2026.01.13
- 大学生活全般
大学生活を有意義するための新年の目標設定
はじめに
こんにちは。明けましておめでとうございます。2026年が始まり、冬休みも終わり、授業や研究が再開し、まだ何となく気持ちが乗り切らないという人もいるかもしれません。
大学生活は、高校までと比べて自由な時間が一気に増える分、その一方で意識して動かないと、気づいたときには一年があっという間に過ぎていたという感覚になりがちです。
私自身学部生の頃を振り返ると、動画を見たり何となくスマートフォンを触っているうちに一日が終わってしまい、今日は特に何もしていないなと感じる日が少なくありませんでした。
だからこそ、一年が始まったこのタイミングで、自分の大学生活を少し立ち止まって見つめ直してみることに意味があると感じています。
この記事では、私が実際にやってきた一年の振り返りの方法と、新しい一年の目標を考えるときに意識していることを、大学生や大学院進学を考えている方に向けてお伝えしたいと思います。
一年の振り返り方法
去年を振り返るときの三つの視点
具体的にどのように一年を振り返ればよいのでしょうか。私が意識しているのは、“意思、結果、反省”という三つの視点に分けて考えることです。
まず初めに、「去年の自分は何をしようとしていたのか?」を思い出します。
新年や新学期の始まりに、心の中でぼんやりと描いていた目標のようなものがあったはずです。例えば、語学の勉強をしようと思っていた人もいれば、サークルで一つ上の役割に挑戦しようとしていた人もいるかもしれません。
研究室に配属された人であれば、まずは実験の基礎を身につけようと考えていた、という場合もあると思います。完璧に思い出せなくても構わないので、“去年の自分の意思を言葉にしてみること”が第一歩になります。
次に、「実際に一年で何ができたのか?」を振り返ります。
ここでは、うまくいったことも、途中で止まってしまったことも、どちらも含めて具体的な出来事として書き出していきます。実際にやったことを具体的に書き出していくと、一年の輪郭が少しずつ見えてきます。
最後に、「なぜそうなったのか?」を考えます。
ここが反省の部分にあたります。うまくいったことには、その背景に何らかの工夫や環境の支えがありますし、うまくいかなかったことにも必ず理由があります。
目標が抽象的すぎて行動に落とし込めていなかったのか、日々のスケジュールに無理があったのか、そもそも自分がそれほどやりたいと思っていなかったのか。
こうした原因を一つずつ考えていくことで、次の一年の過ごし方を具体的に変えるヒントが見えてきます。
この三つの視点で振り返ると、一年を単に良かった、悪かったと感想で終えるのではなく、“どこに成長の種があったのか”、“どこに課題が残っているのか”を落ち着いて整理することができます。
やる気がなくてもできる、15分だけの振り返り手順
ただ、振り返りが大事だと分かっていても、いざ書こうとすると手が止まってしまうことがあります。だからこそ15分だけと決めて、最低限の振り返りをする方法です。
最初の数分は、「去年の意思」を思い出す時間に使います。
今年はこうなりたいと思っていた、これだけは挑戦したかった、という程度でも構いません。ここで大事なのは、“去年の自分が何を大事にしたかったのかを思い出すこと”です。
次に、「去年の結果」を思い出します。そこでは“印象に残っている出来事を三つだけ拾う”ようにしています。
うまくいった出来事が一つ、途中で止まった出来事が一つ、予想外だった出来事が一つ、というように、性質の違うものを選ぶと考えやすくなります。数を絞ることで、振り返りが重くなりすぎるのを防げます。
最後に、「反省として原因を一つだけ言葉に」します。
全部の原因を分析しようとすると、どうしても大変になります。
そこで私は、この一年のパターンを一つだけ言語化することにしています。
例えば、予定が詰まると優先順位が崩れる、家にいると時間が溶ける、最初の一歩が重いと続かない、などです。原因が一つ見えれば、今年の対策も一つ決まります。
一年の目標の立て方
新しい一年の目標をどう立てるか
このとき、いきなり毎日何時間勉強するといった具体的な数値目標から入るのではなく、まずは「どんな一年にしたいかという方向性から考え始める」と、後で調整しやすくなると感じています。
