丹羽 公雄 名誉教授が、2020年ブルーノ・ポンテコルボ賞を受賞しました。
本賞は、ニュートリノ物理学に多くの先駆的業績を残したBruno Pontecorvo博士(1913-1993)を記念して、1995年にロシアのJINR(ドゥブナ合同原子核研究所)によって創設されたもので、過去に4人の日本人が受賞しました。
丹羽名誉教授は、日欧共同研究OPERA実験を提唱・主導し、多くのニュートリノ振動研究が、振動によるニュートリノの減少量を測定する方法で行われてきた中で、ニュートリノ振動によってのみ出現するタウニュートリノを直接検出することで、ニュートリノ振動の直接的な証拠を捉えました。OPERA実験を可能にした原子核乾板技術を飛躍的に発展させた功績により本賞を受賞しました。
丹羽公雄氏の主導のもと発展してきた原子核乾板技術は、ニュートリノ研究以外の分野へも新たな道を開いています。