名大生ボイス

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大学生活全般

2022.04.14

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春から名大生の皆さんへ~アルバイト選び~

こんにちは。名古屋大学経済学部4年生の伊藤舞です。春から名大生の皆さんへ、名古屋大学への合格・ご入学、おめでとうございます🌸。大学生といったら、アルバイトですよね。アルバイトにはたくさん種類があるので、何をやろうか迷っている人が多いと思います。そこで、今回は、私が経験したことのあるアルバイトについての記事を書いてみようと思います。アルバイトは他にも沢山あるので、求人サイトなどで条件や待遇、口コミをチェックして、自分にあったものを探してみてください。

 

はじめに

大学生になって、初めてアルバイトをするという人がほとんどだと思います。自分でお金を稼ぐことができるようになれば、遊びの幅も広がるし、家族や友達のために使うことのできるお金も大きくなって、わくわくします。大学入学時から今まで、私はたくさんアルバイトをしてきました。どれも貴重な体験になりましたが、アルバイトによって特徴ややりがいが異なるので、それについてここでご紹介できればなと思います。アルバイト選びで悩んでいる人は、ぜひ参考までに読んでみてください。

 

塾のチューターのアルバイト

1つ目は、塾のチューターのアルバイトです。高校生の時に通っていた塾で、受験合格時に当時のチューターさんに勧められて働くことを決めました。
基本的な業務についてですが、主に、授業の運営と、授業の前のチュートリアルと呼ばれる10分間の学習アドバイスをすることです。授業をするのはプロの講師の先生なので、授業の運営といっても、授業に必要なプリントをコピーして配布したり、生徒の出欠登録や授業の進度入力をするといった形になります。チュートリアルに関しては、10分間の中で、塾からの連絡事項以外は自分の好きに喋ってもいいので、毎回生徒に役立つ情報を考えて、発信しています。
大変なところとしては、担当生徒の成績や進路に関わることなので責任重大です。生徒のモチベーションや模試の結果からその時々に適切なアドバイスをすることが求められるので、自分自身もカリキュラムの変更や受験問題の傾向に敏感になって勉強する必要があります。また、他のチューターや、担当授業の講師の先生との連携が必要なため、ミスの無いように常に円滑なコミュニケーションを意識しなければなりません。仕事中は緊張感をもって、働いているため、帰宅するとかなりへとへとです。笑
やりがいとしては、やはりチュートリアルです。人前で話すのは緊張しますが、年次が上がるごとに余裕ができて、生徒がその時求めている内容のチュートリアルを提供することができます。担当講座の生徒をターゲットにした内容にはどういったものが適切なのかを毎回考えるのは楽しいですし、スマホを見ている生徒が興味をもって聞いてくれるにはどういう話し方をすればいいかなど工夫を重ねるのも面白いです。チュートリアルの内容を実践した生徒が、実際に効果があって成績が上がったと報告してきてくれた時は、本当にうれしかったのを今でも覚えています。
このように、塾のチューターのアルバイトは、普段の業務は緊張感をもってこなす必要があるため大変ですが、顧客である生徒との直接のコミュニケーションの機会が多いため、やりがいを感じることが多いです。1年間担当した生徒が合格を報告してくれる度に、頑張ってよかったと思える非常に素敵なアルバイトだと思います。自分が頑張ってきた受験で培った知識や経験を、後輩である高校生に還元することが好きな人、生徒1人1人と向き合って継続的にコミュニケーションを取ることが得意な人、人前で話すのが好きな人は、とても向いているお仕事だと思います。

 

