名大生ボイス

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大学生活全般

2020.04.10

  • 大学生活全般

名大の授業はどうやって進めていくのか?

皆さんこんにちは、工学部機械・航空宇宙工学科新2年の塚本です。

学年が変わったり、新生活が始まったりで、新しい気持ちで色々活動し始めたい4月ではありますが、コロナウイルスの影響で外に出られず、さまざまなイベントがなくなって、楽しい気持ちが折られてしまっただけではなく、バイトがなくなって生活面が苦しくなってしまったり、イレギュラーな事態によって大学側も混乱していて、授業はどうなるのか、どうやって受ければ良いのか、新入生の皆さんは特に不安でしょうがないと思います。

今回は私の1年生の時の授業を振り返って、どのように授業を受けていたか解説していきたいと思います。ただ、NUCT(教育学習支援システム)もリニューアルされ、遠隔授業という形式がとられるので、去年までとはうって変わると思いますが、その点に注意して、あくまでも参考程度に読んでいただければと思います。

 

初めに、春休みの間にシラバスを参考にして、名大ポータルの学務・履修成績のサイトから履修手続きをされたと思います。その後、授業開始前に教養科目や基礎セミナーなどが確定された時間割を同じサイトから閲覧できるようになるので、確認しておきます。教室や担当の教授は履修手続きで使用したタイムテーブル(時間割コードが載った薄い冊子)から確認することができます。私はこの時点で、時間割アプリに教室と教授名と一緒に記入しておきました。講義を受ける中で、質問や、休みの連絡など教授にメールを送る機会があると思いますので、授業の担当教授のメールアドレスもメモっておくと良いと思います。教授のメールアドレスはその教科のシラバスやNUCTに載っていたり、授業の一番初めに教えてくださることが多いです。ちなみにシラバスは入学手続きの時にもらえた紙のシラバスの他に、web版のシラバスがあります。1年の秋学期からはこちらのシラバスを参考にすることも多くなりましたし、今は授業に色々変更がある可能性が多いので、web版を参考にすることをおすすめします。

 

授業が確定したところで、なかには全学教養や理系教養が残念ながら外れてしまい、時間割から抜けてしまった方もいると思います。そういった時はいわゆる「特攻」をします。人数に空きがある授業に参加し、入れてもらえるように申請することをいいます。全学教養などで空きが出た授業は、学生ホールの掲示板にて告知されていました。しかし今回は違った形式で発表されると思います。教養科目(全学教養、理系教養、文系教養)の管轄は名大教養教育院になりますので、そちらのホームページを参考にすると良いと思います。シラバスと一緒に入っている何枚か綴りになっている、赤い紙と白い紙があったと思います。その紙を持って特攻に行きました。ただしこちらも形式が変わると思われますので、惜しくも落ちてしまった方はよくHPをチェックしていただきたいです。

また、工学部には工学概論と呼ばれる科目があり、4年生で特に多く開講される関連専門科目にあたる科目があります。先にとっておくと楽ということで、とろうと考えている方は多いと思いますが、こちらの科目は先着順で登録という形でした。講義室に朝から並び、早く並んだ人から定員に達するまでとれる、といったものでした。しかしこちらも形式が変わると思われます。工学概論については工学部・工学研究科の管轄ですので、そちらのHPを参考にしていただければと思います。

 

次に、授業が始まるに当たって、教科書購入が必要になると思います。必要な教科書についてはシラバスや、教科書販売ガイダンスや生協購買などで配られるリストなどを参考にします。はじめのうちは生協で購入するのがほとんどですが、秋学期から通販サイトなどで中古本を購入する人も増えてきますし、ものによっては買わない(授業内であまり使わないため)といった人もいます。授業によっては教科書を買ったものの、プリントや板書、スライドばかりで、教科書をあまり参考にしないものもあります。一概には言えませんがとくに理系基礎(力学や線形など)がそういった授業が多いように感じます。また、指定された教科書が難解すぎてかえってわかりにくいといった場合もあります。大学の教科書は後からでも購入でき、一般に売られているものも多いです。指定された教科書がわかったら、様子を見て買うというのもひとつの手だと思いますし、心配であれば最初は新品でそろえておく、というのも気が楽だと思います。

