名大生ボイス

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大学生活全般

2021.04.06

  • 大学生活全般

一年暮らして思う物件選びについて

みなさんこんにちは、名古屋大学工学部新3年の塚本育美です。最近はだんだんと暖かくなり、近所の桜も満開になりました。ようやく春が来たなぁと感じる今日このごろです。

春といえば新生活、新入生の方は特に引っ越して来てこれからという時期だと思います。今回は、そんな新生活をテーマに、約1年半アパートに一人暮らししてみてあらためて思う物件選びや部屋のカスタマイズなど、お部屋のあれこれについて色々書いていこうと思います。

 

立地

 名古屋大学に一人暮らししている人のほとんどが、

①本山(マックスバリュのある交差点)

②名大~川名(全学教育等の裏から川名公園の通りまで)

③名大~八事日赤(バス停や地下鉄乗り場のある通り付近)

のいずれかのエリアに住んでいます。

それぞれのメリット・デメリットについて書いていきます。

 

①本山エリア

他のエリアに比べ、スーパーやドラッグストアなどの生活用品店から、カラオケやボーリングなど娯楽も揃っていることから比較的地価が高いです。学生向けの店が多く、夜まで賑わっていますが、近くに小学校があったり大通りが近いため、比較的治安はいい方なんじゃないかなと感じます。新しく出来た綺麗な学生マンションも多いです。名古屋ではよく利用する東山線の沿線上にあるため、交通の便も良いです。ただ、徒歩や自転車で名古屋大学に行くとなると、必ず長い坂を登らなくては行けないのが1番の難点です。初めのうちはみんな気合いを入れて歩いたり、自転車で頑張って坂を登りますが、だんだん心が折れていって、電車で通う事も増えてきます。暮らす分には十分なくらい色々揃っている本山ですが、名古屋大学へのアクセスが少し悪いのと、地価が高いのが難点です。

 

②名大〜川名エリア

名古屋大学に近く、他のエリアに比べて地価が安いことから比較的住んでいる名大生が一番多いのがこのエリアです。

住んでいる学生が多いことから、知り合い同士で共助しやすいのが一番のメリットです。しかし、その反面、名大に近いことからたまり場になりやすいです。だいたいたまり場になっている友達の家はこのエリアにあるなぁと感じます。家賃が安い物件も多く、本山だと少し高いと感じる学生には嬉しいかなと思います。

アクセス面では、名城線、東山線、鶴舞線のどの線の駅にも近いのはいいのですが、どの駅に行くにも少し遠いため電車移動が少し面倒です。ただ、名古屋大学には近い物件が多いので、普段の生活では支障はないと感じます。近くに大きなスーパーやホームセンターなどが揃った総合店がありますが、住む場所によっては少し遠いかもしれません。川名公園や、その近くの川は自然豊かでとても癒されます。春には桜が満開で花見に来る人で賑わいます。小さなカフェなどのお店も多く、散歩やランニングが好きな人にはもってこいだと思います。

 

③名大〜八事日赤エリア

隠れて人気なのがこのエリアです。名大に一番近く、意外とコスパいい物件があります。スーパーを始めとする生活用品店が遠いのが難点ですが、近くに安価な飲食店があったり、コンビニが多いことから、普段あまり自炊をしない人は難なく過ごせると思います。

 

キッチンへのこだわり

一人暮らしをすると、必然的に自炊をしなくてはいけなくなります。毎日料理をするうえで、キッチンの使い勝手は結構重要な問題だと感じます。キッチンが良いと料理のレパートリーが広がったり、料理に対するモチベーションがあがったりします。そんな中で、私がキッチンに対して特に重視するポイントは、

①二口コンロ

②シンク横のまな板を広げるスペース

③キッチン上下の収納

④キッチンの広さ

⑤ガスコンロ

の5つです。

この5つについて詳しく見ていきましょう。

 

①二口コンロ

二口コンロというのは文字通り、調理出来るコンロ口が2つあるコンロのことを言いますが、コンロが二口なのと一口なのでは雲泥の差です。コンロが二口あると、品数が増えて料理が豪勢になるだけではなく、圧倒的に時短になります。お湯を沸かす、スープを煮込む、など、ある程度放置しておく調理をしている間、一口コンロでは他の調理を始めることは出来ませんが、二口コンロがあると、その間にもう一品作ることができます。大学生の生活は意外と時間が無く、一つ一つの工程を手早く効率よくする事が求められます。そういうわけで、料理時間を劇的に時短してくれる二口コンロは欠かせないポイントだと思います。

 

②シンク横のスペース

多くのキッチンには、シンクとコンロの間にまな板を広げたり、作業をするためのスペースがあると思いますが、安いアパートの中にはそのスペースがびっくりするほど狭かったり、酷い時はそのスペースすらない場合があります。そうすると、カップ麺1つ作るだけでも一苦労です。シンク横のスペースはまな板を広げて具材を切ったり、料理の下準備をするだけではなく、飲み物を用意したり、洗い物を乾かす場所に使ったりと、色んな用途で使うので、ある程度広さがあると使いやすいと思います。私の家もここは十分広さがあって、コーヒーを入れながら朝ごはんを準備するなど、同時進行で色んな作業が進められて便利だなぁと感じます。

 