イタリアンレストランのホール

220413_伊藤1.jpg2つ目は、飲食店でのアルバイトです。対生徒ではなく、対大人とも関われるお仕事がしてみたいと思ったのがきっかけで始めました。居酒屋でのアルバイトはハードルが高いと思っていた私は、ワインとお肉をメインに取り扱ったおしゃれなイタリアンレストランに決めました。
基本的な業務についてですが、私はホール担当だったので、注文を取って、できた料理を運ぶ、コース料理の進行やその他掃除などの雑務、といった感じでした。はじめはバッシングといって、お客様が食べ終わったお皿をキッチンに戻す単純作業から始めたのですが、お客様と関わる一瞬も緊張しました。年下である塾の生徒とは違い、おしゃれな大人の方たちが上品に食事をしている中、言葉遣いや所作にも気を付けて仕事をしなければならなかったので、かなり疲れました。笑
大変だったところは、世の中には本当にいろいろな方がいらっしゃるので、クレーム対応や、他のお客様のご迷惑になるような飲み会の対応をしなければならないのがしんどかったです。ただ、大人の人と関わることができたことで、かなり社会勉強にはなりましたし、怖いお客様の対応は基本的に社員の方が率先して行ってくれたので、助かりました。
やりがいとしては、普段経験できないことを経験できることです。例えば、ワインが有名なお店だったので、生まれて初めてワインのボトルをあけるという経験をしました。また、会社の接待なども間近で見ることはそれまでなかったので、こういう感じなのか〜と知ることも出来ました。社会経験という意味では飲食店のお仕事が一番適していると私は思います。
このように、飲食店のアルバイトは、大人を相手にする分大変なことも多いですが、学生時代には知ることのできなかった社会人の世界を目の当たりにすることができるので、かなり貴重な経験ができると思います。頭を使うよりも体を動かしていたい人、まかないを食べてみたい人、人生の経験値を上げることをバイトの目的にしている人に特におススメのアルバイトです。

 

オンライン家庭教師

220413_伊藤2.jpg3つ目は、オンライン家庭教師です。コロナでレストランのアルバイトのシフトにあまり入れなくなってしまったタイミングで、オンラインでの家庭教師の勧誘に会いました。高校生の時に通っていた塾だったのと、外出せずに在宅でアルバイトできるところに魅力を感じ、すぐに始めました。
基本的な業務としては、一般的な家庭教師と変わりませんが、オンラインで行うので、zoomで画面共有しながら教える形になります。実際に対面で生徒と会うことはできないので、オンライン上のコミュニケーションを意識しながら勉強を教えていました。コロナ禍でやることがない時だったので、多い時で10人ほど担当を持っていました。こんなに沢山の生徒を担当できるのも、オンラインだからこそです。
大変だったこととしては、やはりオンラインでの授業運営です。生徒が持っている問題集を使用したいときに、対面だったら何の問題もなく一緒に問題を確認できるのですが、オンライン上だとカメラ越しに問題を見せてもらうことは難しいので、pdfにして事前に送ってもらったり、オンライン上の問題を利用する必要がありました。まだzoomを使い慣れていないご家庭がほとんどだったため、写真をpdfにする方法から電話で説明したり、授業運営以外で必要な業務があったことが大変でした。また、生徒の手元が見えないので、問題をどのように解いているか目視で確認することが難しく、途中式などは口頭で説明してもらうなどして、時間のロスも大きかったです。時間が経つと、iPadのホワイトボードを画面共有して、手書きで解説を書き込んだり、慣れていくうちに工夫を重ねて効率よく授業を進めることができるようになりました。
やりがいは、やはり担当生徒の合格です。家庭教師は1on1なので、担当生徒とのコミュニケーションがかなり密になります。また、保護者の方とのコミュニケーションも頻繁にとる必要がでてくるので、そのご家庭にかなり思い入れができます。2年間担当した生徒が、無事第一志望の高校に合格したと報告を受けたときは、自分のことの様に嬉しかったですし、もちろん頑張ったのは生徒本人ではありますが、先生のおかげですと感謝の気持ちを直接伝えられることは、本当に感慨深いものがありました。1時間パソコンの前で画面上の先生と勉強することは、生徒にとってはかなり大変な部分もあったと思いますが、眠そうなときは部屋を歩いたり、一緒にのびをしたり、学校行事があった日は感想を聞いたりと、勉強以外でもコミュニケーションの工夫をしていました。だからこそ、生徒の合格を心から喜ぶことができたのだと思います。1対1のコミュニケーションの素晴らしさを学ぶことができました。
このように、オンライン家庭教師は、1人の生徒と長く向き合うので、信頼関係を構築しながら工夫を重ねて授業運営できることが大切になってきます。その分、合格という素晴らしい結果を得たときのやりがいはかなり大きいです。勉強を教えることが得意な人はもちろん、誰かと密にコミュニケーションを取ることが好きな人に向いていると思います。また、オンライン上で、在宅で行えるアルバイトという点も、個人的にかなり魅力的だと思うので、おススメです。授業日程は基本的にご家庭と相談して決めるので、毎月のスケジュールが立てやすいのも私にとっては魅力的でした。

 

