名大生ボイス

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大学生活全般

2025.04.04

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名古屋大学生に贈る!初めての一人暮らし・物件選び完全ガイド

はじめまして。名古屋大学大学院創薬科学研究科M1(博士前期課程1年生)の小林です。
新入生のみなさん、いよいよ入学式も明日に迫り新生活が始まりますね。春から始まる大学生活に期待をふくらませている方も多いと思いますが、その一方で「ちゃんとやっていけるかな……」と不安を感じている方もいるのではないでしょうか。

特に、初めて一人暮らしをする人にとっては、どこに住むか、どんな部屋にするかというのは、想像以上に大きな問題です。私自身もこの春から、大学院進学を契機に一人暮らしを始めることになり、まさに数ヶ月前にその悩みを経験しました。3月から物件探しを始めて、あちこち歩き回り、悩みに悩んでようやく納得のいく住まいを見つけたという実体験があります。

この記事では、私の体験談を交えながら、名古屋大学生が初めての物件選びで知っておくと良いポイントや、実際に住んでみて分かったことなどをリアルにお伝えします。これから住まいを探す方にとって、少しでも参考になれば嬉しいです。

 

名大生は下宿生がとても多い

名古屋大学は全国から学生が集まってくる大学です。愛知県内はもちろん、東海・関西・関東、そして北は北海道、南は九州まで、出身地は本当に多様です。そうした背景から、大学周辺では一人暮らしや下宿生活を送っている学生が非常に多く、むしろ実家通学の方が少数派という印象さえあります。
私の学科でも、ほとんどの学生が大学近くで一人暮らしをしており、「初めての土地で、誰もが自分だけの生活を始める」という点で共通しています。このことは、一人暮らしに不安を抱えている方にとっては大きな安心材料になると思います。私自身も最初は不安でいっぱいでしたが、「周りもみんな同じ状況なんだ」と気づいてからは、だんだんと気持ちが楽になりました。

 

なぜ、物件選びはそんなに大切なのか

一人暮らしのスタートにおいて、住む場所は本当に大切です。家は単なる「寝る場所」ではなく、生活の拠点であり、心と身体を休める場所でもあります。通学のしやすさや買い物の利便性はもちろん、日当たり、騒音、治安など、ちょっとした条件の差が日々の暮らしの快適さを大きく左右します。
私は最初、「まあ大学から近ければいいかな」と軽い気持ちで物件探しを始めました。しかし実際にいくつかの部屋を見てみると、「この坂道は毎日通うにはきつい」「コンビニが遠すぎる」「昼は明るいけど夜は街灯が少なくて不安」など、思ってもみなかったポイントに何度も悩まされました。物件選びは、想像しているよりもずっと慎重に考えるべきテーマだと実感しました。

 

名大生がよく住むエリアとその特徴

名古屋大学(東山キャンパス)に通う学生が多く住んでいるエリアには、いくつかの定番があります。八事、塩釜口、いりなか、川名、そして本山など、主に名古屋市営地下鉄沿線の地域です。それぞれに特徴があり、何を重視するかによって向き・不向きが変わります。
たとえば、八事は交通の便が良く、スーパーや飲食店も充実していて暮らしやすい反面、家賃はやや高めの印象です。塩釜口は学生が多く、家賃も安めで飲食店が多いのが魅力ですが、キャンパスからは少し離れていて坂もあります。
いりなかや川名は閑静な住宅街が広がっており、静かに暮らしたい人に向いています。ただ、駅から離れた場所を選ぶとスーパーやコンビニが遠くなり、少し不便に感じることもあります。
そして私が選んだのは本山エリアです。本山は、名城線と東山線の2路線が通る便利な駅で、大学からもほど近く、交通の便と生活の利便性のバランスが非常に良いと感じました。カフェや本屋、スーパーも揃っていて、学生が暮らすにはぴったりの街だと思います。

 

