槇 文彦 名誉博士ご逝去の悲報に接し

公開日:2024年06月12日
お知らせ

槇 文彦名誉博士のご逝去の報に接し、心から哀悼の意を表します。

 

槇先生は、建築家にとって最も名誉あるプリツカー賞を受賞されるなど、世界的に高い評価を得た日本を代表する建築家の一人でした。数多くの作品の中で、豊田講堂は名古屋大学の象徴的存在であることが学内外に広く知られています。

豊田講堂は槇先生が日本で最初に設計した作品であり、完成後まもない昭和37年に日本建築学会賞を受賞し、平成23年7月には「登録有形文化財」にも登録されています。また、建設から47年を経た平成19年の大規模改修工事の際にも槇先生が再び設計を担当されました。豊田講堂を設計された功績に対して、名古屋大学から槇先生に名誉博士の称号を授与させていただいています。

豊田講堂は、学内最大の人員収容能力を持ち、とりわけ学生にとっては、キャンパスライフの始点と終点である入学式と卒業式の会場として、記憶に深く刻まれる建物となっています。また国際学会、学術シンポジウム・フォーラム、名大祭、コンサート等の開催にも使われ、地域に開かれた施設としてかけがえのない役割を担っています。都市と大学を結ぶ門を象徴し、都市と緑地を結ぶ門として地域に親しまれ、名古屋大学を代表する建造物として、大学の歴史を共に歩んできました。

槇文彦先生のこれまでのご功績と本学へのご貢献に対し、心より感謝申し上げますとともに、ご冥福をお祈りいたします。

 

総長  杉山 直

 

 

豊田講堂60周年事業「設計者:槇文彦氏が語る豊田講堂設計時の思い出」

 

建築物としての豊田講堂 

 

新しくなった豊田講堂 

 

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