みなさん、こんにちは!名古屋大学経済学部1年の杉浦です。涼しさを感じる秋が一段と深まり、徐々に葉が赤く染まり出す季節の変わり目を感じているのではないでしょうか?体調管理に気を付けてお過ごしください。
今回は主に高校生の皆様に向けて、国際環境で地球規模問題に挑戦するというテーマのもと名古屋大学主催で開催されてる「名大みらい育成プロジェクト」について紹介します。
はじめに
私は高校2年生時に「名大みらい育成プロジェクト」に参加しまし、様々な学びを得ました。名古屋大学に興味を持っている高校生のみなさまにも、名大みらい育成プロジェクトを知っていただきたいと思い、今回紹介させていただきます。また、2024年度名大みらい育成プロジェクトの参加を検討している方がもしいれば、参考になると嬉しいです。
2024年度名大みらい育成プロジェクトとは?
予定実施期間:2024年11月〜2025年5月
対象:2024年度において、高等学校に在学する第1学年または第2学年の生徒であること
応募締め切り:11月1日
会場:名古屋大学
この記事を読んでいる方の中で、世界規模問題に興味を持っている方、自分の視野を広げたい方はいるでしょうか? 他にも、海外の方と英語でコミュニケーションをしてみたい方や、新しいことに挑戦してみたいという強い思いを持っている方はおいますか? このような思いを持っている方に私は「2024年度名大みらい育成プロジェクト」への参加をおすすめします。また、このような思いがなくても、何か1つでも社会で生かせる自分の特技を見つけたい、高校生活で何かに打ち込んでみたいと思っている方にも、このプロジェクトは魅力があり、おすすめです。
近年、様々な国際問題が起きており、それらの問題を自分事として考えるためのスキルが世界中で求められています。私はこのスキルを身につけるためには、まず世界でどのような問題が起きているのかを知り、その問題を対処する解決方法を考える必要があると思います。そして、このスキルを身につける選択肢の一つとして、2024年度名大みらい育成プロジェクトに参加することが挙げられると考えます。
名古屋大学では、大学生の国際交流の場としてGlobal30という国際プログラムが行われています。名大みらい育成プロジェクトでは、Global30の外国人教員が中心となり、高校生1、2年生を対象に英語の講義とワークショップを実施しています。これらを通じて問題解決に役立つ状況分析力や計画立案力、ソリューション提案力や多様性理解力などを身につけます。さらに、このスキルを使い、名大の研究室で社会問題の解決に貢献する提案のための研究を実施します。そして、提案が審査を通過した場合は、自分たちで行った提案を実践するという流れになります。
私が参加した2022年度名大みらい育成プロジェクトについて
私が高校2年生時に参加したプロジェクトは第3ステージまであり、問題解決のための実施を研究するところまででした。2024年度は、この第3ステージの研究をさらに実践する第4ステージまでありますが、今回は私が参加した第3ステージまでの内容を、2回に分けて紹介します。
2022年度名大みらい育成プロジェクト
エントリー:参加希望書と重要だと考える世界問題について記入
第1ステージ:講義を聞いてレポートを提出
第2ステージ:問題解決の手法を学ぶグループワーク
第3ステージ:名古屋大学の研究室に配属・グループ研究・海外研修
今回の記事ではエントリーと第1ステージについて書かせていただきたいと思います。
エントリーについて
高校1年生時に家庭科の授業で日本の「食品ロス」や「代替肉」について調べた私は、それらについて海外の取り組みを知ることで、日本でも新たな取り組みが考えられるのではないかと思っていました。高校2年生になり、国際規模問題を考える名大みらい育成プロジェクトの募集要項を見つけ、自分の社会問題への考えを深められると思い、応募することを決めました。エントリーシートには参加希望書と自分が重要だと考える世界問題を書きます。私は自分が挑戦したいことを率直に書きました。あまり気負わず、自分の熱意を詰め込んだエントリーシートを書けばいいと思います。
2024年度名大みらい育成プロジェクトのホームページに小論文の書き方の参考例として「Five-Paragraph Essayのススメ」が掲載されています。ぜひ参考にしてみてください。
第1ステージについて
名古屋大学の先生が高校生に向けて、世界規模で起きている社会問題についての講義が英語で行います。講義の後には毎回異なるレポート課題が課され、社会規模問題の特徴について歴史から遡って問題点を学び、現在の取り組みと新たに生じる問題について学びました。私は講義の中で何が大切な情報なのかを抽出し、それを自分なりに考え、論理的に伝えることを心がけていました。社会問題について、人文学や環境学、多元数理学などの様々な専門分野の先生方の講義を受講することができます。社会問題への新たな視点を得られることができ、とても楽しかったです。
最後に
今回の記事を読んで、「2024年度名大みらい育成プロジェクト」に参加したいと思った方は、ぜひ応募してみてください。
英語に自信がなくても英語が好きだったら、ぜひ挑戦してみてください。英語でコミュニケーションをしたいと言う気持ちが最も大切だと思います。講義をしてくださる先生は、高校生でも分かりやすいように、難しい英単語は簡単に言い換えてゆっくりと話してくださいます。さらに、英語のコミュニケーションは、留学生がティーチング・アシスタントとしてサポートをしてくれるので、プロジェクトを通して英語力も身につきます。私は名大みらい育成プロジェクトを通じて、英語で実践的なテーマについてディスカッションやプレゼンテーションができるようになりました。
また、国際的な社会問題を考えることは難しそうと思っている方でも、社会問題に少しでも興味があれば参加できると思います。先生の講義を受講することで、状況を分析するメソッドを知ることができ、これまで気がつかなかった身近な社会問題を知ることもできます。そして、ワークショップで自分なりのアイデアを考えることで、計画立案力やソリューション提案力が身につきます。これらのスキルはプロジェクト参加中だけではなく、大学生になっても必要な力だと私は感じています。
さらに、高校が異なる方と仲間になり、留学生や大学生、大学院生、さらには専門分野に通じている大学の先生と出会うことで、様々な視野が広がります。確かに高校生活では文系や理系に分かれて考えることが多いです。しかし、このプロジェクトでは文系や理系にとらわれることなく、お互いを補い合って国際問題について考えます。
私は高校時代に大学の先生から直接講義を受講できたことで、名古屋大学に進学したい気持ちが強くなり、現在、名古屋大学で学んでいます。そして、名大みらい育成プロジェクトで身につけたスキルや新たに持った自分の関心を、名大生としての生活につなげています。自分の知らなかった新しい世界を知ることができ、多くの学びを得られるきっかけがたくさんあります。新しいことに挑戦して、自分の可能性を広げてみたい高校生の方が応募してくださることを楽しみにしています。
2024年度名大みらい育成プロジェクトは私が参加した2022年度のものとは異なる内容も含まれています。応募方法や2024年度名大みらい育成プロジェクト詳細については下記のURLからご確認ください。
参照:名古屋大学 Mirai Education Project
Profile
所属:経済学部1年生
出身地:愛知県
出身校:南山高等学校女子部