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医歯薬学

2023.07.05

皮膚の水分保持やバリア機能に関与するタイトジャンクションの緩和および強化作用の機能性を確認 -タイトジャンクション機能を活用したスカルプケア製品の開発に期待-

国立大学法人東海国立大学機構 名古屋大学大学院創薬科学研究科 構造分子薬理学分野 廣明秀一研究室(愛知県名古屋市千種区不老町 総長 杉山直、以下「名古屋大学」という)と、日華化学株式会社 毛髪科学研究所(本社:福井県福井市文京四丁目23番1号 代表取締役社長 江守康昌、以下「日華化学」という)の共同研究チームは、タイトジャンクション(以下「TJ」 ※1)への緩和および強化作用を示す成分の機能性を確認し、日本顕微鏡学会第79回学術講演会にてポスター発表を行いました。また、これらの成分を用いた頭皮用化粧料に関しての特許を2023年5月25[天谷1]日に取得しました。
 

【ポイント】

・皮膚最表面である表皮を構成する顆粒層に存在し、隣接細胞の間隙を埋める細胞接着装置であるTJの開閉制御に着目
・TJの緩和作用を示すオウゴンエキスとTJの強化作用を示すグレープフルーツエキスの機能性を確認

 

◆詳細(プレスリリース本文)はこちら

 

【用語説明】

※1 タイトジャンクションとは、皮膚最表面である表皮を構成する顆粒層に存在し、隣接細胞の間隙を埋める細胞接着装置である。タイトジャンクションが細胞同士を強く接着させることで、皮膚のバリア機能を高め外部からの刺激物の侵入を防いだり、内部からの水分や保湿成分の蒸散を防いだりすることができる。

 

【研究代表者】

大学院創薬科学研究科 廣明 秀一 教授
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