名大生ボイス

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大学生活全般

2017.08.23

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名古屋大学附属図書館(中央図書館)の紹介

受験生の皆さん、こんにちは。小川高広です。皆さんは図書館へはよく行きますか?私はよく行きます。図書館にはたくさんの本や資料があり、それを入手するために行きます。また、図書館内ではみんな勉強しているので、一歩足を踏み入れると勉強しなければならないように感じます。私はあまり熱心に勉強するタイプではないので、図書館のそのような環境に身を置いて、勉強するようにしています。

 

さて、今日は受験生の皆さんに一度は見学して欲しい名古屋大学の図書館を紹介します。それは名古屋大学東山キャンパスにある名古屋大学附属図書館(中央図書館)です。この図書館は数年前に改修されて白い外観になり、内装もリニューアルされました。地下鉄の出入り口付近から見ると、白い中央図書館が緑の中にあり、そのコントラストがとてもきれいです(特に緑の多い夏は)。中央図書館の蔵書数は124万冊もあります。中央図書館の来館者は77万人にのぼり、開館日数は355日です。年末年始などを除き、ほとんど毎日開館しています。開館時間は朝8時から夜10時まで(休日は朝8時45分から)。館内では文献や書籍の探し方、レポートの書き方などの講習会も行われ、開催回数は年間190回となっています(名古屋大学附属図書館統計データ集 平成28年度分)。ここで一つ余談です。あまり受験生の皆さんには知られていませんが、名古屋大学には20ほどの図書館や図書室が各学部・各研究科などにあります。そして、名古屋大学全体では332万冊もの蔵書があります(平成29年3月31日現在)。名古屋大学が所在する名古屋市の市立図書館と蔵書数を比較すると、、、名古屋市立図書館は21館ありますが、蔵書数は合計で325万冊となっています。(名古屋市立図書館年報平成28年版)。名古屋大学の図書館の規模は驚きですね。

 

 

中央図書館では先ほど触れた講習会など以外にも研究や学習に必要な資料を収集してくれたりもします。名大になければ他の大学図書館などに問い合わせ、資料を取り寄せてくれます。また中央図書館にはパソコンルームがあり、レポート作成やインターネット上にある資料の閲覧が出来ます。その他に学生同士がディスカッションするためのスペースやグループ学習用のスペース、学習の相談に乗ってくれるサポートデスクなど困った時にはいつでも相談に乗ってもらえます。サポートデスクには大学院生が交代で常駐しており、日本語のみならず、英語や中国語でも相談できるように留学生のサポーターもいます。私は英語が苦手なので、英語の講義で課せられた英語で自分の意見を述べるレポートの宿題を留学生のサポーターに見てもらいました。単語チェックや文章校正などをしてもらえて勉強になりました。

また、様々な展示やイベントが行われています。例えば学生の留学体験を紹介したパネル展示や図書館が所蔵する貴重な書物の展示などです。その他に毎年七夕の季節になると中央図書館玄関では七夕の飾りとして、笹の葉と短冊が用意され、みんながそれぞれの願いを書けるようになっています。「試験の点数が上がりますように」「資格試験に合格しますように」「就職できますように」「卒業できますように」「恋人ができますように」など様々です。私は英語が苦手なので英語力が向上するように毎年書いています。年末にはミニコンサートが開かれることもありました。

 

館内にはアメリカ発祥の有名コーヒーショップがあり、勉強に疲れて休憩のためにコーヒーショップに行く学生もいます。いつもコーヒーのいい香りが漂っていて、休日には近隣の方々も利用しているようです。図書館はただ本を貸出したりするだけではなく、みんなが集い、快適に利用できるような施設を目指し、学生や地域の方々にも親しんでもらえるように日々取り組んでいるように思いました。

 

最後に、、、研究や学習に図書館は必要不可です。図書館をうまく使いこなすことも研究や学習を進める上で、大切な要素だと思います。大学を選ぶ一つの指標になるかもしれません。

多くの大学図書館は中央図書館ほど開館日数は多くありませんし、開館時間も短いです。特に私立大学や小規模な国公立大学では休日閉館していたり、夏休みなど学生の少ない長期休暇中は17時までの開館だったりします。その点、名古屋大学は恵まれています。市立図書館にあるような親しみやすい書籍はあまりありませんが、館内には専門書など貴重な書籍がたくさんあります。新聞も何十年も前の新聞が保存されていますし、戦前の学校の教科書もあります。何千冊もの雑誌(大学で「雑誌」と呼ばれているのは週刊誌やファッション誌などではなく、研究成果をまとめた論文を載せた学術誌のことをいいます)も保存され、研究に活用されています。皆さんが名古屋入学に入学後、利用する機会も多いかと思います。これだけの規模の図書館があるわけですから、たくさん利用してくださいね。

中央図書館は入館手続きをすれば、誰でも入ることができ、資料を閲覧することができます。受験勉強のために利用することはできませんが、時々受験生と思われる高校生の皆さんが見学に来られています。もし時間があれば、日本有数の大学図書館である名古屋大学の中央図書館を訪問し、大学生気分を味わうのもいいかもしれません。忙しくて、ちょっと来るのが難しい受験生の皆さんは、写真を見て中央図書館を味わってください。

 

掲載した写真の紹介(上から)、中央図書館内にある自動式書籍棚、中央図書館前の池と木々、七夕・ミニコンサートの様子、新入生が講義を受ける全学教育棟から見た中央図書館(中央)、中央図書館から眺めた名古屋大学のシンボル豊田講堂

Profile

所属:農学部科目履修生

出身地:兵庫県