2025年11月

11月15日④

個別面談の後は、クロージング、最初の会場に戻って日本側が大谷島根大学学長、インド側がインド情報技術設計製造大学のシンハ学長の挨拶、そして最後にJSTの藤木完治さくらサイエンスプログラム推進本部長が挨拶をして閉会です。

その後は、夜便で帰国する日本の大学は空港へ、明朝組の我々はランチの場所でビュッフェスタイルのディナー、8時にはバスに乗ってホテルに着いたのは9時でした。長い1日でした。

翌朝は、ホテルで6時から朝食をとった後に、7時半には車で空港に向かいました。朝は肌寒いくらいで、爽やかでした。インドの食べ物、生野菜と飲み物には注意をしているおかげで、今のところ体調は大丈夫です。ホテルのチェックアウト時に、前の晩のコウモリの件、繰り返し謝られました。そういえば、昨晩帰ったら、お菓子やフルーツがお詫び状とともに置かれていました。こんなことはこれまで起きたことがなかったので、ホテルとしてもショックを受けている、とのことでした。

ハイデラバードからはシンガポール乗り継ぎで、シンガポールから中部が夜便、朝に着いたら、そのまま大学に出勤、仕事です。結局インドでは、空港とホテル、大学だけでした。牛を見ることができなかったのは残念でしたね。

 

 

11月15日③

円卓会議の後は、インド側の大学が陣取る会場を、日本側が30分刻みで訪れる形式の個別面談です。我々は、全てIIT、カンプール校、マドラス校、ハイデラバード校、マンディ校の順番で会いに行きました。

カンプール校はマニンドラ学長とお会いしました。カンプールは北部の真ん中あたり、これまでの交流実績ですがPGPEX-VLMというインドの次世代製造業リーダー育成プログラムの学生を受け入れています。これはIITのカンプール、マドラス、そしてインド経営大学院(ITM)コルコタ校が共同で、JICAの支援で二週間の日本研修を行なっているものです。名古屋大学としては、場所を提供する代わりに、本学の学生もプログラムに参加するというインセンティブをもらっています。毎年、インド側3校全体で40名、日本からは25名が参加、本学はそのうち20名ほどとのことで、残りは企業からの参加になります。

カンプール校とは、この受け入れを通じて、教員の交流も始まりました。今回は、マニンドラ学長には名古屋大学の歴史や規模、研究分野の強みなどの紹介をして、今後の連携の発展の期待を伝えておきました。

 

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次がマドラス校です。レンガスワミ国際連携担当副学長とお会いしました。非常に気さくな方で、来年の2月に任期が終わったら研究に戻るんだ、と嬉しそうに話していました。マドラス校はインドの南東、海辺にあるチェンナイという街にあります。1959年設立、とIITの中では先発グループになり、本学にとってインドで最も交流実績のある大学です。PGPEX-VLMはもとより、本学からは6月に行われたマテリアル工学分野のシンポジウムへ11名の学生が参加、12月には同シンポジウムを本学で開催するのに教員4名らが訪問予定と、マテリアル工学分野を中心に連携が進み始めています。来年2月からは本学からの学生派遣プログラムも始まります。

これら実績もあり、本年4月に全学間協定を締結しました。インドの大学との全学間協定、いくつかあるのですが、実質的に機能しているものがない状況の中、大きな期待が寄せられます。このあたり、レンガスワミ副学長とじっくり話すことができ、あっという間の30分でした。後継の方にもしっかりと引き継いでいただきたいと思っています。

 

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3番目がホスト校であるハイデラバード校です。ムルティ学長らに対応いただきました。若い大学で、教員の平均年齢がなんと40歳、最年長がムリティ学長の60歳だそうです。ちなみにIITは定年は一律65歳、本学と一緒ですね。半導体分野など今どんどんと修士課程プログラムを拡充しているとのこと、勢いを感じました。こちらで4年の学部教育をやるから1年の修士課程を名古屋でやって5年で修士を取れるプログラムを一緒にやらないか、というような話もされ、相当圧倒されました。

この大学とは、JSTのさくらサイエンスプログラムやLOTUSプログラム、JICAプログラムなどで、生命農学のマツラナ・アンドレス・ダニエル准教授が学生を積極的に受け入れてくれています。

