2025年12月

12月6日

本日は土曜日ですが、午前中に全学同窓会ASEANオンライン・ダイアログというイベントがありました。

こちら、全学同窓会マレーシア支部からの発案で、今年マレーシアがASEANの議長国を務めるということもあり、ASEAN各国の同窓会支部が集まって対話をすることを通じて、お互いのネットワーキング、そして連携の強化をはかる、というものです。マレーシア支部のジャミラ・モハマド支部長が中心になって参加者を集められ、私からもご挨拶を差し上げました。ちなみに、ジャミラ・モハマドさんには、本年2月3日に表敬訪問をいただいています。

全学同窓会、海外支部が現在17支部と、どんどんと拡大してきていますが、横の連携がこれまでほとんどありませんでした。この機会にASEANでまとまっていただけると頼もしいですね。

 

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12月5日

本日午後は、年3回ほど実施しているYLCセミナーがありました。

今回は、生物の集団行動をドローンを使って調べるという研究を環境学研究科で行なっている井上漱太さん、卵巣がんの研究を中心に医学系研究科・名大病院で臨床と研究を行なっている伊吉祥平さんのお二人でした。

今回、お二人の話を聞いていて感じたのは、研究者として成功していくためには、世界の誰にも負けない「武器」を持つことが必須、ということです。井上さんは、ドローンを使うという手段の強みとその結果をAIを使って解析するという強みを持っていました。伊吉さんは、もともと化学の研究者としてスタート、そこから医者になり医学の研究を進めてきたというキャリアから、化学を深く理解して医学の臨床研究を行う、という強みを持っています。

元来、研究では、新しいテーマにこれまでにない手法によってチャレンジしていくことで大きなブレークスルーが得られます。誰にも真似のできない自分だけのスキル、強みがそこで大きな力を発揮します。お二人の研究の発展、楽しみにしています。

 

 

12月4日②

午後には、韓国の高麗大学校の学長らの表敬訪問を受けました。場所は理学南館です。高麗大学校はSKYという3大大学の一角を担う韓国のトップ大学で、世界ランキングも本学よりもだいぶ上を行っています。

訪問いただいたのは、キム・ドン-ウォン学長、国際担当のソン・サン-キー副学長、国際大学ハン・ジュン-スン前学長らでした。キム学長とは、これまでも何回か環太平洋大学協会(APRU)の学長会議などでお会いしています。初めての名古屋大学訪問ということでした。寒くありませんか、と尋ねたのですが、今のソウルはもう少し寒いとのお答えでした。

高麗大学校は120年前に設立された歴史のある大学です。ちなみに英語名はKorea University、私立大学だそうですが、韓国を代表することがわかると思います。

高麗大学校の方からは、ソン副学長から詳しい大学説明をいただきました。いくつかキャンパスがあるのですが、メインのキャンパスはソウルにあります。カレッジ制をひいていて、法科大学、経営大学、理科大学、医科大学などなど、ソウルキャンパスだけで19のカレッジ・学部があり、21の大学院、38000人の学生数、11000人の留学生を誇ります。

病院を3つ持ち、そのうち2つは病床数が1000を超え、さらに4つ目を建設中とのこと、すごい勢いです。

産業界にも多くの人材を出していて、韓国のトップ100企業の17%のCOEは高麗大学校の卒業生だそうです。代表的な卒業生には、現代自動車のチュン会長、LGグループのクー前会長らがいます。政治やスポーツにも人材を輩出、イ・ミョンバク元大統領ほか、首相経験者や現在のソウル市長も卒業生です。スポーツ関係では、浅田真央さんのライバルで有名だったフィギアスケートのキム・ヨナさんやゴルフのリディア・コさん(韓国系ニュージーランド人でパリオリンピック金メダル)なども卒業生だそうです。

留学生の受け入れに非常に熱心で、アジアNo1のサマー・プログラム、ウインター・プログラムには35カ国以上から3500人を超える学生が参加します。

本学との関わりは1999年の部局間の協定から始まり、2006年には大学間学術協定を締結しています。医学部・医学系研究の国際学術連携組織GAMEにも本学とともに参加、学生交流を進めています。そのため、表敬訪問には、医学研究科の国際連携室から長谷川仁紀講師にも参加いただきました。

高麗大学校からは毎年NUPACEで学生が本学に留学をされていて、現在も3名が滞在中、そのうちの一人がキム学長とお話をする機会を今回いただいたとのことです。表敬訪問には留学生の関係で、グローバル・マルチキャンパス推進機構から石川クラウディア准教授、巽洋子特任助教に加わっていただき、さらに経済学研究科からはカン・チュ-ヒョン講師にもお越しいただきました。

NUPACEで本学に来るばかりではなく、本学から高麗大学校へ行く学生数を増やしたいということで、今回、交換留学の授業料免除枠を参加費免除でプログラムに参加できる学生の枠にも適用いただき、早速今月末にあるウインター・プログラムに経済学部から7名の学生が参加することになっています。これまで参加した学生さんからの反応はとても良いものだったそうで、7名の学生が良い経験ができるものと思っています。

