「青色LED」がIEEE Milestoneに認定

公開日:2025年10月01日
プレス

名古屋大学 赤﨑 勇特別教授(故人)と未来材料・システム研究所の天野 浩教授らが研究開発しました青色発光ダイオード(青色LED)がIEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)よりIEEE Milestoneに認定されました。

IEEE Milestoneは電気・電子の分野において達成された画期的なイノベーションの中で、開発から少なくとも25年以上経過し、社会や産業の発展に多大な貢献をした歴史的業績を認定する制度として IEEE創立100周年を翌年に控えた1983年に創設されたものです。

LEDは1960年代に赤色や黄緑色が開発されましたが、青色は適した材料の作製が困難であったため、「20世紀中の実現は不可能」とされており、1980年頃には多くの研究者は開発を諦めておりました。赤﨑特別教授と天野教授は名古屋大学にて研究を行い、1985年に窒化ガリウム(GaN)の高品質単結晶の作製、1989年にp型GaNの結晶成長に成功しました。現在、青色LEDは照明、ディスプレイ、Blu-rayディスクやイルミネーションなどに使われ、2014年には「高輝度、省エネルギーの白色光源を可能とした高効率青色発光ダイオードの発明」にて赤﨑特別教授、天野教授、中村 修二カリフォルニア大学サンタバーバラ校教授はノーベル物理学賞を受賞しました。

 

 

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