また、Tongaliでは毎年、アイデアピッチコンテストの入賞チームを対象にハイデラバードで現地研修を行なっています。これによって先方のアントレープレナーシップ・マネジメント学科との連携が進んでいて、全学間協定へと進みそうです。この点について、ムルティ学長にもお願いしておきました。マドラス校に続いて期待の大学です。

さらにハイデラバード校、スズキとの関係で浜松市、静岡大学との共同イベントの実施、浜松デイを持つなど、浜松地域との連携を進めています。名古屋市も本学を加え、企業を巻き込む形で連携したがっているとお伝えしておきました。

 

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最後がマンディ校です。ハイデラバードなどと同時期に設置された比較的新しい大学で、ヒマラヤの麓、風光明媚な場所にあります。円卓会議でもご一緒したシャルマさんを中心に、日本語教育の2名の日本人女性教員も加わって大学の説明をしてくださいました。施設がまだ追いついていないので、これからどんどんと拡大していく計画だそうです。IITは全体で入試をしているとのこと、100万人が受けて、2%しか合格しないから、優秀な学生が取り放題、学生も積極的に増やせる、と羨ましいことを言っていました。

この大学は日本企業とのインターンシップや共同研究、そして日本語教育などに非常に積極的で、JICAも力を入れて支援していくとのこと、現状は本学との交流実績はないのですが、今後注目の親日的な大学です。まずはお互いに興味がありそうな分野でオンラインシンポジウムをするあたりからのスタートでしょうか。

 

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11月15日②

午後は、グループに分かれて円卓会議です。私は材料科学をテーマにしたグループで、座長は宝野和博NIMS理事長、島根大学の大谷学長、堀場製作所の現地法人からハナハリさん(アプリケーションとビジネスサポートのトップ)、IITロバー校のアフジャ学長、同デリー校のヴェルマ副学長、同マンディ校のシャルマさん(IRの責任者)、ナノ科学技術研究所(INST)のディープ所長らが参加者です。

 

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最初に各々の大学・機関の紹介とそこでの材料科学の研究紹介を5分で、といっても時間を守ったのは私一人でした。話の中では、島根大学、鉄などの材料科学を中心に頑張っているとのことでしたが、インドとの連携を相当積極的に考えているようで、そのための新たな組織を作られたそうです。

後半は、材料科学から離れて、どのように大学院生などの人材交流を行うのか、課題は何か話し合いました。放っておくとインド側にマイクを独占されるので、積極的に発言させてもらいました。国際会議でよく言われるジョークに、座長の腕の見せ所は、どうやって日本人に話させて、インド人に話させないかというのがあります。インド人、本当に議論好きです。

さて、大学院生を受け入れるのに、課題として、まずインドの学生の目がヨーロッパ、さらにアメリカと西を向いていて、東にある日本は目に入っていない、ということが挙げられていました。ただこれについては、マンディ校で日本語を教えている日本人教員のお二人がコメントをしてくれて、日本語はとても人気があって、毎年180人の学生に日本語を教えているとのこと、頼もしいです。

大学院生ですが、受け入れる際のサポートも課題です。インドでは、航空運賃は派遣側が、滞在費は受け入れ側が持つのが普通だそうで、本学など厳しい経営状況では数ヶ月から1年というような中期の滞在費を持つのは難しいところです。そのためにもLOTUSプログラムなどに期待です。NIMSなどの研究機関は自身の大学院生を持たないのですが、受け入れのための資金は豊富とのこと、羨ましい限りです。

 

 

11月15日①

さて、明け方の騒ぎはネタに変えて、本日丸一日学長会議です。

ホテルから郊外にあるインド工科大学(IIT)ハイデラバード校のキャンパスまで、バスで1時間ほどかかりました。日本側だけで、34大学、3機関(NIIMS、理研、量研機構)が参加、さらに主催者のJSTや企業なども参加しているので、3台のバスを連ねての移動です。ちなみにインドからは36大学が参加です。

IITは現在23校あるのだそうですが、ハイデラバード校は当初からではなく2番目にまとまって作られた大学群に含まれています。2008年創立ですが、近年急激に伸びています。IITの中でも、設立当初から日本・JICAが支援を続けている大学です。

