名大生ボイス

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大学生活全般

2020.04.20

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車校合宿で免許がとりたい!

はじめに

こんにちは!名大2年の塚本です。大学生になると車で海やキャンプ、温泉やアスレチックなど、いろんな観光地に行ったり、今まで遠くていけなかったような県にまでドライブしたりするなど、免許を持つことで遊びの幅がグンっと広がります!それだけでなく、いろんな手続きが免許を持っていることで楽になったりします。そして沢山自由な時間がある大学1年生のうちに免許を取りたいと考える方も多いのではないでしょうか?今回は普通自動車免許の取りかた、そして合宿で取る方法について特に詳しく解説していこうと思います。

 

免許の種類

「仮免」、「本免」って? 何の免許をとればいいの?

車とは普通自動車だけでなくトラックやバイクなどの乗り物全般を指します。そして車を運転するための免許は原付免許、普通自動車免許、中型自動車免許、大型免許、普通自動二輪免許、大型二輪免許など車の車種(大きさ、重さ、二輪か四輪かなど)によって分かれています。

また、その車を運転する目的によって、3つに種類が分かれています。友達とドライブに行ったり、通勤通学などに使ったりというようにいわゆる自家用車として運転する為の免許を第一種免許といいます。そして、旅客用のバスやタクシーなどサービスとして人を乗せるために運転する場合は第二種免許が必要になります。これらは「本免」と呼ばれたりします。これと比較されて「仮免」と呼ばれているものがあります。これについて、後ほど詳しく説明しますが、仮免許というもので、路上に出て運転を"練習する"ための免許になります。

これらを踏まえると、みなさんがまず取りたいと考えている免許は普通自動車の第一種免許になります。この免許を取れば、自家用に一般的な普通自動車を運転することができます。また、原動付き自転車(原付)を運転することもできます。

 

「AT」、「MT」の違いは?

そして自動車の中でもMT、ATというように車の運転方法が分かれています。MTは速度を上げたり下げたりする際にクラッチ操作を必要としますが、ATはこのクラッチ操作を必要としません。MTで取る場合はAT車が運転できますが、AT限定で取る場合にはMT車を運転することができません。こう考えるとMTで取る方がお得に思えるかもしれません。しかし、最近はAT車の便利さ故に一般的にAT車が主流となっています。そして何よりクラッチ操作は非常に難しく、自動車免許の最大の難関と言って良いでしょう。MT車はエンストといってクラッチ操作を間違えることで車のエンジンが止まってしまうことがありますが、AT車はこういったことは起きません。MT車の方が運転の作業量が多く、その分覚える事も多い上に、実際に乗る機会はあんまりないように思います。今ではほとんどの人の実家の車はほとんどAT車だと思います。値段もその分MTの方が高いので、特にこだわりがなければAT限定をおすすめします。しかし、私はMTで取得しました。それは実家が農家でMT車の軽トラックが家にあることや、私の学科が機械系なので車について詳しく知っておきたい、といった理由からです。皆さんの中には、私と同じようにMTでの取得を考えている方もいると思います。その点も含めて解説していきます。

 

免許を取るまでの流れ

ざっくりと流れをいいます。車校のカリキュラムは第一段階、第二段階とあり、卒業試験を突破し、卒業した後に本免試験を受け、合格すると晴れて免許が獲得できます。しかし、これだけの説明ではピンと来ないと思いますので、順を追って説明していきます。

 

①  第一段階

入校するとまずは場内コースと呼ばれる、車校の中に作られた練習用のコースを運転し、主に自動車の基本的な操作方法について学びます。それと平行して標識の意味や交通ルールなどの基本的な知識について座学で講義を受けます。このように、実際に車を運転する「実技」と、学校の授業のように講義を受ける「学科」と、二つに教習が分かれています。私の通った車校では、教習時間については、実習も学科も50分で1回といったように区切られていて、実習は最短で16回、講義は全部で10回ありました。そして、第一段階の最後には仮免許を取得する試験があります。仮免許取得のための試験もまた、実技と学科といったように二つあります。この二つに合格することで仮免許を取得し、第二段階の実際に町中で運転する「路上教習」を行うことができるようになります。

そして第一段階では操作方法ということでMTとATでは教習内容や回数が結構違います。MTの方が回数は多く、内容もハードです。私はATの友達と同じ日に入校し、同じ日に卒業しましたが、第一段階では特にその差がハッキリとみられ、友達には三連休があったり、一日の授業回数が少なかったりしてちょっと羨ましかったです。

 

②  第二段階

カリキュラムは第一段階同様、実技と講義に分かれていますが、二段階はより実践的な内容になっています。応急や危険を予測した運転など、応用的なことを学ぶだけでなく、原付講習や高速教習などを受けます。第二段階が終わると卒業試験となりますが、ここでは実技の試験のみで学科の試験はありません。実技の試験に合格すると卒業することができます。学科の試験は卒業後、自分の住民票の置かれた県の免許センターで受ける必要があります。そして学科の試験に合格者すると本免を受けることができます。

二段階では実践的な内容ということで、MT、ATにあまり差はないように思いました。一段階より二段階の方がやはり学ぶことは多く、スケジュールもその分詰められていました。

 

免許を取る方法は大きく2つ

免許を取るためには①通いながらとる方法と、②合宿でとる方法というように大きく2つあります。わたしはこの春休みを使って②の合宿で免許を取りに行きました。

 

どっちがお得?

