「声を取る」か「命を取る」か 。
そんな選択を、もう患者さんにさせないために。
現在、喉頭がんなどの理由で声を失った方は、国内で約3万人いると言われています。さまざまな代替発声法が存在するものの、一度声を失った後に元の声を取り戻すことは極めて難しい状況です。
そこで私たちは「Save the Voiceプロジェクト」を立ち上げ、声を復元するためのアプリ「Save the Voiceアプリ」の開発に取り組んでいます。
私たち名古屋大学医学系研究科耳鼻咽喉科は、名古屋大学情報基盤センター、名大発ベンチャーである株式会社TARVOと共同で2年間の基礎研究と開発を続け、実際に声を失った患者さんに協力していただき、その有効性を示すことができました。
しかし、実用化に向けてはまだまだ課題が残っています。まず、普及のための人員と資金が足りないことです。現在、耳鼻咽喉科医である私と名古屋大学情報基盤センターが協力して多くの患者さんを救うために奔走していますが、普及のための人数不足と予算の制限のために、救える「声」を十分に救えていないのが現状です。
今もなお、日本中、そして世界中で声を失ったまま生活されている患者さんが大勢いらっしゃいます。私たちはこの技術を進展させると共に、あらゆる患者さんを救うため、「Save the Voiceプロジェクト」を広げるクラウドファンディングに挑戦します。
つきましては、誠に恐縮ではございますが、是非とも本プロジェクトの趣旨にご理解、ご賛同いただき、格別のご寄附を賜りますようお願い申し上げます。
名古屋大学 大学院医学系研究科 耳鼻咽喉科 准教授
西尾 直樹
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