立派なホールでの開会式ですが、JSTの橋本和仁理事長の開会挨拶に続き、ホスト校のマルティ学長、さらに来賓として小野啓一駐インド日本国特命全権大使、ビデオですが松本洋平文部科学大臣からの挨拶がありました。そして日本インドの大学代表として、私とIITグアハティ校のジャリハル学長から挨拶をさせてもらいました。名古屋大学がちょうどIITマドラス校と連携協定を結んだところということで、声をかけていただいたようです。

 

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皆さんの挨拶、当然ですが両国のサイエンス・イノベーションの分野での連携を期待する発言の連続でしたが、その中で特に最近始まったJSTによるインドの大学院生を1年間日本で受け入れるLOTUSプログラムについての期待を皆さん述べられていました。なんとか予算増をして年間1000人を受け入れたいとのことです。グアハティ校の学長からは、ジョイントディグリーを一緒にやっている岐阜大の名前が挙げられていました。

開会式の後は、集合写真を撮って、会場を移動してビュッフェ形式のランチでのネットワーキングです。旧知の日本の大学の学長・副学長らともゆっくり話せましたし、午後に予定されている一対一での個別会談では話す予定が立てられなかったグアハティ校の学長ともこの機会に話すことができてよかったです。グアハティ校の学長とスマナ・ドゥッタ副学長、今回随行いただいたグローバル・マルチキャンパス推進機構の伊東章子特任准教授、白木庸子さんらの写真、アップしておきます。

 

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さて、ホールからランチの会場まで少しだけ歩くのですが、日差しは少し強いですが気候はさわやかで天気もよく歩くのは全く苦になりませんでした。ただ野良だか放し飼いだかの犬が何頭も歩いているのは狂犬病のリスクを考えると少し怖かったです。

 

 

11月14日

本日から、日印学長会議に出席のため、インドのハイデラバードに来ています。

ハイデラバードはインドの少し南の真ん中になります。当地までは、中部国際空港からシンガポール航空でシンガポール経由でやってきました。家を朝7時20分に出て、到着したのは夜10時半ごろ、インドとは時差が3.5時間あるので18時間半ほどかかったことになります。

宿泊は、某有名ホテルだったのですが、そこでちょっとした事件が。明け方、目を覚ましたらなんだか部屋の中を大きな黒い蛾が飛んでいるのでびっくりしました。バスタブにとまったところを観察して2度びっくり、なんとコウモリでした。羽(皮膜)を広げたところがちょうど手の大きさぐらいだったのでが、体は本当に小さかった。

さすがにホテルのフロントに言って、部屋を変えてもらいました。明け方の引越しです。インド、初日からいきなりの強烈な洗礼です。

 

 

11月12日

本日は午前中に、JICA中部から上町透所長、研修業務課の池田久恵課長、斉藤美保子主事(市民参加協力課も兼任)、武長千裕様の4名の方にお越しいただきました。連携の打ち合わせと、連携協定の更新のためです。

連携については、これまで、JICAから何人もの方に出向いていただいていること、ウズベキスタンをはじめアジア諸国での本学の活動をサポートしてもらっていることなどのお礼を述べました。

さらにこれから、本学の戦略的パートナー大学を中心とした国際戦略でどのように協力関係を持つことができるのかについて議論を交わすことができました。やはりインド、そしてアフリカといったところが本学としてもターゲットになっていくと思っています。

インドではすでにJICA中部との連携で、PGPEXというビジネス系の研修を本学が受け入れています。具体的には、インドの大学からの学生と、本学の学生、そしてこの地区の社会人が一緒にフィールドワークを行い、ビジネスアイデアを考えるというものになります。またJICAはインド工科大学(IIT)の中でも、ハイデラバード校を支援してきたという実績があり、今週金曜日から私が訪問する予定となっていますので、そのあたりについてもお話しさせてもらいました。

アフリカは農業、特に稲作を中心に本学とJICAが組んで支援をしているところです。ITbMもケニアで実証実験をしています。また本年、アフリカ開発会議(TICAD)のプレイベントとしてJICA中部にて日本・アフリカ・ユースキャンプが開催されました。若者たちの出会いの場ですが、本学からも12名が参加したとのことです。

