名大生ボイス

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大学生活全般

2022.05.11

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春から就活生の皆さんへ~面接対策~

こんにちは。名古屋大学経済学部4年生の伊藤舞です。春から就活生の皆さんへ、就活と呼べる何か、もう始めていますか。就活生と言われる学年になったことは分かっていても、何をすれば良いのか分からず漠然とした不安に襲われている人も少なくないはずです。私も就活生になりたての頃は、片っ端からいろんなことを試してみて、それでも正解が分からず困ったことがあります。そこで、今回は、就活についての記事を書いてみようと思います。

 

はじめに

就職活動において面接は選考フローの中でもメインのものになることが多いです。エントリーシートを提出後、合格がもらえれば、複数の面接を受けることになります。皆さんがイメージする、スーツを着た就活生が怖そうな人事の人の前で暗記した定型文をすらすらと述べるあの面接と、実際の就職活動での面接はかなり違うと、私は個人的に思います。そもそも面接ではどんなことが聞かれるんだろう、コロナ禍でのオンライン面接って実際はどんなものなんだろう、と疑問に思っている人も少なくないはずです。ここでは、私の経験談を交えた面接のコツみたいなものについてご紹介できればなと思います。

 

就職活動の面接とは

伊藤220511.jpg実際の就活の面接は、面接官との対話というのに近いです。もちろん、聞かれた質問に対して的確な答えをいうことが大事にはなってくるのですが、自分が答えた内容を受けて、その場で面接官が興味を持ったことを質問するので、人によって聞かれる質問が違うことは当たり前です。私の場合、面接官との対話を通して、自身の考え方や価値観を引き出してもらう、という感覚でした。また、自分のどういうところに興味を持ってくれるのかというのを面接を通して考えることで、就活生である私自身もその企業についての理解を深めるという感じでした。ガッチガチの堅い面接というよりは、緊張をほぐすようなアイスブレイクをしてくれるフランクな面接が多かったように思います。ある意味、そこで素の自分というか、ありのままの反応を取れることが、面接官にとっても就活生である私たちにとってもプラスになるのではないのかなと思います。ただし、面接の形態や雰囲気は志望業界やその時の面接官によってもかなり異なってくるので、事前にその業界の特徴などについて下調べしておく必要があると思います。

 

具体的な面接対策について

具体的に面接対策とは何をすれば良いのかについてお話できればと思います。私が実践していたものを、ここでは二つ紹介したいと思います。

 

【1】ドキュメント作成による文書での対策

まず一つ目は、企業ごとに面接対策用のドキュメントを作成し、そこに、
①業界研究
②企業研究
③エントリーシートの設問と、提出した自身の回答
④志望理由
⑤想定質問とそれに対する回答
をまとめることです。

伊藤220511_2.jpg

 

①・②の業界分析や企業分析については、また詳しく記事を書こうと思っているのですが、面接の準備で一番大事になってくるのが、この業界・企業分析だと思います。面接は、もちろん自分について面接官に知ってもらう場ではあるのですが、その前にまずは自分が相手のことを知っておく必要があると思います。その企業に行きたいという気持ちをアピールする場でもあるので、うちに来たいのはなんで?うちのどこが良かったの?という質問に的確に答える必要があります。そのため、何をやっている会社なのか、競合他社と比較してどんな強みがあるのか、それが自身の強みとどう親和性があるのかというところまで分析していました。


また③についてですが、面接では面接官は事前に提出したエントリーシートを見ながら面接する場合が多く、質問もエントリーシートの内容の深掘りであることが多いので、自身が提出したエントリーシートの内容は把握しておきましょう。提出後のエントリーシート記載内容がマイページからすぐに見れる企業もあるのですが、見れない場合もあるので、提出前にきちんとドキュメントに保存して自分で持っておくことをおすすめします。エントリーシート提出締め切り日から、面接日までに時間が空く場合があるので、ほかの企業も併願していると、一生懸命考えた内容を忘れてしまうこともあります。面接前にもう一度その企業についての情報を整理しておきましょう。


そして④については、エントリーシートの設問にその企業への志望理由がない場合でも、きちんと志望理由は言語化しておきましょう。インターン選考の場合、ガクチカやパーソナルな質問の項目ばかりで、志望理由についてエントリーシートの段階で聞かれることは少ないと思います。しかし、面接はその場で面接官が気になったことを聞くので、そういえばどうしてうちのインターンに申し込もうと思ったの?あなたの経験からいくと〇〇業界のほうに適正があるように感じたけど、どうしてうちなの?というような質問が飛んでくることもあります。こういうケースに備えて、きちんと自分の気持ちを伝えられるようにしましょう。


