名古屋大学は、12月2日(土)、長年にわたり本学の化学分野の博士人材教育の国際化に貢献してきたドイツ・ミュンスター大学のGerhard Erker博士への名誉博士号の授与式を開催しました。
Erker博士は、有機金属化学、触媒化学分野のトップランナーとして、同分野を長年にわたり先導してきた世界的に著名な学者であり、なにより本学とミュンスター大学との間で日独共同大学院プログラムを始めることで、博士人材育成にご尽力いただきました。その連携は2005年より始まり、18年経った今でも活発に続けられており、これまでに80名以上のミュンスター大学生が名古屋に滞在し、100名以上の名古屋大学生がミュンスターを訪れています。今回博士は、昨年度本学に設立された学際統合物質科学研究機構の国際シンポジウムの開催にあわせて来日されました。
授与式では、本学関係者だけでなく、ミュンスター大学から一緒に来日した教員や学生も加わり、超満員の賑わいの中、杉山総長から名古屋大学名誉博士の称号が授与されました。また、本学の野依良治特別教授、Erker博士とともに日独共同大学院プログラムを始められた巽和行名誉教授から祝辞が述べられました。記念講演ではErker博士のこれまでの研究のみならず、ごく最近の研究成果や、本学との連携を始めた際の思いやエピソードも披露されました。名誉博士号授与式および記念講演会を通し、ドイツ・ミュンスター大学と本学との強い結びつきを再確認し、盛況のうちに終了しました。