株式会社ファーメンステーションとバイオスティミュラント素材開発の共同研究を開始

公開日:2026年07月22日
プレス

名古屋大学大学院生命農学研究科 植物病理学研究室は、独自の発酵技術で未利用資源を再生・循環させる研究開発型スタートアップ、株式会社ファーメンステーション(本社:千葉県船橋市、代表取締役:酒井 里奈、以下ファーメンステーション)との共同研究を2026年7月より開始いたしましたことをお知らせいたします。

本共同研究では、ファーメンステーションがこれまでに構築してきた1,500種類に上る「未利用資源発酵産物ライブラリー」を活用し、植物の生理活性や免疫力を高める「バイオスティミュラント(生物刺激資材)」としての機能を持つ素材のスクリーニングを行います。未利用資源が有する機能を発酵技術によって向上させ、減肥・減農薬および資源循環につながる、消費者と生産者の双方にとってより良い農業の実現に貢献する新素材の大規模な探索を実施します。

 

共同研究の背景と目的

現在、世界の農業においては、気候変動への対応や環境負荷の低減、生物多様性の保全が急務となっています。日本国内においても、農林水産省が推進する「みどりの食料システム戦略」に基づき、化学農薬や化学肥料の使用量削減に向けたイノベーションが強く求められています。

このような背景から、植物が本来持つ免疫力や環境ストレスへの耐性を高め、生育ポテンシャルを最大限に引き出す資材として「バイオスティミュラント」が世界的に注目を集めています。

ファーメンステーションは、多種多様な未利用資源(食品製造副産物など)を独自の微生物・発酵技術によって高付加価値な素材へと変換する事業を展開し、これまでに1,500種類を超える「未利用資源発酵産物ライブラリー」を構築してきました。本共同研究では、植物と微生物の相互作用や植物病理学において先進的な研究を行う名古屋大学大学院生命農学研究科 植物病理学研究室の知見と、ファーメンステーションのライブラリーおよび発酵技術を掛け合わせることで、次世代の農業を支えるバイオスティミュラント素材の特定と実用化を目指し、共同研究に取り組みます。

 

共同研究の詳細

本共同研究では、2026年7月より以下の取り組みを推進いたします。

 

ファーメンステーションが保有する膨大な未利用資源発酵産物ライブラリーの中から、植物の生育促進や病害抵抗性、耐暑性の機能を誘導する発酵産物を、効率的・網羅的に探索します。

 

今後の展開

・メカニズム同定

本共同研究で同定した候補となる発酵産物について、バイオスティミュラント機能の解明と成分同定に繋げます。名古屋大学とファーメンステーションが共同で、選抜された発酵産物が植物のシグナル伝達や代謝系に与える影響を科学的に実証することを計画します。

 

・減肥・減農薬と資源循環の両立

本研究成果をもとに、化学肥料や農薬への依存度を低減させつつ、作物の収量や品質を維持・向上させる環境調和型の資材開発へ繋げます。これにより、生産者にとってはコスト削減と安定生産、消費者にとってはより安心・安全な農産物の提供という双方へのメリットを実現します。

 

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