国立大学法人東海国立大学機構名古屋大学(未来社会創造機構長:佐宗 章弘)は、国立研究開発法人産業技術総合研究所(理事長:石村 和彦、以下、産総研)と連携し、愛知県新城市(市長:下江 洋行)において「地域活性化」をテーマにした、新しい働き方「メタワーク」の実証実験を2025年8月25日から9月7日まで2週間にわたって実施しました。 この実証実験は、VRゴーグルを装着して遠隔地のロボットアーム操作を通じて、“メタワーク(仮想空間での労働)”という新しい働き方の社会実装を目指すものです。 本研究は、2023年に、内閣府の取組である「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第3期/バーチャルエコノミー拡大に向けた基盤技術・ルールの整備/地域活性化のためのグローカルインターバース基盤の研究開発」に産総研と共同提案を行い採択された研究の一環です。 遠隔地のロボットアーム操作の汎用性を検証する為に、名古屋大学東山キャンパス内(写真1)とトラスコ中山物流センター「プラネット愛知」内(写真2)に異なる種類のロボットアームを設置し、愛知県新城市から遠隔作業を行う環境(以下、メタワーク環境)を構築しました。
(写真1)
(写真2)
新城市勤労青少年ホーム(公共の施設)に設置したメタワーク環境で、新城市長(写真3)はじめ、18歳から65歳までの幅広い年齢層の多くの市民の皆様(85名、リピーターを含め延べ120名)(写真4)に使って頂きました。また、半数以上の参加者がメタワーク環境でのVRゴーグル装着・操作が初めてにも関わらず、全員が遠隔地のロボットアームを操作することが出来ました。さらに今後の遠隔就労に関心を持つ企業や、興味をもった他の自治体の方も参加されました。
(写真3)
(写真4)
実証実験ダイジェスト動画は、以下のURLを参照してください。 https://sip3-metawork.com/assets/mov/20250825_NU_Shinshiro_Jissho.mp4
今後、社会実装に向けての可能性と課題の確認を、ワーカー目線と企業目線で検証していきます。
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