名大生ボイス

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大学生活全般

2019.02.18

  • 大学生活全般

大学での生活について。充実した学生生活を送るために、アドバイス!その二「移動・昼食・友達作り」

受験生の皆さん、こんにちは。小川高広です。名古屋は相変わらず寒いですが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。

これから名古屋大学を受ける受験生の皆さんや来年以降に試験を受け、入学しようと考えている高校生の皆さんもいると思います。今日は前回に引き続き、皆さんが名古屋大学に入った時に役立つであろう3つのアドバイスをしたいと思います。皆さんが名古屋大学で充実した学生生活を送れるよう願っています。


アドバイス その一 自転車

名古屋大学の東山キャンパスに来たことがある人も多いかと思いますが、あの広大なキャンパス内を移動することは結構大変です。そこで、一つめのアドバイスですが、入学後は自転車を用意した方が何かと便利だと思います。

実際に東山キャンパス内を歩いてみるとわかると思うのですが、自転車を使う学生が非常に多いです。私の知っている学生もよく自転車を使っています。運転免許もいらず、好きな場所へ手軽に行けます。東山キャンパスは、広いので移動が楽になるかもしれません。とはいっても、いやいや、自転車はいらない!という方もいるでしょう。東山キャンパス内は坂もありますし、駐輪スペースにも限りがあります。卒業時は大学から自転車を引き上げ、引っ越し先に持っていく、または、処分する必要もあるので、その手間を考えると確かに不要かもしれません。

一方で、入学後に自転車があった方がよかったと感じることもあるかもしれません。農学部の学生を例にとりましょう。農学部の学生は入学した1年生の時は、東山キャンパスの南西方向にある全学教育棟(教養教育院の建物、中央図書館の近く)で、一般教養科目の講義を受けなければなりません。これを取らないと、卒業できません。そのため、1年生では農学部の建物に来る機会はそれほど多くはありません。しかし、学年が上がるにつれて、一般教養科目の講義は減り、農学について学ぶ専門科目の講義が増えてきます。農学部は東山キャンパスの北東にありますので、全学教育棟とは正反対の方向に位置しています。徒歩ならば、移動だけでも15分から20分かかります。講義と講義の休み時間には学生の「大移動」があり、キャンパス内はにぎわいます。東山キャンパスの場合、キャンパスを東西に分けるように真ん中に道路と地下鉄が通っていて、結構長い信号待ちもあります。自転車があれば、移動時間を短縮できるメリットがあります(これは全学教育棟から距離がある、理学部なども同様のことが言えます。逆に教育学部や文学部などは全学教育棟から近いので、移動は簡単です。そのため、自転車がなくても不便ではないかもしれません。鶴舞キャンパスや大幸キャンパスは東山より大きくはないので、キャンパス内の移動に自転車はあまり使われていないようですが、通学や買い物などでは使っているようです。東山と違い、キャンパス内やその周辺は平坦なので走りやすいかもしれません)。

ただデメリットは、処分や駐輪スペースの問題の他、農学部・生命農学研究科周辺や豊田講堂周辺も坂が多く、体育の講義のために「山の上」と呼ばれる総合運動場地区へ向かうのは、自転車では大変です。健康のための運動と考えればいいのですが、特に夏は徒歩の学生も多いようです。

もし、皆さんが自転車に乗る際は、安全運転を忘れないようにしましょう。先ほども触れましたが、キャンパス内は多くの学生が歩いています。緑豊かなキャンパスなので近所の方も散歩に来ています。キャンパス内だけでなく、キャンパスの周辺も坂が多くあります。自転車は軽車両とされていて、走行時のスマートフォンの使用や傘の使用は法律で禁止されています。また、飲酒運転は許されません。「とまれ」の標識手前ではしっかり止まり、走る際は十分に気を付けてください。また、名古屋市では自転車事故を起こした場合に備え、個人賠償責任に関する保険加入が義務となっています。忘れずに加入しましょう。

卒業の際は毎年名古屋大学で開催されているバザーを通じ、後輩や留学生に譲る、または地元に持って帰りましょう。不要ならば購入店に持ち込むなどして、処分しましょう。大学周辺には自転車屋さんがなく、離れたところにしかありません(鶴舞キャンパスや大幸キャンパスなら、近くのショッピングモールに自転車屋さんがあります)。パンクなど自転車のトラブルの際は、東山キャンパス内の学生食堂前で有料の出張修理が時々行われています。


アドバイス その二 昼食

皆さんは入学後のお昼ご飯について、考えたことがありますか。勉強で忙しくて、それどころじゃないかもしれませんが、お昼ご飯をどうするか、ちょっと考えてみましょう。大学生になったから、自分で作る?実家から通う人は保護者の方にお弁当作りを頼みますか?それとも学生食堂???人それぞれかと思います。私は学生食堂を使っていました。

名古屋大学には学生食堂やカフェがたくさんあります。特に東山キャンパスの学食では、ビュッフェ形式の店舗もあり、自分の好きなおかずを取り、食べることができます。おしゃれなカフェもあり、ゆっくりできるスペースもあります。友人との食事や語らいはとても楽しいです。一部の学生食堂は平日の夜八時まで、土曜日は午後もオープンしているので便利です。春休み、夏休み、冬休み期間中は営業時間が短くなるので注意が必要です。このほかに、中央図書館にあるカフェは土・日・祝日も開いています。コンビニは休日はなく、夜11時まで開いています。これらの施設は、大学生活で忙しい学生には強い味方です。

