名古屋大学・岐阜大学による「複眼×越境の航空学際プログラム」が文部科学省 宇宙航空科学技術推進委託費に採択されました

公開日:2025年10月03日
プレス

名古屋大学宇宙地球環境研究所の髙橋暢宏 教授、菊地亮太 特任准教授、CHEN Yi-Chien 特任助教、工学研究科の野々村拓 教授、椿野大輔 准教授、岐阜大学の伊藤和晃 教授、池田貴公助教と共同で申請した 「複眼×越境の航空学際プログラム」 が、文部科学省「宇宙航空科学技術推進委託費 航空人材育成プログラム」に採択されました。

昨今、航空機産業は電動航空機や次世代エアモビリティの登場など大きな変革期を迎えており、同時にカーボンニュートラルへの対応も急務となっています。こうした背景から、設計・製造・運航・環境の4領域を横断的に理解し、新しい価値を生み出すことのできる人材の育成が強く求められています。本プログラムでは、講義に加え、航空機やヘリコプター、ドローンなどの実機を用いた体験型学習を導入します。これらにより、専門の枠を超えて幅広い視点を獲得し、環境に配慮した次世代航空技術を担う人材へと成長することを目指します。

さらに、企業や研究機関と連携し、産学官が一体となって教育と研究の場を提供します。これにより、気候変動やカーボンニュートラルといった社会課題に対応できる人材基盤を形成し、日本の航空産業の持続的な発展に寄与することが期待されます。

 

【プロジェクト概要】
気候変動対策やカーボンニュートラルが急務となる中、航空分野では電動航空機や次世代エアモビリティの台頭が進み、設計・製造・運航・地球環境を総合的に理解できる人材が不足しています。本提案は、これら4領域を一貫して学ぶ教育プログラムを構築し、新技術や環境対応を担う次世代航空人材を育成します。大学講義や産学官連携ワークショップ、PBL(Project Based Learning)を組み合わせ、座学だけでなく実機やドローンを活用した演習を行い、複眼的かつ越境的な課題解決力を重視します。自分の専門分野を深めつつ未知の領域にも踏み込める「複眼的思考力」を備え、設計から環境まで多角的に航空産業を見渡せる人材を育成する。最終的には、環境配慮型技術や次世代エアモビリティを主導できる人材を輩出し、国内外で持続可能かつ競争力のある空の未来を実現していきます。
2025年度は、本教育プログラムの立ち上げ段階として、教材整備やカリキュラム設計、試験的な講義・演習を実施し、教育内容の検証と基盤づくりを進めます。2026年度と2027年度は、全国の大学生・大学院生・高専生を対象に本格的に受講生を募集し、理系・文系を問わず幅広い分野の学生が参加できる仕組みを整えていきます。異なる専門を持つ学生同士が協働することで、分野を越えた学びと新しい発想を育むことを目指しています。

 

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【参画機関情報】

名古屋大学 宇宙地球環境研究所

https://www.isee.nagoya-u.ac.jp/

 

名古屋大学 大学院工学研究科 航空宇宙工学専攻

https://www.mae.nagoya-u.ac.jp/ja/graduate/nuae

 

名古屋大学 フライト総合工学教育研究センター

https://www.mae.nagoya-u.ac.jp/flight/index.html

 

岐阜大学 航空宇宙生産技術開発センター

https://ipteca.gifu-u.ac.jp/

 

 

文部科学省「宇宙航空科学技術推進委託費 航空人材育成プログラム」:

宇宙航空分野における新たな可能性の開拓や裾野拡大を目的に、宇宙航空利用を新たな分野で進めるにあたって端緒となる技術的課題にチャレンジする研究開発、宇宙航空開発利用の発展を支える人材育成等の取組を推進。詳細は以下のサイトを参照。

https://www.mext.go.jp/a_menu/kaihatu/space/jigyou/detail/1347482.htm

 

 

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