名大生ボイス

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大学生活全般

2023.06.13

  • 大学生活全般

留学をしよう!

はじめに

20230613kobayashi.jpgみなさんこんにちは。名古屋大学工学部2年生の小林です。実は、私はこの前の春休みにオーストラリアに留学に行っていました。今回の記事では留学を行うメリットについて、実際に留学をしてみた感想と体験談を交えつつお伝えしようと思います。この記事を読むことで、少しでも多くに人が留学に対して前向きになってくだされば、とても嬉しいです!

 

留学のメリット

① 語学力の向上
留学をする利点でまず初めに挙がるのは、何と言っても語学力の向上でしょう。今は書籍もインターネットもとても発展しているので、日本に住んでいても外国語を学ぶことが出来るとは思いますが、やはり海外に行きネイティブスピーカーと会話をして学ぶことは日本で行ういかなる学習とも一線を画しています。日本での勉強となると、日常生活や大学生活、他のやらなければいけない事などをして、余った時間で外国語の勉強をするという形になってしまい、時間を確保することが難しいです。また、外国語を「使う」というよりも外国語を「学ぶ」という形になってしまいがちで、日常生活と解離した場所に外国語があることになってしまいます。一方で、実際に海外に行くと毎日の全てに外国語が関係してきます。生活の全てで外国語に触れることで日本での学習とは比べ物にならないほど早く、そして生活に即した英語を使えるようになります。実際私が行ったオーストラリアでは日本語が一切通じませんでした。私はホームステイを利用したのですが、ホストファミリーとの会話は全て英語で行われました。ホストファミリーは一定期間とはいえ、「家族」のようなものですから、生活をする上で必然的にコミュニケーションが発生します。家族との会話が全て英語になることが、始めはとても非日常的というか不思議な感覚があり、頭で考えていることがすぐに口に出せずに苦労しました。しかし、3日から5日ほど経てばそんな生活にも慣れて、ぎこちないながらもスラスラと英語が出てくるようになりました。やはり、生活の全てに英語が絡む状態で、絶対に英語を使わなければならないというある意味追い込まれた状態になることで、飛躍的に言語力が上昇したんだなと思います。多少辛いことはありますが、それ以上に得られるものはあると個人的には思っています。

 

② 異文化の体験
留学は、新たな文化や習慣、価値観に触れる絶好の機会です。他の国の人々と交流し、異なる視点を得ることで、自分自身の視野を広げることができます。日本という国は、人口の大半を日本人が占めているので、日本にいると日本の文化のみに捉われてしまいます。しかし、一度日本から飛び出すと、日本の当たり前は他の国では当たり前ではない、という事実が明らかになります。こういった異文化との触れ合いは私たちの価値観や人生観、考え方に大きく影響を与え、さらなる成長につながります。私が実際に感じたのは宗教観や人との接し方の違いでした。日本で、電車やバスを利用するときに誰かに話しかけられる経験をすることは滅多にないと思います。私は人生で一回あるかないかくらいしかそのようなことに遭遇していません。しかし、オーストラリアに5週間滞在しただけで、10回以上知らない人に公共交通機関や道端で声をかけられた経験をしました。お店のキャッチや宣伝等ではなく、純粋に「今日暑いですね」や「学生さんですか?」といった日常会話が赤の他人との間で始まることに驚きました。本当にフレンドリーで、色んな人を受け入れてくれる暖かい国民性だなと思いました。また、オーストラリアは多文化主義の国なのでさまざまな宗教を信仰している人がいますが、それらが対立することなく、お互いを理解し合っていることがよくわかりました。これは意外だったことなんですが、宗教の話はタブーというか繊細であまり触れづらい話題であるという認識が今まではあったのですが、実情は真逆でむしろお互いの宗教について話がしたいと言っている人もいました。そういう対話を通して、お互いの宗教のことを知り、理解することで歩み寄っているんだなと痛感させられました。

 

③ 学問的な成長
全ての留学で言えることではありませんが、一部の留学では自分の専攻分野などの専門的な学問を海外で学ぶことが出来ます。このような留学では、海外で最先端の研究や技術を実際に目で見ることができる非常に良い機会になります。そして先の優れた教育機関で学ぶことは、自身の学問的な成長につながります。他国の専門家や優れた教授陣に学び、異なる教育スタイルやアプローチを経験することで、自身の知識やスキルを向上させることができます。

 

④ 就職活動に有利に働く可能性
留学経験は、就職やキャリアの可能性を広げることがあります。就職活動時には、「学生時代に力を入れたこと」通称ガクチカに基づいて自己PRできるようにならなければなりません。留学経験をしていると、この自己PRを考える際に有利に働くこと間違いなしです。近年、留学をする人が増えているかもしれませんが、それでもまだ留学経験者は全体の中ではとても少ないです。このような貴重な体験をし、高い語学力を見込める人材であるということを企業にアピール出来れば、就職活動にも非常に良い影響をもたらすに違いありません。

 

⑤ グローバルな人脈の獲得
盲点かもしれませんが、留学には海外に友達を作る機会になるというメリットもあります。留学中には、さまざまな国からの留学生や現地の学生と交流する機会が多々あります。このような機会を通じて外国人の方と仲良くなったり友達になったりする可能性は大いにあります。海外の友達ができることで、積極的に外国語を使うようになるので語学力の向上にも繋がりますし、国際的な人脈を構築することで、将来のビジネスや研究の機会を広げることさえできます。私は、幸運にも留学先でオーストラリアの友達が出来、今でも少しお話しています。時差の関係やお互いの予定の多忙さなどで留学をしていた頃ほど接することができるわけではありませんが、日本に帰ってきてからも仲良くしています。会話の中で、そんな表現使うんだと驚くようなスラングを学ぶことになったり、逆に日本語の表現を知ってもらったりなど国際的な交流はとても面白いことがいっぱいです。さらに名古屋大学主催の留学に行くことで、名大の先輩、同期、後輩と仲良くなれるチャンスもになります。普通に授業を受けているだけでは、同じ学科の同級生くらいしか知り合う機会がないので、このような別の学科の学年も違う人と知り合える機会は珍しく、自分の世界を広げられるチャンスだと思います。

 

留学をしようか迷っている人へ

大学に受かったら留学をしようか検討している人や、すでに大学生活を始めているけど留学について悩んでいる人も少なくないと思います。僕も正直なところ本当に留学をするかどうかについては結構悩み抜いて決断しました。実際に留学に行った後だからこそ言えることですが、この決断は間違っていなかったと思います。なので、今留学に行きたいという気持ちがある人全員に絶対に行って欲しいと思います。確かに金銭面や、英語力などさまざまな問題はあると思いますが、とりあえずは留学について名大の海外留学室のWebサイトで調べてみてほしいです。その一歩を踏み出すことで、自分を大きく変えることができると思います。また、機会があれば留学前にした方が良いことや、留学中により有意義に過ごすための過ごし方などについても発信したいと思います。

 

まとめ

今回は、留学について自分の体験も踏まえながら詳しく述べてきましたがいかがでしたでしょうか。留学を経験することは、きっと自分の殻を打ち破る良い機会になると思います。この記事読んで、留学に少しでも興味が湧いてきた方がいたら、ぜひともチャレンジしてほしいです!拙い文章ではございますが、最後までお読みいただきありがとうございました。

Profile

所属:工学部化学生命工学科2年生

出身地:愛知県

出身校:愛知県立岡崎高等学校