 このようにキャンパス内には飲食施設が多くあり、いつでもしっかり腹ごしらえができて強い味方なのですが、お昼の時間帯は大変混雑します。

あまりお昼ご飯のことを考えていなかった私は、名古屋大学に来て、慣れないキャンパス生活が始まった当初に「50分待ち」を経験したことがあります。その時は午後に講義がなかったので気長に待ちましたが、午後1時から講義があれば待つことはできません。

そこで、皆さんに二つめのアドバイスです。お昼の時間帯は、学生食堂に行く時間をずらしていくことをお勧めします。もし、お昼を挟んで講義がある場合など時間が限られている時は、あらかじめ昼食を持参した方がいいと思います。学生の休憩スペースがキャンパス内の様々なところに設けられていますし、講義のない教室でお弁当を食べることもできます。春のキャンパスは新緑もきれいなので、ベンチや豊田講堂前の芝生で食べるのも気持ちがよくてお勧めです。もちろん、ごみはちゃんと持って帰ってくださいね。新入生の皆さんが、まだ学生生活に慣れていないため、新学期が始まったお昼は「大大大」混雑します。コンビニもすごい人ですので、あらかじめ時間を有効的に使えるようにしておくと、午後からの講義も余裕を持ってしっかり受けられると思います。ちなみに東山キャンパス周辺には飲食店やコンビニがありますが、その数は非常に限られています。本山駅周辺に行けばいろいろありますが、徒歩15分ほどかかります。鶴舞や大幸は学食以外に、近くのショッピングモールや駅周辺の飲食店を使うこともあるようです。


アドバイス その三 友達作り

新しく大学生活を始めるに当たり、やはり気になるのが、友達作りだと思います。名古屋市内や愛知県内など同じ高校から入学した者同士もいるかもしれませんが、特に他府県から縁もゆかりもない状態で、名古屋に来た新入生は、知り合いがいなくて不安ではないかと思います。

大学での生活は高校までと違って、いつも同じメンバーと同じ講義を受けるという感じではありません。もちろん、同じ専攻の学生同士が同じ講義を受けることはありますが、基本的には一人ひとり異なる行動をとることとなります。そのため、最初は友達を作りにくいのではと思うかもしれませんが、その心配はいりません。名古屋大学では講義以外に様々なイベントが開催されています。新入生同士の交流や留学生との交流イベントなど、大学の掲示板に告知ポスターが貼られ、あるいは入学式の時などに先輩たちが、チラシを配ってくれています。また、入学時に大学が主催するガイダンスなどもあります。これらの様々なイベントに参加することで、友達が作れると思います。またもちろん、講義やサークル活動を通じて友達になることもあります。もしかしたら中には友達はいらないという人もいるかもしれません。大学は高校よりもいろいろな面で自由なので、一人の時間を楽しむこともできます。ただ、大学には高校までよりも多くの人々が集っているので、友達を作ると楽しいかもしれませんし、名古屋大学のように大きな大学は、学生数も多いので、気の合う人が絶対いると思います。

新しい友達を見つけるにはイベントがおすすめと紹介しましたが、気を付けないといけないこともあります。これは、名古屋大学だけではなく、全国どこの大学でも同じことが言えるのですが、新入生に近づく怪しい集団がいます。たとえば、アルバイト。待遇がいいことをアピールし、バイトをしないかと勧誘され、実際に働いてみたら、休みが全くないブラックバイトだった!というケースや、生活用品と称し、高額の物品を買わせる詐欺まがいの団体もあるようなので注意が必要です。さらに、サークル活動と称し、貧困や人権問題など社会の様々な問題について、新入生に問題提起し、不安を過度にあおり、加入をしつこく勧誘してくる政治団体や宗教団体もあります。

入学当初は高校と違う慣れない大学生活で不安を感じているかもしれません。しかし、そのうち落ち着いて慣れてきますので、惑わされないように気を付けましょう。ブラックバイトや高額商品の購入、政治団体や宗教団体の活動などで、トラブルになることもあるので、怪しいと思ったら深入りせず、すぐに大学に相談してください。名古屋大学には学生の困りごとについて、気軽に相談できるセンターがあります。入学時のガイダンスで連絡先が配布されます。もちろん、プライバシーも十分配慮されます。大学は高校までとは違うので、自分から行動することが必要です。学生生活(人間関係や学習・生活面・金銭面など)で困ったことがあれば、自分だけでは抱え込まないようにしましょう。

 

今日は皆さんに身近な学生生活についてを取り上げました。名古屋大学は充実した学生生活を過ごせるように、新入生の皆さんをはじめ、在学する全ての学生を手厚くサポートしてくれます。安心して、大学生活を送ってくださいね。(写真 全学教育棟の建物。名古屋大学に入学した1年生はこの建物で一般教養科目の講義を受けます。鶴舞キャンパスや大幸キャンパスに通う学生もここでの講義があります。文系や理系を問わず、様々な講義が用意されていて、外国語の講義も充実しています。講義によっては、自分の興味・関心や教養を深めるために受講することも可能です。私は卒業のために受けなければならない講義以外にもたくさん受講しました。せっかくの機会ですので、積極的に様々な講義を受けてみましょう。自分の世界が広がりますよ。)

Profile

所属:農学部科目履修生

出身地:兵庫県