2025.04.24
- 大学生活全般
名古屋大学生の「1限」攻略法
はじめに
こんにちは!名古屋大学大学院創薬科学研究科 修士1年の小林です。
新入生のみなさん、そして在校生のみなさん、「1限」にはもう慣れましたか? 今でも思うんですが、正直、1限ってめちゃくちゃきついですよね。朝の8時45分から授業って、場合によっては社会人より早いスタートじゃないですか。しかも隣の大学は9:00始業なのに、名大はちゃっかり8:45スタートで“かなりの体感格差”がありますよね。この短い15分が1時間にも感じるくらい辛く、多くの人がこの1限に敗北していると思いますが、だからこそ声を大にして言いたいんです。1限は、ただの「早起き地獄」じゃない。使いこなせば、大学生活を支えてくれる「味方」にもなるんです!!
今回はそんな1限のリアルと、その攻略法を、私の失敗談やちょっとした気づきを交えながらお伝えします。
1限は大変だけど、仲間は意外と多い
名古屋大学の1限は、どの学部でも大体避けられません。特に語学、必修、理系の数学・物理系は「1限固定」が本当に多いです。最初のうちはみんな真面目に出席していて、教室もパンパン。でも春学期の半ばを過ぎると、ポツポツ空席が目立ちはじめ、7月にはガラガラ。教室に3分の1しかいない、なんてことも珍しくありません。
最初、「これ、自分だけ起きられないのかな……」って不安になる気持ち、めちゃくちゃ分かります。でも「1限がつらい」のはみんな一緒なんですよね。むしろ誰もが一度は寝坊して、後悔して、また頑張って……の繰り返しなんです。友達に聞くと、「最初の3週は皆勤だったのに、4週目から毎週1回はサボってる」って子もたくさんいました。だからまずは、「自分だけダメなんだ」と思わないこと。むしろ「それでもまた行こう」と思える自分を大切にしてください。
1限は、1日を調整する
私が1限にちゃんと通うようになったのは、「これ、実は生活リズム整うんじゃない?」と気づいたからです。1限があると、朝ごはんを食べるようになる。なんなら起きてから10分くらい部屋を片づける余裕もできる。そして午前中のうちに授業を終えられると、午後の時間が“ボーナスタイム”に感じられます。一方で、1限がないと油断して昼まで寝てしまって、「午後からの授業めんどくさい」→「今日は何もしてないな」の自己嫌悪コンボが待ってます。そう考えると、1限って生活を整えるエンジンみたいなものだなと思うようになりました。
1限を制する者は、大学生活を制す
これは私が勝手に提唱する言葉ですが、でも本当にそう思っています。1限にしっかり出ている人は、成績も人間関係も含めて大学生活が上手くいっている人が多いと感じます。
1限にちゃんと出ることによって、
朝起きて大学に行く→ 1限で頭を動かす→ 空きコマで作業を進める→ 午後はバイトやサークル、友達と遊ぶ→ 夜はしっかり寝る
……というリズムができ、自然と毎日が「充実した1日」に感じられるようになります。
1限をしっかりと出席する!と決めることで、「生活の型」ができ、精神的な安定につながります。この心身の安定が基盤となって、様々な影響で感情の起伏が激しい大学生活でも、安定した結果を出し続けられるようになるのかもしれないですね。
実は、朝は脳のゴールデンタイム?
「朝は脳が冴える」とよく言われますが、実際にこれは科学的にも裏付けがあります。脳科学の研究では、起床後2〜4時間は脳のパフォーマンスが高くなる「ゴールデンタイム」とされており、この時間帯には集中力や記憶力、論理的思考力がピークに達するとされています。たとえば、朝6時に起きた場合、午前8時〜10時頃が最も効率よく頭が働く時間です。
特に理系の学習では、数学・プログラミング・統計など、前頭葉をフル活用するような課題が多く、こういった「考える力」が求められる作業は、朝に取り組むことで理解や集中が格段に高まります。実際、私自身も午前中に取り組む課題は30分で終わるのに、夜に同じことをしようとすると2時間近くかかることがよくあります。
夜になると、意志力や集中力を支える脳内物質の分泌も減少し、だらけやすくなるのは自然なことです。そのため、頭を使う作業は朝、ルーティン作業や軽めの作業は夜というふうに分けると、効率よく1日を使えると思いますよ!
