みなさん、こんにちは。名古屋大学工学部の小林です。特に大学1年生の皆さん!中間試験の時期がやってきましたね。今回は、中間試験対策についてのアドバイスをお届けします。前期の中間・期末試験で上手くいかなかった方や、単位数がギリギリの方などに届くと嬉しいです!単位が取れるか心配している方、いい成績が取りたいけど取り方がわからない方など、さまざまな悩みを抱えていると思いますが、この記事を参考にして、フル単、好成績を狙っていきましょう!
●中間試験の意義を理解しよう
意義と言われて驚いた方もいると思いますが、ある先生の「大学とはどういうところなのか、試験は何のためにあるのか」というお話に衝撃を受けたので、ここで紹介したいと思います。
学生は成績や単位を卒業するためのもの!と思っていて、何とか落とさないように頑張ろう……程度の認識かもしれませんが、先生側からすると、単位とはその授業の内容を理解し自分のものにできたと認めた、ということになります。
例えば、有機化学の単位を取れたということは、授業の範囲の知識を有しているということを先生と大学が認め、単位という形で証明しているのです。社会に出たら資格と同等にその分野の授業の単位を持っていると主張できます。そのため、単位を認めるかどうかは先生の権威にも関わります。真面目な学生にもそうでない学生にも全員に単位を出すような先生では、社会から信用されませんよね。先生は理解度をしっかり測り、知識を有している人だけに単位を出すために、試験を実施しているそうです。資格勉強のように、社会に認められる知識の習得と捉え直すと、試験へのモチベーションも上がってきますよね!
また、中間試験はある意味で先生の温情でもあります。期末一本で成績を測ることもできるのに、わざわざ問題作成と採点の手間をかけて中間試験を実施して、範囲を半分に分けてくれているのです。期末試験だけだと範囲が広すぎて大変な学生のために、中間試験を実施してくださる先生の優しさに応えるという気持ちで頑張りましょう。
それでは、中間試験の重要性を十分に理解していただいたところで、実際の対策をお伝えしていきます!
●中間試験全体の計画を早めに立てる!
試験日程が発表されたらすぐに範囲を確認し、どの科目をいつ勉強するかを逆算して決めましょう。しっかり前もって勉強をしておかないと、前日にテストの全範囲を詰め込まないといけなくなる可能性もあります。一日で2~3ヶ月分の範囲を頭に入れるのは過酷で、もしかすると徹夜になってしまうかもしれません。テストが一日に一つしかなければ徹夜で何とか凌げるかもしれませんが、一日に2つ3つあると前日では追いつかず、どの教科も中途半端になってしまう可能性があります。この日にはテストが3つ重なっていると分かれば、直前の土日はテスト勉強に割くなど、前もって予定を立てておきましょう。
上手い予定の立て方としては、1週間ごとのスケジュールを作成し、科目ごとに日々の勉強内容を決めると、効率的に学習が進められます。特に苦手な科目には多めに、得意な科目は少なめに設定するなど、自分に合った配分で計画を立てるのがポイントです。復習の回数・期間を考慮してスケジュールを立てることも効果的です。学んだ内容は少しずつ間隔を空けて復習すると記憶に残ると証明されています。そのため、何回か復習ができ、記憶の定着を強固にできるよう計画を立てると、高得点が取れますし試験の後にもずっと記憶に残せます。とは言っても、なかなか多くの時間を取ることは難しいと思うので、焦らないで済むように、前日までに試験範囲をある程度理解しておきたいですね。早めに計画を立てて余裕を持って試験に挑みましょう!
●テスト対策の教材とタブレット
教科書やノートが基本的な教材となるので、しっかりとノートを取ることが勉強をスムーズに進める秘訣です。今の時期に言われても……となるかもしれませんが、講義中に先生が強調した内容や重要なポイントを逃さずメモすると、そのまま中間試験に出ることもあります。これまで授業であまりノートやメモを取っていなかった人は、次の学期からは取るようにすると成績も上がると思います!