これら以外にも、具体的な連携としての教育プログラムの提案などが環境学からあり、JICA中部とはまだまだ多くの連携ができそうです。

最後に、連携協定更新の調印を行いました。先方は、JICAの理事長になりますが、今回は来られていないので上町所長にお立ち合いいただきました。上町所長、本日はありがとうございました。

 

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11月11日

本日は、午前中から夕方まで、ITbMのWPIアカデミー再認定に係る現地視察がありました。すでに大きな補助金は終了してしまったのですが、アカデミーに認定していただいて、いくばくかの支援をもらっているところです。

すでに何度も訪問いただいて顔馴染みになった専門家の皆さん、また取りまとめの先生、ご尽力には本当に感謝です。

午前中は、吉村拠点長からアカデミーになって3年間の活動と今後についての1時間の報告と質疑、それから数名のPI(主任研究者)からの研究成果報告があってランチです。ランチまで皆さんとご一緒させていただきました。

午後は少し他の打ち合わせをして、4時から総合討論と最後にまとめのコメントをいただくところに立ち会いました。総じて良い感触でしたが、せっかく良い分子をたくさん作っているのだから創薬会社などと是非連携して資金を得るべきだ、というようなコメントもあり、大変参考になりました。将来構想がまだまだ大まかで、この後どこに向かうのか、例えばAIとどのように向き合っていくのか、課題を指摘されましたので、しっかりと受け止めてさらに発展させていきたいと思います。

夕方からは、伏見まで出かけて、名大マスコミ会に参加させていただきました。こちら名大の卒業生・修了生で、名古屋の民放TV5社と中日新聞の社員の方々が集まる会です。昨年は挨拶文をお願いされたので、今年は是非ちゃんと参加したいと申し上げていたところ、木村副総長共々ご招待いただきました。

今回は80名程ととても大きな会となっていてびっくりしました。年齢構成も幅広く、今年の春入社の方々もいらっしゃいました。当然卒業式では私の挨拶を聞いているはずなのですが、何も覚えていない、と言われてがっくり。まあ予想はしていました。ただ3年前、Chat-GPTについて話したときに卒業した人たちはちゃんと覚えていてくれました。やっぱり挨拶はインパクトが大切ですね!

 

 

11月10日

本日は、午後イチに中国科学技術大学の表敬訪問を受けました。本学でポスドク、そして助手・助教をされていた経験のある核科学技術学部のイエ・ミンユウ(叶民友)教授が代表です。イエ教授の専門は核融合プラズマで、大野哲靖低温プラズマセンター長とは古くからの親交があるとのことでした。訪問団には、化学が専門で本学において野依先生や北村先生の下で博士研究員をされたワン・イーフェン教授、さらに同じく化学が専門のファン・ハンミン教授、物理の光学が専門のワン・ペイ教授、化学・マテリアル工学が専門のリュウ・ドン教授、化学が専門のチャン・ハイジュン教授、熱工学が専門のマ・ハオ教授が参加くださいました。

本学と縁のある教員、そして化学系の方が多いことがわかるかと思います。

今回は、この表敬訪問のあとに、本学の工学研究科の松尾豊教授が主催で有機化学のシンポジウムが開催されることとなっています。松尾教授は、実は本学に赴任する前は中国科学技術大学で教鞭を取っておられた方です。

中国科学技術大学とは、教員そして学生の交流実績も豊富です。実際、今回の訪問では、本学の工学部から中国科学技術大学の大学院に進学して、ワン・ペイ教授の下で光学の研究をしている池田貴一さん、そして、私の分野で東大のカブリ数物連携宇宙研究機構と中国科学技術大学のジョイントでの研究指導を受けていて現在は柏に滞在中の大学院生マ・シャオハンさんのお二人も参加され、短い時間ですが、研究について発表してくれました。池田さんは、学部での中国語の授業から中国に興味を持ち進学を決めたとのこと、勇気ある知識人のモデルになってくれそうです。達者な中国語を披露してくださいました。

私自身、今月の後半には中国を訪問する予定で、中国科学技術大学にも表敬訪問させていただきます。学長にお会いできそうですので、その際に、ますますの連携への期待を述べたいと思っています。

 

