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総合理工

2026.11.06

NASAが次世代遠赤外線宇宙望遠鏡「PRIMA」を選抜、日本の取り組みも新たな段階へ 〜宇宙の塵に隠された、惑星・星・銀河の誕生と成長の謎を解き明かす〜

【ポイント】

NASA(アメリカ航空宇宙局)は、遠赤外線(※1)宇宙望遠鏡計画「PRIMA(プリマ)」について、初期設計と技術開発を進める段階である「Phase B(フェーズB)」(※2)へ移すことを決定しました。これにより、PRIMAは2033年の打ち上げに向けて、計画をさらに具体化する段階に進みます。                                    
日本の研究者も、2023年からPRIMAに関する科学面・技術面の検討を進めてきました。今回の決定を受け、日本でも将来の計画参加に向けた審査や手続きが進められる予定です。
本リリースは、広島大学、愛媛大学、東京大学、早稲田大学、東京都市大学、筑波大学、名古屋大学、筑波技術大学、国立天文台、理化学研究所による共同発表です。
PRIMA日本チームの活動は、国内のさまざまな大学・研究機関に所属する研究者によって支えられています。

 

・NASAは、口径1.8 mの遠赤外線宇宙望遠鏡計画「PRIMA」を、初期設計と技術開発を進める「Phase B(フェーズB)」へ移すことを決定しました。
・日本では2023年から、PRIMAへの参加を見据え、国内の研究者が科学面・技術面の検討を進めてきました。今後は、日本でもPRIMAへの正式参加に向けた審査や手続きが進められます。
・PRIMAは、人の目に見える光である可視光では見えにくい、宇宙の塵に隠れた場所を遠赤外線で観測し、惑星や星、銀河がどのように生まれ、成長してきたのかを明らかにすることを目指します。

 

PRIMA(PRobe far-Infrared Mission for Astrophysics)は、遠赤外線を使って宇宙を調べるNASAの口径1.8 mの遠赤外線宇宙望遠鏡計画です。遠赤外線は、人の目に見える光よりも波長が長く、温度の低い宇宙の塵やガスを調べるのに適しています。一方、地球の大気に遮られやすいため、宇宙から観測することで、これまで詳しく見ることが難しかった天体や物質を調べることができるようになります。
日本では、2023年6月からPRIMAに関する組織的な活動が始まりました。2024年12月には、JAXA宇宙科学研究所(ISAS)のワーキンググループが発足し、国内の研究者が科学面と技術面の検討を進めるとともに、PRIMAのさまざまな研究活動に参加してきました。
これまでのPhase Aでは、ミッションの基本的な構想を具体化し、必要な技術や設計について検討が進められてきました。他のミッションとの競争的な選考を経て進んだ Phase B では、これまでの検討をもとに、望遠鏡の初期設計や必要な技術の開発をさらに進めます。こういった活動を確実に積み重ねることで、打ち上げ、および、科学観測を実現していきます。今後は、日本の正式参加に向けた国内での審査や手続きが進められます。

 

なお、名古屋大学は、PRIMAの前の遠赤外線天文衛星計画SPICA(コロナ禍にキャンセル)の中心的役割を長年にわたって果たしてきましたが、SPICAの科学・技術ヘリテージをPRIMAに活かすためにも活動に参加しています。

 

◆詳細(プレスリリース本文)はこちら

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【用語説明】

※1 遠赤外線:人の目に見える光より波長が長い赤外線の一種です。温度の低い宇宙の塵やガスを調べるのに適しています。
※2 Phase B(フェーズB):宇宙望遠鏡の基本的な設計を具体化し、必要な技術の開発を進める段階です。

 

【研究代表者】

大学院理学研究科 金田 英宏 教授
https://www-ir.u.phys.nagoya-u.ac.jp/index.html

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