先生によってはかなり明確に、「ここはテストに出す予定です」とか「去年のテストはこの問題を出しました」などとつぶやいてくださいます。こういった情報は授業スライドには乗らず、口頭で一瞬伝えられるだけなので、忘れないようにメモしておきましょう。先生も真面目に授業を聞いている学生には落単してほしくないと思っているはずなので、このような温情を見せることは少なくないです。貴重な情報をいただけるので、取り逃がさないようにしっかり出席して起きていましょう。
授業ノートを見返す際には、理解しやすいように整理することが大切です。板書が速い先生だとついていくのに必死で、内容を理解する間もなく授業が終わることもあります。復習する際に授業を思い出しながら自分がわかりやすいように整理しましょう。図や表を入れるとより深い理解に繋がります。ここで大事なのは高校までとは違い、大学でノートの提出をすることはほとんどないため、他人に分かりやすく見せる必要はなく、自分が分かる最低限度のノートにすることです。重要なのは試験勉強であって、綺麗なノートを完成することではないので、出来るだけパパッとノートをまとめてしまって、その後はノートを見返しながらの問題演習に時間をかけましょう。
今までノートと言ってきましたが、これは紙のノートである必要はなく、タブレットでも構いません。むしろタブレットの方が紙に文字を書くよりも速いですし、色もつけやすいです。また、間違えの修正や、複雑な図を書くのもアプリの機能を使えばすぐに出来ます。効率的な勉強にはタブレットがおすすめです。ノート作成の参考にしてみてください。
●過去問を活用しよう
過去問で先生がどの部分を重視しているかを確認し、その傾向に合わせて学習を進めましょう。やはり同じ範囲を毎年教えるとなると、重要な箇所は似通ってきますし、過去問と類似の問題が試験に出ることも多いです。過去問が手に入る場合は、試験と同じ条件で特に時間配分を意識しながら問題を解くと、当日の練習にもなります。過去問を100点レベルに仕上げておくと、類似の問題は絶対に取れ、他に割く時間が増えることになります。同じ学科の先輩などに過去問がないか尋ねてみましょう!
●睡眠を削りすぎない!
睡眠時間を削ると試験本番の集中力や記憶力が低下して、勉強したことでも急に頭から抜けてしまう可能性があります。深夜に睡眠を削ってする勉強は効率が悪いため、出来ることなら短時間で集中して勉強し、少しでも睡眠を取った方が効率的です。テスト期間は試験が連続するので、初日のテストは乗り越えられても、次の日、さらにその次の日とだんだん睡眠負債が溜まり、ますます集中力が低下し論理的な思考が保てなくなります。
また、勉強中は集中力が回復するように、1時間に5分程度の休憩を取り、リフレッシュをすると良いと思います。ストレッチをしたり、ちょっとお菓子を食べたりすると、凝り固まった身体と頭が少しほぐれて、勉強効率が上がるはずです。
●試験で高成績を取るためのポイント
ここまでは、中間試験を乗り越える方法についてお伝えしてきましたが、さらに高得点を取るためにはどうすればいいでしょうか。そのためには単に暗記するだけでなく、先生の意図や出題傾向を意識して勉強することが大切です。授業中に強調されていた部分(直接的にここが出ると言われなくても、長めに尺を取っていた範囲や熱心に授業していた部分)や、過去問の傾向を踏まえた対策が効果的です。また、直前の対策だけでなく、日頃から授業に積極的に参加し、不明な点はその場で解決する姿勢を持つことも重要です。高成績のためには多くの努力が必要ですが、高いGPAを取ることはさまざまな面で活きてくるので、ぜひ目指してください!
●試験当日の注意点!
当日は、焦って忘れ物をしないように、出来れば前日に準備しておきましょう。特に、電卓の持ち込みが許可されているテストで電卓を忘れてしまうと悲惨なことになるので、絶対に忘れないようにしましょう。他にも授業ノートや配布資料を持ち込める場合がありますが、これらも大きな武器になるので絶対に持っていくことをおすすめします。
試験開始前には深呼吸をして心を落ち着け、自分の実力を信じて冷静に問題に向き合うことが大事です。テストになると緊張するタイプの人は、昨日まで勉強してきたことを復習してリラックスして頑張りましょう。試験中は時間配分に気を配り、一つひとつ丁寧に解答して得点を積み重ねます。せっかく勉強してきたので、努力が発揮できるよう全力でぶつかりましょう!
●まとめ
中間試験は辛く大変だと感じるかもしれませんが、早めの計画、適切な勉強法、そして過去問の活用を組み合わせることで、確実に対策ができます!!自信を持って試験に臨み、大学生活を充実させるための一歩として、試験勉強を有意義に進めていきましょう。皆さんの成功を心から応援しています!拙い文章ではございますが、最後までお読みいただきありがとうございました。
Profile
所属:工学部化学生命工学科3年生
出身地:愛知県
出身校:愛知県立岡崎高等学校