例えば、大学生活の中で一つは胸を張って語れる経験を作りたい、将来の選択肢を広げられるように勉強と課外活動の両方に挑戦したい、研究室では、ただ与えられたテーマをこなすだけでなく、自分から提案できる場面を増やしたい、といったものです。
この段階では、多少抽象的でも構いません。
その上で、自分の生活を構成している要素ごとに、現実的な一歩を考えていきます。
サークルであれば、この一年で一度は運営側に回ってみる。
アルバイトであれば、単に時間を切り売りするのではなく、対人スキルやマネジメントを学べる環境を意識して選び直してみる。
研究であれば、学会や研究会での発表を一つの目標として、そこから逆算して準備の計画を立ててみる。
ここで大事なのは、最初から完璧な計画を作ろうとしすぎないことだと思います。
綿密な計画は少し崩れたときにやる気を失ってしまいやすくなります。
むしろ、少しずつ方向性を微調整しながら進めていくという感覚でいた方が、結果的に継続しやすいと感じています。
今年の目標に繋げられる振り返り方の良い例と悪い例
目標を立てるとき最初の方向性は大事なのですが、抽象のまま置いてしまうと、日々の行動に落ちません。私も学部生の頃は、今年は頑張る、成長するといった言葉だけで満足し目標が曖昧になっていたことがあります。
悪い例はやはり「気持ちは立派でも、行動が決まらない目標」です。
例えば、勉強を頑張る、生活を整える、自分を変えるといったものは、解釈の幅が広すぎて、今日何をすれば達成に近づくのかが分かりにくくなります。
その結果、忙しい日が続くと優先順位が下がり、いつの間にか消えていきます。
一方で良い例は、「行動に直結する形にまで落とした目標」です。
胸を張れる経験を作るという方向性を、学部生なら一つの授業で良い成績を取る、研究室配属がある人なら配属後に一回は研究室内の発表で質問をすると“具体的に数値化する”ことでやることが見えます。
語学を伸ばしたいなら、いきなり毎日二時間ではなく、週に一回過去の学習記録を見返し、次の一週間の学習内容を決めるという形で始めてもいいと思います。
目標がうまく立てられないときは、方向性を捨てる必要はありません。
“方向性は残したまま、今日やることが決まる形に翻訳する”。
私はこの“翻訳を繰り返すことで、目標が机上の言葉ではなく、日々の選択の基準”になっていく感覚がありました。
目標達成を挫折してしまう時の回避術
一つ目の典型は、「目標を立てすぎて破綻すること」です。
ここで大事なのは、やることを増やすよりも、“やらないことを決める意識”です。
今年やることを一つ増やすなら、何かを一つ減らす。そう考えるだけで、目標が現実に残りやすくなります。
二つ目の典型は、「完璧にできない日が出た瞬間に全部やめてしまうこと」です。
続けることを目標にしすぎず、毎日できなくても、戻ってこられたら勝ちという感覚に変えるだけで、失敗の一回が致命傷にならなくなります。
三つ目の典型は、「周囲の予定に飲み込まれて目標が消えること」です。
授業やバイトや研究の締め切りが続くと、目標は後回しになりがちです。
だからこそ“目標を思い出す頻度を増やす”ことが挫折を回避する鍵と感じています。
目標を続けるための小さな仕組みづくり
新年のタイミングで立てた目標が、数ヶ月後にはすっかり頭から抜け落ちている、という経験は、多くの人にあるのではないでしょうか。
私も学部1年の頃、春休みに英語を集中してやろうと決めたものの、数週間後には他の予定に押されてしまい、気づけばノートすら開いていないということがありました。
その反省から、最近は“目標や今年のテーマを見える形で残す”ようにしています。
メモ用紙で机の横に貼ったり、ノートの最初のページを書き込んだりなど、ふとした瞬間に目に入り、そういえばこういう一年にしたかったのだと思い出すきっかけになります。
意思の強さは、一瞬の気合いの量ではなく、何度も思い出し続けられるかどうかで決まるのです。
おわりに
新しい一年の始まりだからこそ、いきなり大きな目標を掲げるのではなく、まずは去年の自分を落ち着いて振り返ることから始めてみてほしいと思います。
“うまくいかなかったことも含めて、自分の一年を言葉に”できれば、それだけで次の一歩は踏み出しやすくなります。大学生活に目標を持ち、定期的に振り返える有意義な年となりますように。
拙い文章ではございますが、最後までお読みいただきありがとうございました。
Profile
所属:創薬科学研究科・博士前期課程1年生
出身地:愛知県
出身校:愛知県立岡崎高等学校