安藤雄一
安藤雄一

「生きていく未来」
安藤雄一 (医学部附属病院化学療法部長・准教授)
「病とともに生きる」をキーワードに、なかでも特に“がん”に焦点をしぼります。がんの治療を受ける患者や家族にとって、また治療にたずさわる医療者にとって、がんとともに生きていく未来とはどのようなものでしょうか。新しい分子標的治療薬の登場やテーラーメード医療の実現によって、がんの治療はDNAや分子のレベルで考える時代になっています。それと同時に、緩和ケアやチーム医療の現場では、人と人とのかかわりあいに今までにもまして目が向けられています。身体や心のなかに“がん”という痛みをかかえていても、しっかり未来に目を向けて生きていくために、いま何が大切なのでしょうか。
3.

松尾清一
松尾清一

「未来につなげる生命」
松尾清一 (副総長・医学部附属病院長)
「現在から未来へつなぐ医療」をキーワードとして、現在の医療の問題点をと市民が安心して暮らせる医療の未来を考えます。我が国では医師不足や地域医療の危機などの現状がある一方で、極小のがんを発見する診断技術やロボット手術など医療技術は日進月歩で進んでいます。また、日本社会は少子高齢化が進み、超高齢化社会がすぐそこに迫っている現実があります。現在の医療の問題点を克服しながら、今後の我が国の医療はどのようにあるべきか、愛知県や名大病院で始まっている取り組みを紹介しながら、医療の今とこれからを一緒に考えます。

休憩 15:10-15:25


第2部 15:25-16:45

トークセッション
パネリスト
松尾 清一、安藤 雄一、近藤 孝男、鳥越 俊太郎
進行
丹野 みどり