名大生ボイス

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大学生活全般

2017.07.19

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ドリームマップ

受験生のみなさん、こんにちは。小川高広です。今日は名古屋大学東山キャンパスで以前開催されたドリームマップ制作イベントについてお伝えします。このイベントは講義ではなく、就職活動をこれから行う学生や就職活動中の学生を対象に、名大の就職支援担当の先生方が中心となって、開催された就職関連イベントです。大学では講義のみならず、様々なイベントが日々開催されています。受験生のみなさんにもこんなイベントがあるんだなぁと思いながら読んでもらえると嬉しいです。

 

みなさんはドリームマップという言葉を聞いたことがありますか?ドリームマップを作ったことがありますか?ドリームマップとは自分の夢や願い事を目に見えるようにした「作品」のことを言います。その名の通り、夢や願い事を表した地図です。作り方はとても簡単ですので、知らない人のために作り方をお伝えします。まずは雑誌や広告、新聞などを用意します。自分の夢や願い事に合った言葉やキーワード、写真を雑誌、広告などからどんどん切り抜き、それを画用紙に貼り付けていきます。ただそれだけです。自分の好きな言葉、これからなりたい自分へのメッセージや励ましなどもOKです。今の自分の気持ちを表してくれる言葉や写真で構いません。細かいルールはありませんので、自分の思うように貼り付けていきます。

 

ドリームマップの制作は切り抜き、貼り付けるだけの単純作業に見えますが、実際にやってみると奥が深いと感じました。自分の気持ちについて、自分自身で心の中の自分と対話しながら進めていくので、自分の心が見えてきますし、自分の気持ちを分かっているように思っていても、実はわかっていないということもあるわけです。もちろん、わかっていないこと自体に問題はありません。わかっていないことが新たな「発見」となり、自分を見つめるきっかけとなります。これらの過程を通じて、自分の気持ちが整理され、自分の夢や願い事を叶えるための方法を考え、その気持ちをさらに高めていくことができるのです。その結果、将来・未来に対する明確な意識付けが行えるのです。

 

このドリームマップはもともと名古屋商工会議所でベンチャー企業を立ち上げたいと考える方々を対象に行っていたそうです。今では自分の進路や職業選択を考えるキャリア開発の一つとして、愛知県内の小学校や中学校、大学などの教育機関などで実施されているそうです。今回のイベントではドリームマップに関係する協会の方々も来られ、ドリームマップの制作について、ドリームマップが与える心理的な効果や活用方法などアドバイスをしてくれました。

イベントの最後には 参加者は完成した「作品」をみんなの前で発表しました。どのドリームマップも作者の個性や個々の気持ち、将来像がうまく表現されていて、見ているだけで勉強になりました。自分では考えもしなかったアイデアや作者の気持ちに触れることで視野が広がりました。もちろん、私も発表しました。今回のドリームマップでは将来なりたい自分を見据え、それにたどり着くために乗り越えなければならない壁を乗り越えられるように、自分のモチベーションや元気をアップさせてくれる作品を作ろう!そのような意気込みで制作しました。雑誌や広告を手に取り、気持ちをさらに高めてくれそうな言葉や写真を選びました。ある有名スポーツ選手の記事からはモチベーションをアップさせるような「熱い」言葉や、困難に立ち向かう時の心構えとして、有名企業の創業者の名言を切り抜きました。その他に今話題の芸能人や文化人など活躍する人たちの心にしみる言葉、心癒される世界各地の風景などの写真も貼り付けていきました。これらの言葉や写真が私にモチベーションや元気を与えてくれるのではないかなぁと考えながら、作業を進めました。

ドリームマップの制作は自分との対話ができたように感じ、いい刺激になりました。このドリームマップは自分の目に見えるところに置いておくと、見るたびに意識付けされていいそうです。例えば、玄関のドアやトイレの壁などです。過去にドリームマップを作ったことのある人は寝る前に見えるようにベッドの真上に貼ったそうです。過去に作ったドリームマップに貼り付けた言葉や写真を時々見返し、自分の気持ちと向き合うことも、今の自分に刺激となり、プラスの効果をもたらしてくれるそうです。

 

受験生のみなさんは学校でドリームマップを作ったことがあるかもしれません。もし作ったことがあるならば、その時に作ったマップは今自分が歩もうとしている進路と合致していますか。それともまた違うことにチャレンジしようとしていますか。過去のマップを見ながら、自分の今の気持ちについて考えてみると、新たな気づきがあっていいかもしれません。ドリームマップは二度と同じものを作ることができません。作った時の心の状態や環境によって、自分が持つ気持ちや考えは時間の経過とともに常に変化していくからです。そのため、過去に作ったドリームマップを眺め、自分の気持ちと向き合い、時には気分転換に雑誌や広告を手に今の気持ちを画用紙にぶつけるのもいいかもしれません。受験生のみなさんは夏休み期間中も忙しいかもしれませんが、時間を見つけ、ドリームマップを作るのも一つの案かもしれません。今まで作ったことのない人もぜひチャレンジしてみてください。雑誌、広告などから自分の将来をイメージし、気に入った言葉や写真を選び、画用紙に切り貼りすれば、誰にでもすぐに作ることができます。もちろん普通の紙でも構いませんが、たくさん雑誌や広告などがあった方が、自分の気持ちに合った言葉や写真を見つけ、選びやすいので、可能であれば多めに用意しておくといいと思います。今回のイベントでは先生が多くの雑誌や広告などを用意してくれたので、ドリームマップを作りやすかったです。

 

さて、このサイトを見ている受験生の皆さんは大学進学を考えている人が多いと思います。しかし、なぜ進学するのでしょうか。その目的を一度考えてみてください。みんなが行くから?大学に行ける成績だから?学校の先生になりたいから?日本や世界のために働く人になりたいから?、、、などなどその答えは十人十色だと思います。正しい答えはありませんが、自分の考えや気持ちを整理してみてください。将来に対する不安や迷いが、たくさんあるかもしれません。本当にこの道でいいのかと。もし、希望通り名古屋大学に入っても、別の不安や迷いがあるかもしれません。人生は不安や迷いの連続です。しかし、自分の信じるように「道」を決め、自分が納得できる進路に歩むことがベストだと思います。最後は自分自身で決め、満足できるようにしっかりと自分で努力すれば、道が拓けます。自分が納得し、満足できる進路であれば、それはそれでいいのではないでしょうか。もし満足できないのなら、またチャレンジすることも一つの道だと思います。いずれにせよ、人生は一度だけですので、しっかり考え、最善の道を切り拓くことが大切だということには変わりはありません。

進路の選択が近くなっている受験生のみなさんも多いことでしょう。中にはまだ時間に余裕のある人もいるかもしれませんし、おうちの方や学校の先生方は進路選択にあたり、夏休みが大事だと言われているかもしれません。進学を希望している受験生のみなさんには大学や専門学校などが開催するオープンキャンパスに参加されることをお勧めします。夏休み期間中には名古屋大学をはじめ、全国各地でオープンキャンパスが行われています。興味がある、または受験を考えている大学や専門学校に足を運び、実際にその大学や専門学校の雰囲気を確かめるいい機会だと思います。名古屋大学では8月8・9・10日にオープンキャンパスがあります。興味があれば、ぜひ参加してみてくださいね。名古屋大学は日本有数の規模を誇る大きな大学ですので、様々なことが学べますし、様々な人に出会える機会も多いです。日本人のみならず、留学生もたくさんいますし、高校よりもさらに世界観が広がります。みなさんの夢や願いが叶い、希望通りの道に歩んでいけることを願っています。

Profile

所属:農学部科目履修生

出身地:兵庫県