 

ここでようやく授業がスタートできるようになります。私が1年生で受けた授業の形式について解説していこうと思います。ちなみに、私は工学部機械・航空宇宙工学科です。工学部の方は大体同じような授業をとっていると思われますが、他の学部のかたは参考にならない部分も多いと思われます。ご了承ください。

 

①     全学教養科目や機械・航空宇宙工学序論、工学倫理など

主に大人数で受ける講義です。教授がプレゼンのような形式で講義を行い、毎回出席を兼ねた小レポートを出されたり、まとめてレポート課題を課したりと、主にレポートで評価されます。レポートの提出場所はNUCTや講義室、機械・航空宇宙工学科の事務室だったりします。

 

②     理系教養科目、文系教養科目

授業形式は、担当教授による裁量が非常に大きいように感じます。評価がレポート中心である、前述の①のような形式であったり、評価が課題、テスト中心である、後述の③のような形式であったり、またグループワーク中心の基礎セミナーや言語のような形式であったり非常に様々です。この授業に関してはシラバスをよく参考にされるのが良いと思います。

 

③     理系基礎

高校でいう数学や物理の授業に近いです。講義室の前で教授が単元ごとに解説して、毎回演習を行ったり、中間(6月頃)・期末テスト(7月末から8月頭)があったりします。毎回の課題は授業内で解いて提出するものもあれば、宿題として出されるものもあります。宿題として出されるものは講義中に回収されるだけではなく、NUCTで発表され、提出するものもありました。NUCTの通知は全学メールに届いたりするので、チェック漏れがないように、普段使うメールボックスに全学メールを登録し、活用しやすいようにしておくことをおすすめします。

 

④     言語

英語も先生によって内容も形式もバラバラです。TOEFLやテキストの長文、文法問題を解く、プレゼンをする、映画を見る、グループワークをする、エッセイを書く、など先生によってやることがいろいろです。テストで評価されたり、エッセイやプレゼンの出来具合で評価されたりします。また、ぎゅっとe(教材)の進捗状況も成績に加えられます。第二外国語については英語よりもテストが重要視される傾向にあります。発音だったり、日常会話で使うフレーズだったり、文法だったりをテストされ、毎回の小テストや中間・期末テストで評価されます。

言語については検定で単位を得ることもできます。第二外国語については英語より比較的簡単なレベルだったりするみたいです。

 

⑤     基礎セミナー

少人数で授業を行います。テーマも内容も教授によって様々で、人によっては授業外で課題に取り組む時間が多いこともあります。教室も普段使わないような場所だったりするので、これについても特にシラバスや授業初めの説明を参考にしたり、あらかじめ教室を良く確認しておくことをおすすめします。

 

⑥     実験

名古屋大学出版の実験テキストを使い授業を進めていきます。これに関しては、専用のレポート用紙が同封されているため中古で購入しない方が良いです。

私が受けたのは物理学実験ですが、何回か座学で演習の授業をした後、実験に入るといった形でした。演習用のノートや電卓が必要だったりします。毎回のレポートは授業内提出のこともあれば、授業外でまとめて実験室近くの事務室に提出することもありました。

 

最後に、名大の授業について、私が主に情報を得ているサイト、活用しているサイトをまとめておきます。(※一部は構成員専用です。)今このような状況で、ただでさえ複雑な大学の履修制度がさらに複雑になって新入生のみなさんは混乱しているかと思います。少しでも私の記事がお役に立てればと思います。

 

名古屋大学 http://www.nagoya-u.ac.jp/

工学部・工学研究科 https://www.engg.nagoya-u.ac.jp/

名大ポータル https://portal.nagoya-u.ac.jp/

全学教育科目シラバスhttp://www.ilas.nagoya-u.ac.jp/syllabus/syllabus2020/syllabus-top.html

工学部・工学研究科シラバス http://syllabus.engg.nagoya-u.ac.jp/syllabus/

NUCT https://ct.nagoya-u.ac.jp/portal

Profile

所属:工学部機械・航空宇宙工学科2年生

出身地:岐阜県

出身校:岐阜県立斐太高等学校