国立大学法人東海国立大学機構名古屋大学(総長:杉山 直、以下 名古屋大学)とNiterra グループ 日本特殊陶業株式会社(代表取締役社長:川合 尊、以下 日本特殊陶業)は、各分野からのセラミックス製品開発のニーズへ迅速に応えるべく、セラミックス材料の開発設計基盤の構築を目的に連携を強化することで合意しました。
名古屋大学は、計算科学分野において、世界的に有名な研究機関の一つであり、セラミックス材料の高機能化の起源となる点欠陥や粒界、界面などの結晶欠陥に関する多数の研究成果を上げております。
日本特殊陶業は、創業以来、革新的なセラミックス材料の開発に取り組み、それらニューセラミックスを素材とした製品開発を行ってまいりました。これまでに、無鉛圧電体材料や酸素センサ向け白金代替材料、切削工具材料など、様々な産業分野で高い評価を受けております。
日本特殊陶業と名古屋大学は、2017 年から高機能セラミックス材料の開発に関する共同研究や技術交流を実施し、さらに 2021 年4 月より指定共同研究の枠組みでのより組織的な連携を図 っております。その一環として計算科学を活用した材料設計に関する基礎研究を進めておりました。
今回の連携強化では、2023 年4 月より、日本特殊陶業から名古屋大学へ派遣する研究員を増員し、日本特殊陶業の持つセラミックス製造技術の強みと名古屋大学の計算科学分野での材料解析技術の強みを組み合わせることで、より高度なセラミックス材料の設計手法の確立を進めます。高性能なセラミックス製品の開発を加速させることで、社会のニーズに迅速に応え、様々な課題の解決に貢献していきます。