名古屋大学大学院医学系研究科小児看護学チームでは、現在、スペシャルニーズを有する乳幼児とそのご家族のための(乳児院を主体とした)ケアプログラムの創出を目指した研究プロジェクトに取り組んでおります。
子育てに関する課題が散見される現代において、健康面・発達面・情緒面など、多様な側面で特別なニーズを抱える子どもたちや、それに伴い多問題に直面する家族が増えています。そうした現状の中で、多様なケースへの過不足ないケアコーディネーションを担うように変革を求められている専門機関として、我が国では乳児院が挙げられます。
そこで、日々、奮闘する乳児院の現場へ学術面から貢献し、ともに子育て支援の体制強化を目指そうと、我々のチームはプロジェクトを立ち上げました。
このプロジェクトは、子育て支援の現場の方々の声を受けて計画されたものであり、全国乳児福祉協議会(全国の乳児院を取りまとめる協議会)と協同して、主に以下の3つの目的を達成します。
- 子育てに関係する様々な問題が深刻化する昨今、乳児院には、あらゆるケースへ十分に対応する機能が求められ、現場が多くの課題に直面しています。そんな現状を、研究により「見える化」し、関係機関や社会に発信します。
- 実際のケース調査や疫学研究から、乳児院での取り組みや工夫・現場の困難・課題・機関連携の実際を明らかにし、現場の方々、一般の方々、チームメンバーほか専門家と検討を重ねることで、必要な取り組み・方策や体制を明確化します。
- 様々な背景をもった子どもたちが安心して暮らし、家庭で健やかに育つために、学術面から明確化した研究成果を、関係機関への提言・陳情につなげます。
すべての子どもたちとそのご家族が、自分らしく、安心して、健やかに暮らせる社会づくりへの貢献を目指して、小児看護学チームは一丸となってこのプロジェクトを遂行します。
プロジェクトにご共感いただけましたら、クラウドファンディングにご協力いただけますと幸いです。
詳細に関しましては下記のクラウドファンディングの特設サイトからご確認ください。
皆様のご支援が必要です!何卒よろしくお願いいたします。
「すべての子どもたちに愛と未来を。奮闘する乳児院を研究で支えたい」