⑤の想定質問についてですが、これは過去の先輩の声を参考にしましょう。もちろん、年度や面接官によって質問内容は変わるので、絶対ということはないですが、受験と同じで傾向はあります。私は、ワンキャリアのアプリケーションから、体験談のタブを開いて、過去に先輩が体験した面接で聞かれた質問項目をドキュメントにコピペして、それに対する答えを書いていました。いわば、受験でいう赤本演習ですね。


想定質問に対する答えの考え方についてですが、基本的には自分の長所や短所、ガクチカなどのこれまでの経験に矛盾がないように意識しながら作っていました。ただ、就職活動では様々な業界・企業を受けることになるので、自分の思うまま馬鹿正直に書くことが、必ずしも正解ではないこともあると私は思っています。どういうことかというと、就活生のどういう面に着目して見ているのか、どういう人材を求めているのかというのはある程度予測することができる、ということです。これは業界・企業分析の段階で行うのですが、そういう企業のバックグラウンドを理解したうえで想定質問に対する答えを用意することも戦略です。ただ、私は、企業にいい顔をするために自分を偽ることはしたくはなかったので、自分のもつ数ある面のうち、その企業に好かれそうな一面を推して、受け答えするようにしていました。例えば、自分が明るさと真面目さの両方を持つ人物だと自覚しているなら、顧客とのコミュニケーションが重視される、社交的な人が集まる業界なら明るさを前面に出していました。また、コツコツと業務をこなし、時に冷静な判断力が求められる業界なら真面目さを前面にアピールしていました。明るい自分も真面目な自分も、どちらも自分ですが、面接の際にどう見せるのかを志望業界・企業によって変える、といったような感じです。

 

【2】模擬面接による実践的な対策

二つ目は、友達やメンターの人に模擬面接をしてもらうことです。いくらドキュメント上で面接準備を行っても実践練習をしなければ意味がありません。運転免許の筆記試験が満点でも実技試験に落ちてしまったら免許はもらえませんよね。それと同じで、実際に面接の場で用意した志望理由が熱意をこめて話せるか、というのがかなり重要になってきます。そのためには、自分が想定している質問ではない質問を投げかけてもらったり、はじめて自分のガクチカや志望理由を聞いてもらい、フィードバックをもらうことが必要だと思います。
私は仲の良い友達と、定期的にzoomを繋いで模擬面接をしていました。友達と模擬面接するとどのようなメリットがあるかについて、二つお伝えします。

 

メリット①

一つ目は、面接官の気持ちが分かることです。模擬面接の目的は、もちろん想定外の質問にスラスラこたえる練習や、自分の言葉を瞬時に言語化して伝える練習ができるというのもあるのですが、一番は、なんといっても面接官側の立場を体験できることだと思っています。自分の面接の練習として友達に模擬面接を頼むと、必然的に友達の模擬面接もお願いされることになります。そこで初めて、就活生に質問する面接官の気持ちが分かります。私が一番実感したことは、面接官は就活生の言動を100%把握しきれない、ということです。面接官も人間なので、投げかけた質問に対する就活生の回答を一言一句拾えません。また、面接官を一人で行っている場合は、回答をメモしながらも、それを踏まえた次の質問をしなければなりません。限られた時間のなかで就活生の人柄をつかむために複数の質問をしなければならないので、頭フル回転です。ですので、就活生としてとにかく意識するべきなのは結論ファーストで答えること、面接官の質問に対して自分の答えを一言でいうとなんなのか、結局自分はこういうことが言いたいんだよというのを分かりやすくしてあげることなのだなと思いました。このように、自分が面接官を体験して初めて、就活生として意識しなければならないことが分ったりもします。

 