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夕方は鶴舞のステーションAiまで行き、内閣府と名古屋大学が共同で開催したタウンミーティングに出席してきました。こちら現在内閣府が策定中の第7期科学技術・イノベーション基本計画の周知と意見交換を目的としています。名古屋を皮切りに、大阪、東京で今後開催とのことです。

今回のテーマは、イノベーション・エコシステム、特に「次世代型のスタートアップ・エコシステムの形成」になります。

最初にStation Aiの佐橋社長から1年を迎える施設の説明がありましたが、スタートアップ600社、一般企業400社が入居しているとのこと、素晴らしいスタートです。

さて、内閣府からは藤原史隆企画官が来られて、基本計画の議論の現状共有ということでの講演をされました。そのあとは三人の講演です。まず本学・東海機構でスタートアップの統括をしている武田一哉総長特別補佐が自身の経験を交えながらの基調講演、続いてスタートアップ2社、名大発・がん診断のクライフからは水沼COO、豊橋技科大発・ワイヤレス給電のパワーウェーブからは種田CEOが会社の紹介をされました。パネルディスカッションでは、武田さん、佐橋さん、水沼さん、種田さん、そして藤原さんがパネラー、モデレーターは、慶應の標葉隆馬准教授です。社会科学社の標葉さん、素晴らしい仕切りでした。

全体になかなか盛り上がった会だったのではないでしょうか。聴衆もスタートアップをされている方から、支援する金融機関の方、官公庁関係者など多様な方々で、オンラインからも多くの参加があったようです。

最後には、30分ほどネットワーキングをして終了、18時過ぎだったので、今日はそのまま自宅に帰りました。

 

 

11月9日

日曜日ですが、名古屋大学総合保健体育科学(保体センター)センターの50周年記念式典に出席してきました。

1960年代の大学紛争を経験し、教養部の改革が進行したのが70年代です。教養部の保健体育科目の担当教員と、71年に設置された保健管理センターを統合して75年にできたのが保体センターです。健康・スポーツに関する教育・研究を行うとともに、学生・職員の健康管理、健康増進に関する専門的業務を行うことをミッションに、本学の学生や教職員、さらには一般市民の心身の健康の維持・増進に貢献してきました。

本学がコロナ禍という未曾有の危機に見舞われたときに、保体センターは保健科学部の内科医の先生を中心に、大学の対応指針を決める際、そしてそれを運用していく際に、大いに貢献いただきました。また同じ保健科学部の精神科医の先生方には、学生や教職員のメンタルケアの点で大いにお世話になっています。一方で、体育科学部の教員の皆さんには全学教育科目の健康・スポーツ科学の講義・実習、教職員むけの健康・運動教室などで大学全体に貢献いただいています。ジムなどの施設の管理も担当くださっています。

野依記念学術交流館で行われた記念行事は、記念式典、記念講演、パネルディスカッション、そして祝賀会と13時から19時半までの長丁場で充実した内容でした。これらを通じて、保体センターのこれまでの歩みと、次の50年に向けた取り組みの計画などが披露されました。特に記念講演では、佐藤祐造名誉教授が、保体センター設立時の背景やその後の研究などについて熱く語り、当時を思い出した聴衆も多かったようです。

なかなか保体センターのような日常的な業務を地道に行ってくださっている部局に予算が回せないでいるのは本当に申し訳なく思っています。本学の構成員のウェルネス・ウェルビーイングを支えている重要な部局です。石田浩司センター長はじめ、歴代センター長、そして関係者の皆様のこれまでのご尽力に感謝いたします。また、これからの発展を大いに期待しています。

ところで、この週末のように土日に出張やイベントが入ると、どうにも時間が足りなくなります。特に自由闊達通信を書く時間が捻出できなくなって、投稿が遅くなってしまいます。どうか、ご容赦ください。

 

 

11月7日

本日は、国立大学協会(国大協)総会出席のため、旭川に出張です。年一回、この時期に地域開催となります。昨年は秋田でした。

朝に羽田まで移動、そこから旭川までJAL便で飛びました。現地は雪が降っていましたが、積もるほどではありませんでした。気温は1℃とのこと、名古屋からだととても寒く感じます。

国大協総会は、旭川の老舗、アートホテル旭川で行われました。飛行機の出発時刻が最近改定されて遅くなったこともあり、30分ほど遅刻しての参加です。とはいっても、文科省の幹部による最近の動きの報告が最初にありますので、そこを一部逃しました。