どちらも車校に申し込む、通うために必要な総額は30万前後と大差ないように思います。しかし、合宿免許の料金にはホテル代、食費などの生活費が含まれており、交通費も支給してもらえる場合がほとんどです。それなりに自由な時間もあるので結構観光できたりします。滅多にいけないような県に観光と兼ねて行くとしたらとってもお得になります。東北や九州などかなり遠いようなところは20万ちょっとでとれたりします。ただ、料金は入校する時期や、ホテルや車校などによって大きく変わります。合宿免許では、春休みや夏休みでも、終わりがけや始めの方よりも真っ只中の方が高かったり、ホテルより寮の方が安かったりと様々な料金のプランがあります。

また、通いでも短期でや安くとれるプランや、高校生割引といったお得なプランがあります。詳しくは大学の生協や車校のパンフレットなどを参考にしてください。

 

どっちが楽?

通いで取得するためには短い人で1ヶ月、長いと7、8ヶ月ほどかかってしまう人もいるのに比べて、合宿免許はわずか2週間ほどでとれてしまいます。もちろん、その分スケジュールはびっしり埋まってしまいます。しかし、通いで取得する場合、自分でスケジュールを組む事が多いため、学校やバイトの予定と車校の予定を合わせるのが難しくなって、車校の教習が先延ばしになってしまい、覚えたことを忘れてしまって余計に長引いてしまうこと少なくありません。仮免許の有効期限や卒業の期限などが決められていて、それを超すとやり直しとなってしまったり、教習を追加で受けたりキャンセルするには追加で料金が発生したりと、通いで取得するのはリスクも大きいです。自分のスケジュールや性格を考えて選ぶのが良いと思います。

 

合宿免許を取る際に気をつけること

私はAT車で取得する友達と二人で合宿免許を取りましたが、申し込みの際にとても手こずりました。申し込みの時に気をつけられれば良かった点について話します。

 

大人数で申し込んだ方が安いけれど...

二人以上でまとめて申し込むと割引がきくという話を聞いたことがあるかと思います。ただこのグループ割引は入校日、車種(ATかMT)ともに同じでないと受けられないことが多いので申し込みの際に良く確認しましょう。

また、車種が違うとホテルもツインにしてもらえないことがあります。同性でないと申し込めないプランもあります。

 

ご飯がつくかどうか

寮は朝昼晩3食つくことが多いですが、ホテルは別料金になっていたり、なかったりするところがあります。差額分やご飯代は支給してもらえましたが、全部ホテルのご飯にすると足りませんでした。そのため、近くのスーパーや飲食店でご飯を買うことが多く、その分手間がかかります。しかし、自由にご飯を食べられて、地元のおいしいご飯などを楽しむことができたのは良かったと思います。

パンフレットを見ると自炊と書いてある場所もあるのでよく見ておいてほしいです。

 

設備

洗濯機が有料・無料、アメニティ、お風呂などは確認すると良いです。ご飯がついてこない場合は近くにスーパーがあるかなどもわかるとなお良いです。

また、宿泊施設によっては門限や消灯時間が決められていたりします。

 

申し込み

申し込みの時に車校に直接申し込むのと、紹介制度を仲介するのでは料金に差があるので比較してみると良いです。また、申し込みは半年くらい前から目を光らせておかないと人気なところはすぐ埋まってしまうので注意です。料金を払う際にローンを組めますが、手続きが結構面倒だったり、利子が多く上乗せされたりであまり良くない印象です。どうしてもの時だけ頼りにするのがおすすめです。

 

最後に

沢山免許取得について解説しましたが、非常に複雑で難しいと思います。これは私の主観ですが、免許をとるのは結構面倒臭いです。だからこそ、それなりに時間のある高校卒業後や、大学1、2年の間に取るのが一番楽だと思います。早く取っておけばその分次に来る長期休暇に運転して色んなところに遊びに行けるようになるし、大学や一人暮らしの手続きでめんどうな身分証明も免許証で一発だったりします。もし推薦などで早く受かっていたら、高校生のうちに通っていてもいいのではないかと思います。車の運転に慣れるには経験を積むしかありません。より早い、免許の取得をおすすめします。

Profile

所属:工学部機械・航空宇宙工学科2年生

出身地:岐阜県

出身校:岐阜県立斐太高等学校