2025年4月15日、名古屋大学未来社会創造機構と信州大学アクア・リジェネレーション(ARG)機構とは「信州大学/名古屋大学連携分室」の開所式を名古屋大学にて行いました。
「信州大学/名古屋大学連携分室」は、2025年4月1日に締結した「信州大学アクア・リジェネレーション機構および名古屋大学未来社会創造機構との間における連携の推進に係る協定」に基づき、名古屋大学グリーンビークル材料研究施設内に設置されました。
同室の設置により、両大学における水分野に関する幅広い先鋭的研究の高度融合等において、人材交流や学術研究面で連携を深め、我が国の水分野研究の発展に寄与することを目指していきます。
開所式後にはES館ESホールにおいて、「第1回名古屋大学・信州大学連携 産学ワークショップ」を開催しました。
本ワークショップでは信州大学の手嶋勝弥ARG機構長より「信大クリスタルが織りなす水・街づくり」と題した講演を、名古屋大学未来社会創造機構マテリアルイノベーション研究所の齋藤永宏教授より「ソリューションプラズマによる燃料電池触媒層の開発」と題した講演を行った後、活発な意見交流が行われました。
〇協定締結の経緯
2023年12月、信州大学を代表機関、名古屋大学を参画機関として申請した、文部科学省『地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)』が採択されました。同事業では水の惑星地球の再生を目指すアクア・リジェネレーション分野の研究力を核に、一歩先のソリューションを共創する大学をビジョンとし、その実現を担う信州大学アクア・リジェネレーション機構を2024年3月に設置しました。同機構では、水循環・造水、水由来水素エネルギーの世界トップレベル研究を集約し、研究開発や世界各地の水関連課題の解決を目指した実証、地域課題解決を目指した実証タウンの構築に着手しています。
名古屋大学未来社会創造機構は、Sustainable Development Goals(SDG)が対象とするグローバルな社会課題の解決に向けて総合知で取り組み、次世代人材の育成もあわせて、世界レベルでトランスフォーマティブイノベーションを強力に牽引していくことを目指しています。その中でもマテリアルイノベーション研究所は、マテリアル領域におけるイノベーションを中心に据え、革新的なデバイスやアプリケーション、ソリューションの創造を通じて、社会実装や産業化を促進し、社会課題の解決や革新的な新産業の創出を目指しています。
両者のさらなる連携により、水分野に関する幅広い先鋭的研究を高度に融合するとともに、世界の水及び関連分野への発信力を強化できるため、協定を締結しました。
〇協定の概要
有効期間: 2025年4月1日 ~ 2029年3月31日
連携協力事項は以下のとおりです。
(1) 研究者・学生・サポートスタッフの交流に関する事項
(2) 共同研究及びシンポジウム・ワークショップ等の実施に関する事項
(3) 研究設備の相互利用に関する事項
(4) 学術資料及び情報等の交換に関する事項
(5) その他、本協定の目的を達成するために必要な事項
なお、本協定は両者が合意した場合に延長することができます。
協定書調印 記念撮影
(右)名古屋大学 佐宗章弘未来社会創造機構長
(左)信州大学 手嶋勝弥アクア・リジェネレーション(ARG)機構長
信州大学/名古屋大学連携分室 看板お披露目
(左)名古屋大学関係者
(右)信州大学関係者