メリット②

二つ目は、友達が面接でどう受け答えしているか見られることです。就職活動をしていて、他の就活生の面接を見ることはなかなかないです。グループ面接などで他の人の面接を見ることはあるにはあるのですが、面接の本番では自分のことで精一杯なので、他の人の受け答えに耳を傾けることは難しいです。友達との模擬面接では、自分以外の就活生がどのように面接を行っているのかを見る絶好のチャンスです。友達のいいところを真似したり、どういう意図で面接官役の自分の質問にこたえたのかを聞く中で、伝わりやすい・印象の良い面接のやり方が見えてきます。友達の使っているワーディングが素敵だなと思ったら語彙を増やすのに役立てることができるし、zoom上での目線の使い方や動きなども観察できます。実際に、面接がうまいなと思った友達に、どんなことを意識して面接を行っているのかを聞くのもおススメです。自分とはタイプの違う性格の友達の面接を見ることで、自分のあるべきスタイルが確立できたりもします。例えば、自分とは違って、おとなしめの友達の模擬面接をしてみて、友達の冷静な受け答えがすごいなと感心しても、自分は明るさが強みだから、こういう質問に対しては熱意で感情的にアピールしたほうが効果的だな、と改めて自分なりの面接を貫こうと考えたりもします。

 

そして、模擬面接についてですが、私は仲の良い友達以外にも、エンカレッジのメンターさんや、MatcherやビズリーチキャンパスなどのOBOG訪問アプリを使って、就活の先輩にやってもらっていました。就活の先輩に模擬面接してもらうと良いことについて、二つお話しします。

 

メリット①

一つ目は、仲の良い友達と模擬面接するよりも緊張するので、より本番に近いスタイルで練習できることです。事前にしっかり依頼をして、アポをとって行う模擬面接ですので、相手の時間を無駄にしないように面接対策を入念に行います。また、時間に遅れないように気を張ってそわそわしたのちの面接なので、自分のコンディションが100%じゃない時のパフォーマンスを知ることもできます。緊張してもなお、普段通りの自分が出せるのかの練習にもなり、かなり効果的です。

 

メリット②

二つ目は、自分についてそこまで知らない人が一回の面接から自分についてどれだけ理解してくれるのかを測るのにとても有効であることです。友達との模擬面接を重ねていくと、自分のガクチカの内容や、その業界の志望理由についてかなり相手に知られてしまいます。そのため、自分の受け答えに不備があっても、自分のガクチカの内容にある程度の予備知識がある友達だと、それに気づけない場合があります。その日初めて会ったメンターさんや社員さんに模擬面接をしてもらうことで、面接前の第一印象と実際の面接の様子の違いや、その面接で抱いた印象と面接後のフィードバックでのギャップについてなど、様々な発見をすることができます。自分は自分が経験したことについて当たり前のように知っているので、伝わると思って発言していても、それを初めて聞く人はイメージがしにくくて分かりにくいと思われてしまうことは沢山あります。誰に伝えてもきちんと伝わる言語化ができるように、初めて会う人に模擬面接してもらうことが重要だと思います。

 

面接で意識すると良いこと

それでは、上記のように面接対策を十分行ったうえで、実際の面接では何を意識すれば良いのかについて話していきたいと思います。私が個人的に意識していたことについて、ここでは主に二つご紹介したいと思います。

 

【1】全部言わない

一つ目は、一つの質問に対して、すべてを語らないことです。これは、結論ファーストを意識する、面接官との会話のキャッチボールを心がける、ということにかなり近いですが、とても大事なことです。面接時間は予め決まっており、その限られた時間内でいかに自分について知ってもらうのかが大事です。そこで、よくやってしまいがちなのが、自分についてとにかく沢山喋りすぎてしまうことです。自分についてより知ってもらうために沢山話すのは確かにアプローチの仕方としては間違っていないように思ってしまうのですが、それが本当に面接官の知りたい内容なのかどうかについて考えてみてください。限られた時間の中で需給の一致した理想的な面接を行うためには、面接官が興味を持って聞いたことに対する答えのみ話せば良いのです。それに対して面接官がもっと知りたいと思った場合には、それについてもう少し詳しくお話していただけますか、と言ってきます。面接官が、他の質問をしたいのに、それについてだらだらと喋られてしまっては、面接官としては就活生の知りたい情報を100%得ることができません。相手の求めている情報のみを的確に届けるためにも、聞かれたことにこたえる、というのはかなり重要です。私の場合、最初に質問に対する答えを一文で述べてからは、自分からは詳細のエピソードを全く話さずに、それについて詳しく聞かせていただけますかという面接官の言葉をあえて待ってから、話すという戦法を取っていました。こうすることで、次の二つの利点があります。

 