私が本山を選んだ理由と、その裏側

20250404k.jpg3月に入ってから物件探しを始めた私は、まずネットで見つけた物件をいくつか内見して回りました。最初は八事や塩釜口も候補に入れていましたが、実際に歩いてみると、駅から物件までの坂道や周辺の静けさ、街の雰囲気が思った以上に気になってきました。
本山の物件は少し家賃が高めでしたが、大学へのアクセスの良さや落ち着いた雰囲気、そして何より「ここに住んだら気持ちよく暮らせそうだな」という直感が決め手になりました。特に内見に行ったとき、駅から物件までの道のりが比較的平坦で、帰り道にもおしゃれなカフェやスーパーがあったのが印象的でした。
とはいえ、本山も万能なエリアではありません。場所によっては坂道があったり、夜になると静かすぎて少し心細く感じる場所もありました。やっぱり「実際に歩いてみる」ことの大切さを痛感しました。

 

一人暮らしの物件選びで意識してほしいこと

ネット上で物件を探していると、間取りや家賃ばかりに目がいってしまいがちですが、実際に暮らすとなると、もっと細かい部分が気になってきます。
たとえば、キッチンの広さやコンロの数、洗濯機置き場の場所、収納の大きさ、ゴミ出しのルール、隣人の生活音、窓の向き、そして家の周囲の夜道の明るさなど、挙げればキリがないほどです。私は「内見のときにもっと細かく見ておけばよかったな」と思う場面がいくつもありました。
だからこそ、優先順位を決めることがとても大切です。家賃、距離、生活の便利さ、静かさなどなど…自分が絶対に譲れない条件を整理して、それに近い物件を選ぶと、住んだあとも後悔が少ないと思います。

 

住んでみなければわからないこともあるという話

とはいえ、どれだけ下調べしても、どれだけ時間をかけて内見しても、実際に住んでみなければわからないことも確かにあります。周囲の住民の生活音、建物の断熱性や遮音性、日当たりの具合、季節による日常の変化などは、住み始めてから気づくことが多いです。
私の友人は、去年一人暮らしを始めたのですが、隣の部屋の住人が非常にうるさく、夜中まで話し声や音楽が続いてなかなか眠れなかったそうです。最初は我慢していたものの、精神的なストレスがどんどん溜まり、最終的には引っ越しを決断。その後、新しい物件に移ってからは生活環境がぐっと良くなり、QOLが一気に上がったと話してくれました。

 

家は「癒やしの場所」であるべき

大学生活は、想像以上に忙しくなります。授業、課題、バイト、研究、就活……毎日があっという間に過ぎていきます。そんな中で、家は自分をリセットできる「癒やしの場所」であるべきです。もし住んでいる環境がストレスになってしまっているなら、それは本末転倒です。
我慢しすぎないでください。引っ越しはいつでもできます。最初の物件が合わなかったからといって、それが失敗というわけではありません。むしろ「合わない」と気づけたこと自体が、次に繋がる大きな一歩です。
柔軟に環境を変えることは、大学生活を前向きに生きていくうえでとても大事な選択肢です。私も、友人の経験を通してそれを強く感じました。

 

自分にとっての“ちょうどいい暮らし”を見つけよう

物件選びに正解はありません。でも、「自分が納得して決めたかどうか」で、大学生活の快適さは大きく変わります。たくさん悩んで、たくさん歩いて、ようやく見つけた場所は、きっとあなたの大学生活を優しく支えてくれるはずです。
焦らなくても大丈夫です。少しずつでいいから、自分に合った住まいを見つけて、安心できる場所からスタートを切ってください。名古屋大学での新しい生活が、皆さんにとって実り多く、充実したものになることを心から願っています。拙い文章ではございますが、最後までお読みいただきありがとうございました。

Profile

所属:創薬科学研究科博士前期課程1年生

出身地:愛知県

出身校:愛知県立岡崎高等学校