実験協力

4つ目は、名古屋大学の実験協力のアルバイトです。基本的に、心理学実験などの被験者の1人として、実験に参加して、質問に応えたり、与えられたタスクをこなしたりするバイトです。これは、アルバイトというより、不定期で募集されるものに、自ら毎回応募するものになります。
この実験協力のアルバイトのいいところを簡単に紹介します。それは、貴重な体験ができるということと、学校で授業の空きコマにできることです。基本的に私は、そもそも実験の被験者になれるというところが、なかなか体験できない貴重なことだなと感じて興味を持ちました。指示通りにフォームを埋めて、質問にこたえるのは、どんな結果がでるのか楽しみでしたし、何を検証する実験だったのかを最後に説明してくれるのが答え合わせみたいで面白いです。空きコマにできるということに関してですが、基本的に名古屋大学の学生が行っている実験への参加なので、キャンパス内で行われます。移動がないのも楽ですし、特に持ち物も準備もいらないので、暇な隙間時間に1時間程度お小遣いを稼ぐ感覚で行えるのが便利です。
シフトなどで自分のスケジュールを固定されたくない人や、他にはない珍しいことに興味がある人におススメです。

 

留学生に日本文化を教えるチューターのアルバイト

220413_伊藤3.jpg5つ目は、名古屋大学に海外から来る留学生に日本語や日本文化を教えるチューターのアルバイトです。長期休み中に応募があり、応募の結果、自分の担当留学生が1人割り当てられて、その子と1学期中に決められた回数、コミュニケーションを取るというものです。
基本的な業務についてですが、これは仕事というより、留学生の子とコミュニケーションを取ることがメインなので、仲良くなることが一番の業務だと思っています。日本文化や日本語を教えるといっても、家庭教師のように授業をするというよりも、雑談ベースで会話をする中で、日本語について説明したり、年間の行事や住んでいるところの街並み、名古屋大学について紹介したりします。もちろん留学生の子と相談してチューターの内容を決めるので、人によって具体的なものは異なるとは思いますが、私は基本的にこのような形が多かったです。
大変なところは特にはないですが、コロナ禍でこのチューターのお仕事がオンラインになってからは、直接会えない状況でどれだけ仲良くなるかというのが難しかったです。対面で出来ていた時は、チューター業務外で一緒にカフェに行ったりお昼ご飯を食べたり、友達としてコミュニケーションを楽しむことができたため、本当にいい出会いができました。それがオンラインになってしまったため、一緒にどこかにでかけたり、おいしいご飯を共有することが出来ず、盛り上がりや楽しさが、トーク力にかかっている感じがして、はじめは大変でした。笑
やりがいとしては、自分の紹介した日本の文化や慣習に留学生の子がすごく興味を持ったリアクションをしてくれたり、自分のおススメした料理を試してくれたりすることが嬉しいことです。留学生の子に伝わるように自分自身も日本文化について勉強したり、自分の使える英語力でどれだけ伝えたいことを伝えられるかを工夫していました。その分、興味を持ってくれることが嬉しいですし、また、同じように留学生の子が自国の文化について教えてくれることも勉強になって面白いです。
このように、留学生のチューターのお仕事は、自文化の理解も深められるうえに、普段なかなか関わることのできない海外の学生と密にコミュニケーションを取ることができるところが魅力的です。異文化コミュニケーションに興味がある人、海外のお友達を作りたい人、自分とは異なるバックグランドを持った人と会話してみたい人などに向いていると思います。

 

まとめ

以上のように、私の経験した5つのアルバイトをご紹介しました。他にも、模試監督のアルバイトや、ライブ設営のアルバイト、家電量販店のアルバイトなどなど、無限にあります。塾や飲食店など王道のものは体験したので、ここで紹介させていただきましたが、珍しいアルバイトに挑戦してみたいという人は求人サイトでいろいろ調べてみてください。
これは持論ですが、どんなアルバイトにもかならずやりがいがあるし、たとえ業務内容が自分に向いていないと思うものがあっても、そこで出会った人との関わりや、先輩や同期、後輩から学ぶものは沢山あるので、自分の中でどこかしら楽しみを見つけながらアルバイトするといいと思います。決してお金を稼ぐための手段だけではなく、それ以外にいいことが沢山あるので、時間に余裕のある人は、ぜひアルバイトしてみてください!

Profile

所属:経済学部経営学科4年生

出身地:愛知県

出身校:愛知県立半田高等学校