名大生ボイス

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大学生活全般

2019.10.21

  • 大学生活全般

ある一人の化生の、ある一日(1年前期)

こんにちは。工学部化学生命工学科(以下「化生」)の森野です。化生は工学部の中でも1位、2位を争う忙しい(ことがある)学科です。本日は、そんな化生の1人の学生としての1年生前期の僕の1日を紹介します。

 

 

起床から登校まで

6:00に起床し、登校するための準備をします。それから主に課題を消化したり、趣味のギターを練習したりします(もちろん二度寝をすることもあります)。僕は音楽サークルに所属し、バンドを組んでいます。先輩から、それはそれは跳びあがるような難易度と量の練習曲が送られてくるのに、昼や夜は練習時間が確保できないので、この時間を使って練習します。

 

愛機の画像。Warwick bassがお気に入り。愛機のベースの画像

筆者は(ほとんど)ギターと(稀に)ベースの担当をしている。

 

宿題は、レポートや問題を解くという課題のほか、「ぎゅっとe」という課題があります。「ぎゅっとe」とは簡単にいえば、インターネットとパソコンを利用した英語学習で「e-Learning」というものです。長文課題が100題ぐらい、リスニング課題が900問くらい出題されます。ちなみに後期もあります。これを期限以内に消化し終えないと、追加課題が課せられます!!!これは名古屋大学の1つの特徴である「国際性」に関係するものなので甘んじて受け入れましょう。
 
そして不定期にメールや某SNSを確認します。親や友人、教員などからのメール、お仕事のメールが来ていないかチェックします。ときに返信します。(忘れることもありますが......。)
 

 

時間割

時間割は以下の通りです。僕は5限まで講義があって、毎日クタクタになってしまいます。このように言うと、高校生のみなさんは6時間目まで授業があったでしょうから、「なんだ5限までしか授業がないのか、楽勝だろ、先輩は軟弱ね」と思われる方もいるのではないでしょうか。そう思われた方は、是非表の左側を見てください。1コマ90分で、5限まで受講すると18:00になります(コマというのは1つの講座(授業)だと思ってください)。

 

化生の筆者の前期の時間割

前期の時間割表

全21コマ。授業時間と終了時間に注目。1コマ90分。

 

何も書いていないところは授業がない場所です。ここを「空きコマ」と言います。ところで、この表では火曜日の2限は空きコマですが、ここは僕が取り損ねた講義で、来年以降に履修しなくてはなりません。大学ではこのようなことが頻繁に起きます。
 
しかし、安心してください、本来はこんなに授業を取らなくても良いのです。僕の場合は1年後期以降の専門科目の難易度の上昇、それに伴い多くの学習時間が必要になることを考慮して、今のうちに取得できる全単位を獲得しようとしたためにこのようになりました。それに、自己投資として、英語の特別講座を受講したので、2コマ余分に増えたのです。
 
前期の努力の甲斐があって、後期はこのような時間割になりました。前期に取れる限りの講義を受講したので、後期は緩やかな生活ができそうです。

 

化生の筆者の後期の時間割後期の時間割表

全16コマ。前期に取れる限り授業を取ったので割と楽になった。

 

 

昼食、晩御飯

名大の学生食堂(以下「食堂」)でほとんど毎日昼も夜もご飯を食べています。理由は単純で、自炊が面倒であるというのと、一日中学校にいるのでいちいち家に帰ることができないからです。あまり上手に撮れていませんが、こんな感じです。これで549円!

 

お昼ご飯の画像お昼ご飯の画像

これだけ盛りだくさんで549円。学食は素晴らしいと思う。 

 

食堂パスにはいくつかコースがあります。詳しくは述べませんが、僕は550円コースに加入しているので、毎日550円までは自由にご飯を食べることができます。メニューは日替わりで、丼、ラーメンや惣菜、そしてビュッフェがあります。
 

 

サークル活動やバンド練習

この時間割から、月曜日・金曜日は暇そうにしていると思われる方もいるかもしれません。 しかし一言申し上げますと、暇ではありません。この時間を使ってサークル活動をします。
 
僕はサークルのような活動で、名古屋大学生協と連携して生徒をサポートする活動に参加しています。前期は講義の関係で月曜日の5限に活動がありました。前期はほぼ"講座"に近い内容の講義を受けるものでしたが、これは活動に必要な研修なのです!後期は実習が多いらしいですが......ちなみに、名古屋大学を影で支えている(と思われる)活動ですよ。
 
