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農学

2022.09.15

独自ゲノム編集技術を用いたゲノム編集ヤギ個体の作出に成功

国立大学法人東海国立大学機構 名古屋大学大学院生命農学研究科(以下「名古屋大学」)の大蔵聡教授らの研究グループは、ゲノム編集受託サービスを提供する株式会社セツロテック(本社:徳島県徳島市、代表取締役:竹澤慎一郎、以下「セツロテック」)の竹本龍也、稲谷結花らの研究グループとの共同研究において、徳島大学発の独自の高効率ゲノム編集技術”GEEP法*1”を活用し、ゲノム編集シバヤギ個体を作出することに成功しました。この成果は、ゲノム編集によるウシ科動物の効率的な品種改良に新たな道を切り開くものです。現在、産まれてきたゲノム編集ヤギ個体の解析を進めており、これらの結果を踏まえ、今後論文として発表する予定です。

 

◆詳細(プレスリリース本文)はこちら

 

【用語説明】

1) GEEP法:受精卵エレクトロポレーション法(特許6980218号)は、ゲノム編集因子およびgRNAといったゲノム編集ツールを、電気の力(エレクトロポレーション)によって受精卵に導入する方法です。GEEP法を活用することで、短時間で均一な条件下で、大量の受精卵に対して低侵襲にゲノム編集を行えるというメリットを産み出し、高効率なゲノム編集生物の作製が期待できます。

 

【研究代表者】

大学院生命農学研究科 大蔵 聡 教授
https://www.agr.nagoya-u.ac.jp/~laps/