③キッチン上下の収納

キッチンの上や下に棚が付いているものがありますが、自分が蓄えておく食材や、食器などの量を考えて、少しゆとりがあるくらいがちょうどいいかなぁと思います。出し入れのしやすさをイメージしながら見てみるといいのではないかなと思います。実際私は食器や調理器具を多く持っている方なので、上下に収納があるのは嬉しかったです。ただ、上の方の棚は手が届かないので使っていないことを考えると、単純に収納スペースが多いことを物件の優劣を決める要素に入れるのは少し危険かなとも思います。

 

④キッチンの広さ

内見した時よりも、キッチンはだんだん狭くなるものです。まず、冷蔵庫を置き、そしてレンジをおいて、炊飯器や電気ケトルのために、はたまた収納を補うために、とスチールラックも増やすとなるとだんだんとスペースが狭まっていきます。そのため、キッチンは広いに越したことはないなといつも感じます。スチールラックを組み立てる時に思ったのが、内見時に収納を増やすならどれくらいのものをどこに置くか、冷蔵庫を置くスペースはどこか、実際に調理する動線をイメージしてみると何をどこに置くか決まって、実際の広さもイメージしやすいので、その方が良かったなぁと思います。

 

⑤ガスコンロ

これは私の勝手なこだわりになりますが、IHよりもガスコンロの方が使い勝手がいいと感じます。自分がIHを使い慣れていないというのもありますが、IHは少しフライパンを上げただけで止まってしまったり、稀に対応していない調理器具があったりで少し不便に感じます。あとはガスコンロの焼いている感がとても好きというのがあります。これはあくまでもイメージですが、家賃が安めの場所、アパートなどはガスが多いような印象です。

 

以上が私のキッチンへのこだわりポイントでした。料理に対するこだわりは人それぞれなので、実際に料理する生活をイメージしながらこだわるポイントを決めていってはどうでしょうか。

 

部屋

 一般的な大学生の部屋は6畳〜10畳の広さだと思います。人にもよりますが、だいたい7、8畳あれば十分広く使えるといった感じです。私もそれくらいの広さですが、大きめのテーブルをおいて、布団を敷いて広々と使っています。

寮生活をしていた時はデスクとベッドがあったのですが、床で寝て、床に座る生活の方が楽だと感じたので、一人暮らしに切りかえた時は布団とローテーブルにしようと思っていました。

クローゼットはあるのと無いのでは大違いで、生活に必要なあらゆるものをクローゼットに詰めているおかげで、出し入れがしやすかったり、片付けの手間が省けます。

テレビは見ないので、プロジェクターを買ってホームシアターを作っています。実家だと怒られるような訳分からんものを買って置けるのも一人暮らしの良さだと思います。

Wifiは共同のものではなく個人で契約して月々3000円弱になりました。共同のものを利用している友人もいますが、それで十分足りるという所もあれば、少し回線が弱いので、名大まで接続しに行っているという人もいます。

回線は場所によるので物件の情報を見ながら、少し高い物件を選んで共同の回線を使うか、逆にその分安いけれどwifiのない物件を選んで個人で契約するか、そこも含めて予算と相談して決めるといいんじゃないでしょうか。

 

風呂・トイレ 

ユニットバスか、別々か、物件を選ぶ時に多くの人が気にする部分だと思います。結論、選ぶ時に全く気にしない程気にならないのであればユニットバスで十分だと思うし、逆に少しでも気になるなら分けた方がいいと思います。

私は寮生活ではユニットバスで過ごしましたが、現在は別々の部屋で過ごしています。

ユニットバスだと、色んなことが1箇所で出来て、一人で暮らすぶんには楽ですが、友達が来た時に少し困ります。また、シャワーカーテンが必須なのですが、どうしてもカビたり汚れてしまうので、そこが気になる人は嫌かも知れません。洗面所やトイレにシャワーが飛んだ時は絶望します。掃除も少し面倒かなと思います。ちょっと暮らす分には気になりませんが、長く暮らしていくと置いているものの汚れや、届かないところの掃除など気になる部分が増えていくような感じです。なので、そのあたりが少しでも気になるなら、なるべく別々の所を探した方がいいかなと思います。

 

最後に

ここまで、物件の色々な初期状態について書いてきましたが、「住めば都」というように、工夫次第でこれらの条件は案外何とかなります。というのも、私は今住んでいる物件の内見をしないまま契約しました。元々は似たような条件の部屋を希望していたのですが、仲介業者の提案で、少しいい条件で、もうすぐ空きが出る場所があるというので、資料を見せてもらったところ、完全にフィーリングですが、本当にピンときたので、中身をまったく見ないまま、ここに決めました。(一応、十分に下調べを重ねました)

それでも今は、一人で暮らす分にはもちろん、友達を堂々と呼べるくらいに綺麗な内装を作ることが出来て、とても心地よく住むことが出来ています。

暮らし方の工夫次第で何とでもなるものだなぁと改めて感じます。もう物件を決めてしまった方は、これから工夫して、物件を探す方は暮らし方で何とかなる所と、どうにもならない所を上手く見極めていい一人暮らしが出来るといいですね。

Profile

所属:工学部機械・航空宇宙工学科3年生

出身地:岐阜県

出身校:岐阜県立斐太高等学校