こんな人にこそ、1限を活かしてほしい
まず生活リズムが乱れがちな人。大学に入って急に時間割がバラバラになり、昼夜逆転が当たり前になってしまったという人。そういう人にとって、1限はまさに「生活リズムの矯正器」になります。朝の一定の時間に「必ず大学に行く」というルーティンがあるだけで、自然と就寝時間も整い、生活が一気に安定してきます。
次に、「やらなきゃ」と思ってるのに動けない人。課題、資格の勉強、レポート。頭ではわかってる、でも行動に移せない。そう感じるとき、実は「始めるきっかけ」が必要だったりします。1限という強制力のあるスタートを設けてあげると、その流れで他の作業にも取りかかりやすくなることが多いんです。「朝から動いてるし、せっかくだからこの勢いでやってしまおうかな」みたいな前向きな気持ちが湧いてくるのは不思議なものです。
そして最後は、自分の時間をもっと作りたい人。大学生活は意外と忙しく、新入生の皆さんも段々と「あれ?思ってたよりも自由な時間ってないの?」って気づき始めているかもしれません。授業、バイト、サークル、人付き合い……。気がついたら1日が終わっていた、なんてこともあります。でも1限から動いていると、その分「自由に使える時間」が前倒しで確保されます。午後の空き時間が増えたり、夕方からの予定にも余裕ができたり。自分の趣味や勉強、将来の準備に使える貴重な“マイタイム”を生み出せるのも、1限が持つ大きな可能性だと思います。
「朝がつらい」以上に、「朝を使える自分」になることが、人生を整えるための強力な一歩になる。そんなふうに捉えてみるのも、悪くないんじゃないでしょうか。
実際に1限に出席するためのTips
じゃあ実際にどうすれば1限に出れるの!?朝が苦手という人はきっと少なくないと思います。私ももともとは「超夜型」だったので、そのつらさは痛いほどわかります。でも、いくつかの工夫を重ねていくことで、1限もだんだん「無理なく乗り越えられるもの」に変わっていきました。
まず私が取り入れてよかったのは、夜のうちに翌日の準備をすべて終わらせておくことです。着る服、持ち物、ノートやPCなど、朝の“考える作業”をなくすことで、起きてからの負担がぐっと軽くなります。
そして、朝起きたらスマホをいじる前に顔を洗う or カーテンを開けて自然光を浴びる。これも地味だけど効きました。スマホを見ながら布団の中でダラダラ…の時間が1分でもあると、再入眠ループに突入してしまうんですよね。
朝ごはんは、がっつり作る必要はなくて、簡単なもので十分です。何かを食べて血糖値を上げると、頭が冴えてくる感覚がちゃんとあります。食べずに出ると、1限中に眠気がきて後悔することもしばしばあります。朝ごはんを抜くとエネルギー切れになって、脳も身体も働かないので絶対に摂取しましょう。
最後にもう一つ。どうしても体調が優れず学校に行けないほどにつらいときは、無理せず「休む勇気」を持つことも大事です。完璧主義で「皆勤しなきゃ」と思うと、自分を追い詰めてしまいます。寝不足で体調を悪化させてしまっては元も子もないですからね。
大事なのは、「出席する」こと以上に、「自分のペースで生活を整える」こと。その一環として、1限がちょっとずつ味方になっていけばいいのだと思います。
1限を「軸」にした1週間
ここまで読んで「1限って悪くないかも」と思ってくれた方は少なくないんじゃないでしょうか。そこで、もっと大学生活を充実させるために、1日単位で見るんじゃなく、1週間単位で1限を軸とした週間スケジュールを設計するという方法も取り入れてみましょう!
例えばこんな感じです。
○ 月・水・金は1限あり → 午前で講義を終えて、午後は図書館で勉強 → 夕方からバイト
○ 火・木は1限なし → ゆっくり起きて、サークルや趣味の時間に使う」
「朝から頑張る日」、「自由に過ごす日」を分けておくと、無理のない範囲で習慣化できて、精神的にも楽になります。1日朝からフルで頑張ったら、次の日はエネルギー補給でお昼過ぎまでゆっくりするという風に自分に合ったリズムって大事ですよね。
しかも、1限に行くことで午前中の時間を有効に使えると、「今日、もうだいぶやったぞ!」という充実感が生まれます。午後にバイトを入れても、家でだらけても、「今日はもうやることやったからOK!」と前向きになれる。この感覚、意外とモチベ維持に効くんです!
大学生活は自分で時間を管理する自由があるからこそ、「自分なりのリズム」を早くつくることがカギになります。その起点として、1限は実は最強の「スケジューリング装置」かもしれません。
まとめ
間違いなく、1限はしんどいです。でも、自分なりの攻略法を見つけることで、人生のリズムを整えてくれる“味方”にもなってくれます。完璧を求めなくていい。「今日は行けた」、「1限、頑張った」。その積み重ねが、確かな自信になります。名古屋大学の1限、早くて寒くて眠いけど、それを乗り越えた自分は、ちょっと誇らしく思えるんじゃないでしょうか。あなたの1限ライフ、応援しています!拙い文章ではございますが、最後までお読みいただきありがとうございました。
Profile
所属:創薬科学研究科博士前期課程1年生
出身地:愛知県
出身校:愛知県立岡崎高等学校