その後、総会がスタートです。議事は事業報告や理事会等審議状況報告など通常通りのものでした。自由討論では、大学病院の経営の厳しさ、さらに毎度おなじみですが、運営費交付金が足りずに厳しいこと、授業料の値上げを決定した、などについて、悲鳴にも似たご意見がいくつも出されていました。国立大学協会として、一致団結してことに当たっていかないとなかなか突破口は開けない印象です。

夜には同じホテルで意見交換会があり、その後多くの方々は二次会に行かれたようですが、風邪気味なので失礼してすぐに休みました。アートホテル旭川、なかなかにきれいで、部屋もそこそこ良く、翌朝の朝食も充実していました。今回は、国大協特別料金だったのでしょうか、非常に安価に泊まることができたのはラッキーでした。一方で、空港のラーメン、1500円前後ととても高くなっていてびっくりです。飛行機が午後だったので、午前中のエクスカーションに参加、旭山動物園に行ってきました。ちょうど休園期間中だったのですが、国大協のために対応くださり感謝です。噂の行動展示、すごかった。まだ行かれていない方、是非行ってみてください。

 

 

11月6日

本日午前中は、北名古屋市にある名古屋芸術大学で、市民向けの講座、学長リレー講演会で1時間半、宇宙のお話をしてきました。以前表敬訪問をいただいた來住尚彦学長から頼まれたものです。

北名古屋市、初めて行ったのですが、名古屋のベッドタウンで、あまり高い建物がなく、講演をした東キャンパス1号館の7階にある控え室からは名古屋駅のあたりが一望できました。

講演には200名ほどの市民が集まり、非常に熱心に聞いてくださいました。1時間半、みっちり話した後にも多くの質問があり、満足してもらえたのかなと思っています。ただ、ちょっとエネルギーを使いすぎて、疲れました。ペースを考えないとダメですね。

午後には、富士通と本学(東海機構)が一緒にやっている宇宙テーマでの研究の進展の報告を受けました。詳細は言えないのですが、Aiを使ってこれまでできなかったことができるようになる実例を見せていただきました。研究の現場、どんどんと変わっています。

 

 

11月4日

すっかり涼しくなって初冬の雰囲気です。日本には秋はなくなってしまうのでしょうか。

本日は、夕方から、恒例の名古屋大学体育会結果報告会がありました。内容は、優秀な成績を挙げた個人と団体を表彰し、加盟クラブの一部による結果報告、その後、体育会幹部の交代式です。

総長が体育会の会長なので、私からの表彰になります。今回は、個人は馬術部の中部学生賞典総合馬術競技大会優勝と全日本学生馬術大会MD障害馬術競技大会優勝の学生、中部学生馬術選手権大会優勝の学生、中部学生ヨット個人選手権大会の470クラス優勝とスナイプクラス優勝二人ずつの2組、そして、WFDF20205世界U24アルティメット選手権大会ウィメン部門に日本代表の一員として加わって準優勝したフライイングディスク部の学生を表彰しました。また、団体では、全国七大学総合体育大会で優勝した男子硬式テニス部、相撲部、女子卓球部、そして中部学生賞典総合馬術競技大会の団体で優勝した馬術部、最後に学生フォーミュラ日本大会2025ーものづくり・デザインコンペティションーEVクラスで優勝したフォーミュラチームFEMが表彰の対象です。

皆さん素晴らしい成績です。本当におめでとうございます。相撲部の巨漢の留学生、昨年に続いての表彰ですが、今年が最後とのこと、後輩の皆さんの活躍を期待しています。

名古屋大学、スポーツ、特に七大戦では苦戦していますが、個々では光る活躍を見せてくれています。来年こそ期待です!

終了後は、懇談会を持ちました。基本的には困り事を聞かせてもらう会です。例えば、七大戦などと授業が重なったときに、教員によって授業への出席の対応が異なっていることへの不満、ジムをもっと独占的に使わせて欲しい、海外遠征での金銭的サポートが欲しいなどの要望です。なかなか難しい問題ですが、学生支援課ともども、できることは対応していきたいと思っています。

帰り道、まだ金木犀が香っていました。

 

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