メリット①

一つ目はもちろん、より相手がそのエピソードから何を引き出したいのかを理解することができることです。結論ファーストで「〇〇です。」とこたえた内容に対して、それはどういうことですか、と内容について理解を深める質問をしてくるのか、どうしてそれを行おうと思ったのですか、と理由について理解を深める質問をしてくるのか、詳しく聞かせてください、と詳細を知りたいと思う質問をしてくるのかによって、答えるべき内容が変わりますよね。

 

メリット②

二つ目が、ここで特にお伝えしたい内容なのですが、相手にメモを取る余裕を与えて、相手が自分の話にきちんと集中できる環境を整えることができることです。私は、面接官がメモを取るのに必死で、自分の回答に完璧に耳を傾けられていない状態で自分の話をするのが不安だったので、自分の話を聞く体制を万全に整えてもらってから話していました。詳しく聞かせていただけますか、と、聞き返してもらう間に、自分が結論ファーストで一文でこたえた内容を、メモしてもらい、それが終わってこちらの目を見てから、話していました。このように話すことで、聞き手である面接官も頭の中を整理しやすくなります。これは完全に友達との模擬面接で学んだことです。

 

【2】等身大の自分を出す

私が面接で意識していたことの二つ目は、ありのままの自分を見せることです。極端な話、自分の汚い一面も見せるということです。面接では、いい子を演じて猫をかぶったり、自分の良い面だけを見せようと見栄を張りがちです。私も面接に慣れていない就活始めたての頃はこれで何度も失敗しました。等身大の自分を出すために具体的にどうすればよいのかについて二つほどお話しします。


一つ目は、心の持ちようのようなものになってはしまいますが、大事なのはとにかく、自分が人事だったら...と考えることです。自分が面接官として就活生の面接をすると仮定して想像してみてください。性格もよくて、学生時代も勉学や部活に励み、企業についての理解やこれからのキャリアプランについても穴がないほど完璧な人がいたら、何か裏があるのではないか、(もしすべて本当だったら申し訳ないが、)嘘なのではないか、と、不安になりませんか。就活生に求められているのは、「人間味」だと私は思います。粘り強く努力することができるという素晴らしい長所を持ってはいるが、一つのことに集中すると周りが見えなくなってしまうという短所がある人、勉学にあまり力を入れることは出来なかったが、サークルの会長としてメンバーにこんな価値提供をしてこんなことを学んだ、と言える人、自分はこういう働き方をしたいが、自分の特性を考えるとこうしたほうがいのではないか、と悩んでいる人、など、どこかしらに穴のある人のほうが、人間味があって信用できますよね。あれもできます、これもできます、御社に100%貢献できます、と見栄を張るよりも、自分はこういうところもある人間なので、これが現状の課題です、と正直にさらけ出す方が好印象ではないですか。これは本当に人によるので正解はないです。ただ私は、常に自分が面接官だったらということを意識して面接練習していました。その場でされた質問に対して、どう答えたら面接官のウケが良いかではなく、どう答えたら自分の考え方や価値観を明確に伝えることができるか、で答えると良いと思います。これは、意識しようと思ってもなかなか瞬時に言語化することはできないので、長い時間をかけて自己分析をして、自分についての理解を深めるとともに、何度も模擬面接をして、自分の想いを言葉で説明する練習を重ねましょう。


伊藤220511_3.jpg二つ目は、用意した回答を機械的に言わないようにすることです。その場でされた質問に対して、率直に思ったことをいうことがベストです。面接対策用のドキュメントに言語化した内容をまとめはしますが、オンライン面接だからといってそれを右隅に用意したり、紙媒体に印刷して壁に貼ったりはしないほうがいいと思います。目線がばらばらするということよりなにより、気持ちのこもっていない言葉の羅列のように伝わってしまうことがもったいないからです。その場で考えたワーディングで回答しているからこそ、間が開いてしまったり、答えにくい質問に対して詰まってしまったり、そういう言葉にできない微妙な所作が、その人らしさを表すのだと思います。このように、自分らしさを表すためには、一生懸命その時の気持ちを言葉にして面接官に伝えようと頑張っている姿勢を素直に見せることが重要です。


何度も言いますが、これはあくまで私の体験談に基づく持論なので、一概に正しいとは言えません。ですが、何度も面接を重ねていく中で一年ほどかけてたどり着いた結論であることには間違いありません。これを単純に真似するというよりかは、自分で面接を経験していく過程で、確かにその通りだなと心から納得して思ったことを実践する形で参考にしていただえると嬉しいです。

