ごあいさつ

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まずはじめに、この度の東日本大震災において、被災され、現在も困難な状況にある方々に、心からお見舞い申し上げるとともに、亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げます。

今回で7回目を迎える名古屋大学ホームカミングデイには、「家に帰る」あるいは「故郷に帰る」という意味が込められています。被災地では、今この瞬間も、多くの方々が、家族を失い、家を失い、故郷を離れることを余儀なくされ、厳しい生活を強いられています。 濵口道成 このような状況だからこそ、本学の長い歴史を支えてくださった卒業生・修了生、元教職員の方々、在校生の保護者等の方々に、 「家」「故郷」に帰ってきていただきたい、また、本学の欠かせない「家族」の一員である地域の皆様に、本学の行っている教育・研究活動の一端に触れていただき、信頼し合い、協力し合うことにより、地域のさらなる発展に貢献したい、という願いから、今年度もホームカミングデイを開催することとしました。

今年度のホームカミングデイは、メインテーマを、地域と大学で考える 未来を耕す「人・緑・食」とし、本学の優れた教育・研究活動やその成果等を通じて、人が緑を育て、次世代に安全・安心な食を確保することにより創成される、豊穣な未来について考えていくこととしております。

本学は、明治4年(1871年)に西洋の近代教育研究機関を目指して設置された仮病院・仮医学校を創基とし、今年で140年を迎えます。長い歴史と文化を具現化するものとして50年前に建築された、本学の象徴とも言える豊田講堂が、先日、文化審議会より登録有形文化財の指定を受けました。この豊田講堂において、「名古屋大学の集い」を開催します。卒業後10周年、20周年、30周年、40周年及び50周年の方々をご招待し、地域の皆様方とともに、名古屋フィルハーモニー交響楽団によるコンサートを楽しんでいただくこととしております。

各学部・研究科においても同窓生・保護者等の方々を対象とした行事を実施いたします。皆様に有意義で楽しい一日をお過ごしいただけるよう、全力を挙げて準備を進めておりますので、ご家族、ご友人もお誘い合わせの上、是非ホームカミングデイにお越しくださいますようお願い申し上げます。

平成23年7月
名古屋大学総長

濵口道成