バンド練習は大抵平日の夜遅くや土日です。ときに24:00まで練習、というのもあります。 多くの場合は、名古屋大学からちょっと離れた場所にある、名大生御用達のスタジオに地下鉄に乗って行きます。名大の軽音楽系サークルに加入している人のほとんどが利用しているスタジオです。

 

 

中央図書館での勉強

しかしサークル活動は不定期なもので、本番が近くない限りありません。そのほかの時間は何をしているのかというと、名古屋大学中央図書館に籠って勉強しています。長い時は15:00から22:00(図書館の閉館時間)まで残って課題の消化をしています。

 

化生の専門科目の課題の量と難易度は尋常ではないと思います。それからコマ数が多いことに付随して課題量がとても多い。特に実験レポートと有機化学の課題が重たい。まともにやれば消化するのに1週間は軽くかかる課題です。
 

毎回の授業で教科書60ページ分(有機化学の教科書で約1章分)進みます。つまり予習が60ページです!そして毎回の授業で、入門レベルから院試レベルまでの問題が100問近く設問として提示されます。某数学の重要な問題集のような問題が100問です。講義で置いていかれたくないので、僕は真面目にコツコツと解いています。

 

自作ノートの図

筆者の自作ノート(A4)

1章分の課題(毎授業の任意課題)をA4用紙に解き、
解き直しまで行い、1冊にまとめたもの。
毎日1.5時間ぐらい学校に残れば完璧に解き終わる量である。
 

 設問がとても難しいのでグループを作って議論しながら解くこともあります;

 

ホワイトボードでの議論の図 ホワイトボードを使った議論の図

左:「反応速度論」という授業の課題を解いている。
右:(-)ノルエピネフリンの選択的生成法に関する設問を解いている。
字が汚いのはご放念ください。

 

 

それから実験レポート。ただでさえ書き上げるのに相当の労力と時間を費やしますが、同じくらいに参考文献調査に労力と時間と知性を割きます。理系レポートでは、参考文献による論証が義務と言っても過言ではありません。例えば、中和熱が56kJだと覚えているとか、水酸化ナトリウムの固体の溶解熱は44.5kJで大体45kJだと覚えている、では済まされないことがほとんど(それ用の実験をしたなら話は別です)。

 

参考文献にはインターネットの文献を使えません。となると書物しかありません。そう、図書館に籠る理由はそこに書物があるからです。籠ることで参考文献を探します。

 

レポートと参考文献の図 レポートの図

左:一番多い時で60ページになることもある!
右:参考文献の項目を別途で設ける必要がある。

 

 

帰宅後

大学生になると夜遅くまで出歩いたり、夜中に買い物に行ったり、朝帰りしたりするのが普通になります(周りはそんな感じです)。僕の場合は、毎日定刻23:00~24:00、遅くても2:00までには帰宅して寝ています(十分に夜中?)。

 

 

アルバイトと自動車学校など

アルバイトは講義が忙しいという理由で、できていません。とても家賃の安いアパートに住み、図書館に夜遅くまでいることで光熱費を浮かせています。授業数が多くて家にいることはほとんどないし、食堂でご飯を食べ、自炊をしないのであまり光熱費がかからないのです。
 
さらに「通いコース」の自動車学校(以下「車校」)に通っていました。僕は特に違和感がなかったのですが、名古屋に来てから、多くの人に「車校って知ってる?自動車学校のことだよ!」と言われましたので、「車校」は名古屋独特の表現なのでしょう。
 
車校には、忙しくて平日はいけませんし、予約が取れなくて土日もいけませんでした。が、夏休みになんとかボロボロになりながら免許をとりました。本当に運転は難しいと思いますし、運転すると激しく精神を消耗すると感じたので、車の運転はもう、こりごりです(笑) 。しかし、学年が上がってからでは、授業が多くて、車校に通うのが難しくなると聞いていたので、今となっては、先に車校を卒業しておいて良かったと思います。

 

 

最後に

筆者はこのような生活をしています。大学に入ると講義、サークル、アルバイトなどで忙しくなることは間違いないでしょう!大学生活を楽しみにしていてください!

Profile

所属:工学部化学生命工学科1年生

出身地:広島県

出身校:広島なぎさ高等学校