学生交流、医学系の交流の他にも交流を拡大していきたい、ということで意見が一致し、例えばシードファンドや、ゆくゆくはダブルディグリーのようなものも作っていけたら、というところで今回の表見訪問は終わりになり、ギフトの交換と写真撮影をし、高麗大学校のご一行名古屋駅に向かわれました。

 

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12月4日①

今日も忙しい一日でした。午前中は、ポートメッセなごやで開幕した建築技術フェア2025in中部と第13回 中部ライフガードTEC2025~防災・減災・危機管理展~に行ってきました。

開会式でのテープカットがお仕事です。広沢名古屋市長らとともにカットさせていただきました。来賓には、国土交通省大臣官房参事官(イノベーション)グループ施工企画室の増竜郎室長、名古屋市立大学の浅井学長や本学の福和伸夫名誉教授なども来られていました。建設技術フェアの方は、全国で順番に行い、今回の名古屋が今年最後とのことでした。

開会式の後、少しだけ時間があったので、両方の展示を少し見てまわりました。一人で見てもわからないので、広沢市長と本学OGの吹上康代名古屋市経済局長が視察をされていたので、ちょっとずうずうしかったのですが、ご一緒させてもらいました。建築技術フェアの方では、やはりAIを使った最新の技術が多く展示されていて、鹿島建設のダムなどの自動化施工システムは圧巻でした。ダンプトラックやブルドーザーなどが自動化され、遠く離れた司令室でのチェックだけで動いています。ここにさらにAIをどんどんと導入していくようでした。

中部ライフガードTECの方では、防災関係の展示ですが、本学の減災連携研究センターも出展していました。市長に無理を言って、一緒に写真撮影をさせてもらいました。展示で目を引いたのは、名古屋工業大学の北川啓介研究室のダンボールハウスです。北川先生に説明をいただいたのですが、断熱材を内部に吹きつけた外におけるハウス、避難所でプライバシーが確保できるハウスなど、相当の完成度で、実際に能登半島地震の際などで使われているとのことでした。

 

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12月3日

本日は、株式会社ビズリーチの皆さんが、学生支援本部の土井康裕キャリアサポートセンター長(経済学研究科教授)とともに総長室を訪問いただきました。

ビズリーチが運営しているビズリーチ・キャンパスというOB/OG訪問ネットワークによる就活サービスについて、本学の利用状況と、キャリアサポートセンターと組んでの本学学生向けキャリア教育についての報告でした。

ビズリーチさんには、以前、ネーミングライツをいただいたこともあり、その時にはビズリーチ・キャンパスの利用状況が他大学に比べて非常に低い状況だったのですが、その有用性が浸透してきて、現在はだいぶ多くなってきています。キャリア教育も担当していただいていて、土井センター長によると学生のマインドが半期の講義で大きく変わるとのこと、今後、このようなキャリア教育が拡大していくことが期待されます。

 

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本日は、夕方からは、毎年土岐市で行っている市民大学講座で、ダークエネルギーの話をしてきました。地下鉄に乗るために建物を出た瞬間、風の冷たさにびっくりです。本格的な冬の到来ですね。21時近くまで講演をしていたので、帰宅は22時を回ってしまいました。

 

 

12月2日

本日は、午前中にとても可愛いお客さんが訪ねてきてくれました。学内にある、こすもす保育園の年長さんたちです。今年は、総勢6名でした。園児の中には私が知っている教員のお子さんもいました。本人の言葉でわかったのですが、お父さんに本当にそっくりです。みなさんご両親の少なくともどちらかが名大で働いています。

松尾機構長とともに迎えたのですが、機構長と私にそれぞれ、すごくきれいな字とお花の切り絵の感謝状をいただきました。保育園児とは思えません。

今こすもす保育園では、なわとびがブームのようで、何回連続で飛べるか教えてくれました。250回を超えていたのにはびっくりです。また将来に何になりたいかという質問に、アイドルや団子職人と答えてくれました。ちなみに団子職人志望の子は、本物のお団子を作ったことがあるそうです。春からは小学校、それまではこすもす保育園で元気に遊んでください!

 

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12月1日

いよいよ年末、12月に入りました。

本日は、若手研究者育成のプログラムであるT-GEx(世界的課題を解決する知の「開拓者」育成事業)の中間評価のヒアリングを受けに東京まで行ってきました。

プログラムマネージャーの武田宏子先生がリーダー、吉田有人URAが実務を中核として担って実施しているプログラムですが、近隣の大学や研究機関、さらには企業も巻き込んでの人材育成、しっかりと厚みが出てきていると思っています。

審査会は東京駅のすぐ近くの貸会議室を使って実施されました。非常に便が良くて助かりました。

ただし近いのも良し悪しで、審査会終了後はすぐに名古屋に帰り、打ち合わせを何件かこなしました。

 

 

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