名大生ボイス

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大学生活全般

2024.10.07

  • 大学生活全般

どんな人が大学に進学するべき?

みなさん、こんにちは!名古屋大学3年生の小林です。今回の記事では高校生の皆さんに向けて、大学に進学するべき人はどんな人なのかをお伝えしたいと思います。大学生という存在は、高校生の皆さんからすると近いようで遠く、大学でどんな生活をしているのか明確なイメージを持っている人はあまりいないと思います。現役大学生の目線から、大学に進学するメリット・デメリットなどについても触れながら、どんな人が大学に行くべきか私の意見をご紹介したいと思います。

 

大学に行くことのメリット

大学に進学することのメリットは非常に沢山あると思いますが、私が思いつくメリットについて、特にこれは紹介したいと思うものを以下でお伝えします。

 

① 知識とスキルを深めることができる
大学では自分の興味のある分野を掘り下げることができるため、高校以上により深い知識やスキルを手に入れることができます。例えば、理系の学生は必ず実験や研究の授業を受けるため、課題を見つけ解決するという実践的な技術を身につけられます。私は工学部 化学生命工学科に所属しており、授業では非常に応用的な化学について学んでいます。高校までとは比べ物にならないほどに「化学」だけに深掘りした授業で、幅広くさまざまな科目を学ぶ高校と大学の大きな違いだと思います。自分がもっと知りたい!もっと学びたいという分野に絞って、知識をより深めることが出来るのが大学の一つの利点です。私は化学が元々好きだったので、この学科で化学を重点的に学ぶことは非常に興味深く楽しいです。逆に、自分の好きな分野ではない学部・学科に進学してしまうと、4年間ずっと好きではないことを勉強する可能性もあるので、その点では注意が必要です。自分が勉強し続け、研究したいのはどの科目なのかということについては、大学を決める際に考えておくべきだと思います。

 

② 人脈を広げるチャンス!
大学は多様なバックグラウンドを持つ人々が集まる場所なので、友人や先生方との出会いを通じて人脈を築くことができます。同じ県の様々な高校からはもちろん、本当に全国各地から多くの人々が集まります。実際に、私の友達の多くは愛知県外出身です!さらに、国際交流が活発な大学ならば、世界中の留学生も授業に参加することもあります。
このように大学生活では、新しい友達を作るチャンスがいたるところにあり、共通の趣味や興味を持つ仲間と出会うことができること間違いなしです!特に、初めての環境での出会いは、将来の大切な関係に発展することもあります。つまり、入学式前後に多くの人と出会う中で、一生続くような友達ができる可能性があるということです!このようなチャンスはこの先あまりないと思います。大学という場を活用して、さまざまな人達と関わってみてください!

 

③ 自由な時間が増える
「大学生は人生最後の夏休み」という言葉を聞いたことがあるかと思いますが、本当に自由な時間が多いです!授業の時間割が自分で選べるため、自分のペースで学ぶことができ、授業がない日は趣味やアルバイト、友達との遊びなど、充実した時間を過ごすことができます。時間割が固定で、同じクラスの人とほとんど同じ生活をする高校までとは比べ物にならないほど自由度が高いので、むしろ困ってしまうくらいです。しかし自由というのは諸刃の剣で、自分で決断したり行動したりしないとあっという間に時間だけが過ぎ去ってしまうので、したいことをよく考えて自由な時間を上手に利用してください。受験が終わったらやってみたいと思っていることを、大学生のうちにぜひ挑戦しましょう!

 

④ 文化的な経験が豊富
大学には多くの文化イベントや国際交流の機会があり、世界の多様性に触れることができます。視野が広がり、将来グローバルな環境で働く際にも役に立つかもしれません。
また、大学では大きな文化祭があります。例えば名大では、名大祭(6月)と秋革祭(10月)という大きなお祭りがあります。名大祭に関してはたくさん記事があるので、ぜひそちらも確認してみてくださいね。

 

⑤ 自立した生活力が手に入る!
大学生になると一人暮らしをする人が多いですが、自立力、生活力は確実に成長すると思います!親のサポートから離れるため、時間管理、生活費や交際費のやりくりなど、生活全般に対する責任感が育まれます。自分で作らないと食事がない環境では否が応でも自炊すると思いますし、やりくりしないと今月の食費がなくなる!という状況を回避するために家計簿をつけて正確な管理を心がけるようになります。早い段階から生活スキルを身につけられるのも、大学に通うメリットだと言えます。

 

⑥ 分野によってはキャリアに直結する知識が手に入る
専門的な分野を深く学ぶことができるのは前述した通りですが、分野によっては学んだスキルが就職に直結する場合もあります。大学で何を学ぶかは、各学部の豊富なカリキュラムから選択でき、工学、医学、情報学などの分野では、将来のキャリアに直結するスキルを身につけることができます。
さらに、多くの大学では、座学だけでなく研究プロジェクトや実験室があり、興味のあるテーマについて、先生や他の学生と共に研究を行って、実践的な知識を得ることになります(多くの場合は高学年で行われます)。就職活動の際には、研究内容や成果をアピールして、自身の実力や経験を売り込めます!

 

⑦ なんといっても毎日が楽しい!
大学は学びや挑戦の場であるのと同時に、楽しさで溢れている場所でもあります。友達と一緒に過ごす時間やイベントの参加、長い夏休みや春休みの旅行などで、貴重な思い出を作ることができます。勉学で得ることが多いだけではなく、友達との交流や趣味などで本当に毎日を充実させることができます!人によって大なり小なりあると思いますが、多くの人が大学生活は楽しかったと口を揃えて言っています。やはり大学生活の楽しさは大学に進学することの、大きな大きなメリットだと思います!

 

大学に行くことのデメリット

今まではメリットばかりを挙げてきましたが、もちろん大学に進学することにはデメリットもあります。例えば、学費や生活費の負担が大きいこと、就職活動がより競争的になることなどです。また、学業とプライベートの両立が難しいと感じることもあるでしょう。今まで挙げてきたメリットの中にも、裏を返すとデメリットになりうるものもあります。良い意味でも悪い意味でも大学生活は自由度が高く、自身で多くのことを選択しなければならないため、メリットにもデメリットにも転じやすいことが多いです。そのような環境でデメリットを排除し、メリットを多く得られるようになるには、個人の努力は必要不可欠だと思います。

 

結論:どんな人が大学に行くべきか?

20241007k.jpg以上のことをまとめた上で、「どんな人が大学に行くべきか?」について私の意見を述べたいと思います。大学に進学することが向いている人は、学びたいことが明確でそれについて研究したい人や、まだどんなことが明確に決まっていないので、就職する前にもっと色々なことを知りたいと思っている人だと思います。大学に進学すると人生におけるモラトリアムが増えますし、卒業すれば就職や今後の人生における選択肢を増やすことができます!まだ自分の人生における軸が定まっておらず、どんな将来に進みたいのかじっくり考えたい人は、ぜひ大学に進学し、大学生活を通して自分のなりたい像について考えることをお勧めします。

 

まとめ

今回はどんな人が大学に行くべきかについて述べてきました。大学に進学することには多くのメリットがありますが、自分の目標や状況を考えた上で進学を決めることが大切だと思います。もし大学進学を考えているなら、ぜひその気持ちを大切にして、さまざまなことに挑戦して欲しいです!今回述べたメリットやデメリットなどを考慮した上で、大学に行くかどうか皆さんなりの結論を出してみてください。拙い文章ではございますが、最後までお読みいただきありがとうございました。

Profile

所属:工学部化学生命工学科3年生

出身地:愛知県

出身校:愛知県立岡崎高等学校