2026.05.26
- 大学生活全般
スマホを勉強の敵にしないために Part 1
受験勉強や大学の授業、レポート、研究の予定管理をしていると、スマホは便利な道具である一方で、集中を崩す原因にもなりやすいと感じます。通知が来るたびに気がそれたり、少しだけ調べるつもりがそのまま別のアプリを開いてしまったりした経験は、多くの人にあるのではないでしょうか。
ただ、私自身は、スマホを完全に遠ざける方法だけが正解だとは思っていません。実際、大学生活では連絡、資料確認、予定管理、記録など、スマホがあった方が明らかに動きやすい場面も多くあります。大事なのは、スマホを使うか使わないかではなく、何のためにどの機能を使うかを分けることだと思います。
この記事では、スマホ一般の便利さを広く語るのではなく、私が勉強や研究の中で実際によく使っている機能のうち、まず前半として考え方の整理と、タイマー、メモの使い方に絞って書いてみます。高校生や受験生、学部生、これから大学院進学を考えている方が、自分の勉強の進め方を見直すきっかけになればうれしいです。
スマホが問題になるのは機能が多すぎるから
スマホで集中が崩れるのは、意志が弱いからだと片づけられがちですが、私はそれだけではないと思っています。むしろ、スマホには役割の違う機能が一つの画面に集まりすぎています。勉強に必要なタイマーを使おうとして開いたはずなのに、同じ端末の中にSNS、動画、連絡、ニュースが並んでいるので、注意が横にそれやすいのです。
この問題に対して私が意識しているのは、スマホの中で目的別に役割を固定することです。たとえば、時間を区切るならタイマー、思いつきを残すならメモ、予定を俯瞰するならカレンダー、その時間になったら動くためにはリマインダー、というように機能を混ぜないようにしています。
逆に、何でも一つのアプリに押し込もうとすると、整理したつもりでも運用が曖昧になります。勉強法の話というより、道具の役割分担の話ですが、ここがかなり重要だと感じています。スマホそのものを悪者にするより、まずは何のために開くのかを明確にする方が現実的です。
タイマーはやる気を出す道具ではなく始める抵抗を下げる道具
受験勉強でも大学の課題でも、一番重いのは始める瞬間です。内容が難しいからというより、どれくらい頑張らなければいけないかが見えず、気持ちが重くなることが多いと思います。
私がタイマーを使うのは、長時間集中を管理するためというより、最初の一歩を小さくするためです。たとえば25分、あるいは10分だけと決めて始めます。ここで大切なのは、完璧に進めることではなく、手をつけることです。人は1時間勉強しようと思うと構えますが、10分だけなら着手しやすくなります。
研究でも同じで、解析コードの修正や論文読みを始める前に、まず15分だけ動くことがあります。すると、着手さえできればそのまま続くことも多いですし、仮に続かなくても、何もしていない状態からは抜け出せます。
私の中でタイマーは、頑張りを測る道具ではありません。始める心理的ハードルを下げるための装置です。スマホを開く理由が明確なので、余計な操作に流れにくいのも利点です。
また、タイマーの良いところは、勉強時間を細かく記録することより、今はこの作業だけをやると決めやすくなる点にもあります。英単語、数学の復習、レポートの下書き、論文を3ページ読む、といった具合に、短い時間に収まる単位へ分けると、課題の輪郭がはっきりします。曖昧な不安を減らす意味でも、タイマーは有効だと感じています。
さらに、タイマーを使うと、集中できなかった日も必要以上に自分を責めにくくなります。1時間やるつもりで10分しか進まなかったと考えると落ち込みますが、最初から10分だけ取り組むと決めていれば、その10分をやり切った時点で最低限の前進はできています。勉強は毎日同じ調子で進むわけではないので、調子が低い日にも着地できる小さな単位を用意しておくことは、継続の面でも大切だと思います。
メモは、覚えるためではなく頭の中を空けるために使う
勉強中に集中が切れる原因の一つに、今やるべきこととは別の考えが浮かんでしまうことがあります。たとえば、後で調べたいこと、先生に聞きたいこと、買わなければいけない物、急に思い出した予定などです。こうしたことを頭の中で抱えたまま勉強を続けると、意外と認知資源を使います。
そこで私は、メモを記憶の保存庫というより、一時退避場所として使っています。勉強中に別のことを思いついたら、とりあえず短く残して、その場では追いかけません。文章として綺麗にまとめる必要はなく、単語だけでも十分です。重要なのは、脳内で保持し続けなくてよい状態にすることです。
大学生になると、授業、課題、バイト、研究室の予定、就活やインターンなど、頭の中だけで管理するには少し複雑になってきます。そうなると、忘れないように頑張るより、忘れても回収できる仕組みを作った方が安定します。
私自身、以前は気になることをその場で全部調べてしまい、勉強の流れを何度も切っていました。今は、調べたいことが出てもまずメモに入れて、今の作業が終わってから見返すようにしています。この違いだけでも、作業の連続性はかなり変わりました。
メモは分類を細かくしすぎないで、まずは思いつきを逃がさないことを優先し、必要なら後で整理する。この順番にした方が、勉強中の流れを壊しにくいです。
また、メモは記録を残すだけでなく、あとで自分を助ける小さな足場にもなります。たとえば、授業中に分からなかった単語、レポートで後から引用したい資料、研究で次に試したい条件などをその場で一行だけ残しておくと、後日ゼロから思い出し直す負担が減ります。勉強で疲れているときほど、未来の自分が楽になるような簡単なメモを残しておくことが効いてきます。
おわりに
前半では、スマホを勉強の敵にしないために、まず役割を分けて考えることと、タイマー、メモの使い方について書きました。私の実感として、始められない、途中でそれる、頭の中が散らかるといった問題は、気合いだけで解決するより、使う機能の役割を決めた方が改善しやすいです。
まずは10分だけタイマーを使う、勉強中に浮かんだことを一行だけメモする、そのくらいの小さな一歩でも十分意味があります。
後半では、予定を見失わないためのカレンダーと、忘れずに動くためのリマインダーについて、私の使い分けを書いていきます。拙い文章ではございますが、最後までお読みいただきありがとうございました。
Profile
所属:創薬科学研究科 修士2年
出身地:愛知県
出身校:愛知県立岡崎高等学校