名大生ボイス

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大学生活全般

2020.07.10

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外出自粛、自宅待機で僕がやったこと

こんにちは。工学部化学生命工学科2年の森野です。外出自粛、自宅待機で僕がやったことを紹介します。

- オンライン同好会
- オンラインジョブ

 

 

オンライン同好会

新型コロナウイルス感染症の拡大によって、国から「三密」(換気の悪い密閉空間、 多数が集まる密集場所、間近で会話や発声をする密接場面)を避けることを徹底するよう求められました。名古屋大学もこの「三密」を避けることを徹底すべく、ほとんどのサークルの活動が停止となりました。

 

僕は、ある軽音サークルに所属していますが、僕の所属するサークルでは、定期的にライブや演奏会、毎週部会(部員が集まる集会)が開かれます。ライブや演奏会、部会は当然三密に該当しますし、サークル活動の自粛要請もでているので、残念ながらこれらは行えません。

 

そこで先輩Kが立ち上がり、オンラインサークルを実現しました。先輩Kを中心にバンドメンバーをSNS上で集めて、各メンバーが宅録と演奏動画の撮影をして、代表がまとめて1つの作品を完成させる。それをインターネット上に公開し、オンラインで活動していることを示すのです。ここで言う「宅録」というのは、自宅で楽器を演奏して録音する音楽活動のことです。インターネット上に演奏動画をアップロードすることによって、外出自粛のもとでも、サークル活動を行うことができるという一例を示したのではないでしょうか?

 

各自が演奏動画を録音・録画し、それをまとめることで1本の作品を仕上げていく。

左:演奏動画、右:録音中

 

...やはりライブとは勝手が違ってとても大変でした。

 

僕らの場合は、基準となる楽器(多くの場合はドラムだと思います)を先に録音しました。ドラム音源のみに合わせて演奏するというのはとても大変でした。良くも悪くも全体の音を聞いて演奏していたためです。リズムが難しいフレーズは他の人のフレーズを基準に理解するようにしていたので(その方が譜面の「縦」でリズムが揃って綺麗だからです)、なかなか自分の演奏を始めるタイミングをつかめませんでした。

 

宅録の場合はミスがとても目立ちます。ライブでは音圧とその場の雰囲気によって意外と小さなミスも許容される(と思う、と思いたい)のですが、これに対して宅録の場合は音声が圧縮されること、画面を通じて見ることによって、小さなミスがとても目立つようになるのです。それにほぼ一発撮影が要求されるのでミスしないようにすることに神経をすり減らしました...。

 

また、演奏を録画・録音するということに慣れていなかったので、満足いく演奏ができたのに、録画をし忘れてしまったり、逆に録画はできていたのに、録音ができていなかったり、あるいは機材のスペック不足で満足いく演奏ができたのに、録音音源が破損してしまったりと、機材関係のトラブルに見舞われました。

 

しかし、とても充実した日々でした。インターネットを介せば、多少の無理があっても、個人でその無理を吸収して、作品を仕上げることができます。秘密裏に行われる創作活動はまさに"プロジェクト"。音源を集めて再生し、再生バーが移動するのを見ているだけでもワクワクしました。

 

その後、このオンラインプロジェクトがあまりにも楽しかったので、自分で自分の好きな曲を演奏して動画にし知人に限定公開したり、知人の演奏動画に参加させてもらったりして、外出自粛生活を楽しんでいます。

 

 

オンラインジョブ

新型コロナウイルス感染症の影響で、今まで僕がアルバイトでお世話になっていた会社に出向いての仕事ができなくなりました。自粛のため立ち入り禁止になったためです。加えて、外出の自粛も余儀なくされたため、暇時間を持て余すようになりました。(...本当は勉強しないといけないのですがね。)

 

そこでインターネットを介してできるアルバイトを始めました。----SE(システムエンジニア)です。僕はプログラミングを趣味にしていたので、自分の実力を試すいい機会になると思いました(多分)。

 

もちろん面接がありました。面接というと対面するのが一般的だと思いますが、オンライン面接という、本当に貴重で、不思議な経験をしました。

 

僕がオンライン面接で面白いと感じたことは、ほとんど緊張しなかったことです。とは言え、オンライン通信するアプリケーションを起動する瞬間だけは、不安がこみ上げ、息が詰まるような思いでした。(笑) 僕はあくまでも趣味でプログラミングをしていたので、SEのアルバイトができるかどうか自信がなく、面接の場で「残念だけど条件を満たしていない。」と言われるかと思うと怖かったのです。

 

ですが面接が始まってしまうとほとんど緊張することはありませんでした。面接官の映っている画面を除けば、見慣れた景色に、座り慣れた最高の椅子や愛用のパソコン、そして画質や音質も考えられますが、面接官の表情や、声の音圧が感じられず、いわゆる「場の雰囲気」がこちらにはそこまで伝わってこないので、ほとんど緊張しなかったのです。(僕が鈍感なだけかもしれませんが)。

 

その結果、無事に面接に合格して、仕事を始めました。夢に見た在宅勤務----ならぬ、在宅アルバイトです。

 

プログラミングはパソコンとその開発環境があれば基本的にはどこでもできる自由な行為ですから、まさに在宅向きです。開発はもちろん自宅に居たまま自分の好きな時間で自由に行なえます。

 

自宅の開発環境の画像。

諸事情によりぼやかし処理を施してある。

 

あらゆるミーティング(会議)がオンラインで行われます。開発は依頼主とエンジニアたちがそれぞれ仕様を確かめ合いながら行うので、開発者と依頼者のコミュニケーションは必要不可欠です。もちろん開発者同士はもっと緊密に連絡を取らないといけません(と感じました)。

 

SNSを利用したコミュニケーションは、最初は勝手がわからないことが多いと思いますが、ちょっと迷惑なぐらい頻繁にメッセージを送ったり、細かく説明を書いたりすることで、迅速に「ほうれんそう」(報告・連絡・相談)をすることができるので、非常に便利だと思いました。本当は迷惑なのかもしれませんが、やらないよりはましではないかなと勝手に自分で納得して、実行しています。

 

初めて経験したオンライン面接に、流行りのオンライン会議と在宅勤務、そしてフレックスタイム(自由勤労)を体験して、正直すごく満足しました。最高。

Profile

所属:工学部化学生命工学科2年生

出身地:広島県

出身校:広島なぎさ高等学校