国立大学法人東海国立大学機構 名古屋大学は、内閣府総合科学技術・イノベーション会議の「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第3期/スマートモビリティプラットフォームの構築」(研究推進法人:国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)に、以下の提案が採択されましたので、お知らせします。
【1】 スマートモビリティプラットフォームの構築
<テーマ> 先進的モビリティシステムを活用したスマート・ディストリクトの構築
<代表者> 森川 高行 (名古屋大学 未来社会創造機構 モビリティ社会研究所・教授)
<研究体制>国立大学法人東海国立大学機構
本研究開発は、自動運転やMaaS(Mobility as a Service)などの先進的モビリティシステムを活用し、マイカーを使わない人にもモビリティディバイド(移動可能性格差)を感じさせない地域「スマート・ディストリクト」の構築を目指します。
より具体的には、さまざまな移動手段の結節点「モビリティハブ」と連携したモビリティサービスの構築、スマート・ディストリクト内で使用する自動運転車の仕様の標準化とプロトタイプ開発、自動運転車の運行設計領域(ODD)のシステマティックな設定方法、このような先進的モビリティの存在も加味した地域のアクセシビリティ指標の開発などを実施します。これらを実装するモデル・ディストリクトとして、春日井市高蔵寺ニュータウンと西尾市吉良・幡豆海岸地区を想定します。
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)プレスリリース
https://www.nedo.go.jp/koubo/CD3_100341.html
【2】 バーチャルエコノミー拡大に向けた基盤技術・ルールの整備
<テーマ> 地域活性化のためのグローカルインターバース基盤の研究開発
<代表者> 河口 信夫 名古屋大学 未来社会創造機構 モビリティ社会研究所・教授)
<研究体制>国立大学法人東海国立大学機構 ,国立研究開発法人産業技術総合研究所
(再委託先)株式会社ウフル,トヨタテクニカルディベロップメント株式会社,
株式会社CYPE Technology,株式会社zero to one,
一般社団法人人間機械協奏技術コンソーシアム
本研究開発は、高齢化や人口減少に直面する地域の活性化を目指し、グローバル社会と接続した地域コミュニティ基盤のための枠組みを構築し、地域のさまざまな課題に取り組み、解決を目指します。
地域に紐づいた教育や文化・観光に加え、地域の交流人口・関係人口の拡大を行う枠組みを構築すると共に、「新たな働き場所」として地域に「メタワーク拠点」を構築します。「メタワーク拠点」とは、メタバースを介して行う仕事(以下、メタワークと呼ぶ)を地域コミュニティで支える場所を指し、グローバルで広がる多様な仕事に、ローカル拠点で就業可能にする枠組みを提供します。本研究開発では、メタワークの実用化を通じて「メタバース環境の新たな経済圏」の実現を目指し、メタバースと実世界を接続する枠組みを「グローカルインターバース基盤」として具現化します。
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)プレスリリース
https://www.nedo.go.jp/koubo/CD3_100340.html
戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)