 

まとめ

ここでは、面接について、私の体験談をベースに対策と意識すべきことについてお話ししました。志望する業界・企業によって面接の雰囲気や見られているポイントについては全く異なるので、すべての就活生にこのアドバイスが当てはまるとは一概には言えませんが、少しでも参考になったのなら幸いです。

 

よく、就活は恋愛に例えられます。私は本当にその通りだなと就職活動を通して実感しました。笑 特に面接については、告白の場に近いと思います。事前にエントリーシートでその人(企業)が気になっているということを伝えます。まだ対面で会うことはできないので、自身の顔写真と経歴、それに加えて自分のアピールポイントとその人(企業)への想いを言葉で綴ります。告白の場所に呼び出す手紙を下駄箱に入れるのと同じですよね。そこで、会ってみたいとその人(企業)に思わせることが出来た場合のみ、面接に進むことができ、告白する権利を与えられるのです。ですので、面接の準備は、とにかく相手についてきちんと知ること、その人(企業)がどういう人が好きなのか、タイプなのか、理解する必要があります。その上で、改めてその人(企業)への愛を直接伝えます。そのためには、きちんと説得力のある志望理由を説明できる必要がありますよね。どうして私(弊社)がいいの?と言われたときに、なんとなく、とこたえるような人と付き合いたくないですよね。ふざけているように思うかもしれませんが、これは、実際の面接で意識すべきことでも、重要な考え方になってくると思います。面接で意識すると良いことについては、この告白の例に当てはめると、あらかじめ用意していた告白の言葉を、セリフを暗記するように伝えられたら気持ちが伝わらないですよね。準備段階では綺麗に言語化するのですが、それは自分の気持ちを整理するためであって、実際の面接では自分の言葉でその場で想いを伝えるべきだと思っています。少し話がそれましたが、面接の準備段階で必要な対策についてもう一つ紹介させてください。

 

おまけ

ここでは、私が実際に体験した面接の中でも、珍しかった面接を三つほど紹介します。
一つ目は、ケース面接です。夏インターンのコンサル業界の企業の最終面接で経験しました。選考の案内メールの時点で、※最終面接はケース面接です。と、注意書きがあったのですごく警戒していました。しかし、まだ時期が早かったので、本格的なケース面接用の問題集で対策したがちがちのケース面接というよりは、〇〇に対する長所と短所を教えてください、という若干のケース面接...?という感じでした。とにかく正解が分からないので、自分なりに、主観的ではなく客観的でロジックの通った説明ができるように心がけました。
二つ目は、1時間以上人事の方と会話をする面談のような面接です。これは、小売業界の二次面接だったのですが、所要時間が1時間とあったので、緩く面談するスタイルなのかなと思い、あまり構えずに望みました。しかし、想像以上にガクチカや志望動機について深掘りされました。形式的な質問ではなく、どうして伊藤さんはそれに対してこういうアプローチを取ったのですか?昔からそういったことに興味があるお子さんだったのですか?などと、行動の動機や、そういう価値観が過去のどの段階で確立されたのか、のような、私についての質問が多かったです。1時間質問に対してひたすらこたえるハードな面接でしたが、途中途中の雑談などで、素の私を引き出してもらえたように思います。
三つ目は、事前に用意したプレゼンを5分間行った後、それについての質問と通常の面接が行われる面接です。これは、教育業界の最終面接だったのですが、プレゼンのためのスライド作成なども自由とあったので、バチバチにスライドを用意してプレゼンの練習をして臨みました。プレゼンのお題的にも、能力を測られているというよりかは、どういうものに対して私が”良い”と思うのか、という価値観を測られている様に感じたので、自分がどうしてこのお題にそれを選んだのかの理由を理論的に説明できるように工夫しました。また、初めてそのプレゼンを聞く人に、自分の意図がきちんと伝わっているかを確かめました。
選考を複数受ける中で、このように珍しい面接に出会うことが沢山あると思います。対策の仕方が分からずに戸惑うこともあると思いますが、人生の経験値を上げる有効な手段として楽しむくらいの気持ちでやると気が楽です。笑

Profile

所属:経済学部経営学科4年生

出身地:愛知県

出身校:愛知県立半田高等学校