名大生ボイス

名大生ボイス

大学生活全般

2026.01.28

  • 大学生活全般

不動産屋で物件を決めるときに知っておきたいこと 

みなさんこんにちは。最近かなり寒い日々が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。

今回は一人暮らしをするために引っ越す際にぜひ知っておいてほしいことを順に解説しようと思います。家賃や初期費用といった金銭面についても触れるため、受験生だけでなく保護者の方々にも役立つ内容をお届けできるかと思います。ぜひ最後まで読んでいただければ幸いです。

                              bukkennsagashi.jpg

 

不動産屋に行く前に整理する条件

不動産屋に行く前に、まずやっておきたいのが条件の整理です。初めての一人暮らしでは、「条件をたくさん挙げすぎて決められない」か、「よく分からないまま決めてしまう」かのどちらかになりがちです。その原因の多くは、妥協してよい条件と、妥協してはいけない条件が整理できていないことにあります。では実際にどんな条件があるのでしょうか。一緒に見ていきましょう。

 

○家賃が無理なく払えること

最も重要なのは、家賃が継続的に払える金額であることです。仕送りやアルバイト収入で無理がないか、家賃以外の固定費を含めても余裕があるか、確認しましょう。生活費を削りすぎると、学業や体調にも影響が出やすくなるため、家賃は必ず現実的なラインで設定しましょう。または、親が家賃を全額負担する形で進めるのか確認し、必ず親と合意を取りましょう。

 

通学のしやすさ

学生にとって、通学のしやすさは非常に重要です。

  • 毎日の移動が苦にならないか
  • 雨の日や夜でも安全に通えるか
  • 坂や暗い道が過度なストレスにならないか

といった観点が大切です。通学が負担になると、生活全体の満足度が下がりやすくなります。このようなストレスの要因は「毎日続くか?」を基準に考えるのがポイントです。たとえ小さなストレスでも、毎日積み重ねると大きくなりますからね。

 

○生活の快適さ

初めての一人暮らしでは、安心して快適に生活できる環境を優先すべきです。セキュリティ面を重要視する方は「オートロックの有無」や「何階の部屋なのか」を確認しましょう。また生活の快適さという意味で、水回りの清潔さは重要ですが、これは後から改善しにくいポイントです。内見時に違和感があれば、慎重に考えた方がよいでしょう。

 

○築年数

築年数は、気になる人が多い条件の一つですが、生活の快適さと必ずしも比例しません。築年数が古くても、リフォームされている物件は多いです。また、管理が行き届いていれば、古さはそれほど問題にならない場合があります。さらには、家賃が抑えられることが多く、築年数を度外視する代わりにほかの条件を良くすることができます。特に名古屋大学周辺には、学生向けに長く使われている物件が多く、築年数だけで候補から外してしまうのはもったいない場合があります。特に、先述した「水回り」のリノベーションが済んでいるか確認しましょう。

 

○駅からの距離

「駅徒歩◯分以内」は分かりやすい指標ですが、必ずしも重要ではありません。

  • 自転車通学を前提にする
  • バス停が近い
  • 坂が少なく歩きやすい

などの場合、駅から多少離れていても不便を感じにくいことがあります。ただし、頻繁に遊びに出かけたい、バイトに力を入れたいなどの思いがある場合は、駅が近いに越したことはないかなと思います。

 

○部屋の広さ

初めての一人暮らしでは、「広い部屋=快適」と考えがちですが、実際にはそうとも限りません。掃除の手間が増える、冷暖房効率が下がる、家賃が上がるなど、デメリットも抱えています。実際に内見をして、家具や家電を置く想像をしてみるとよいと思います。

 

○その他

日当たりの良さ、洗濯機を部屋の中に置けるか、風呂とトイレが別か、など他にも多くの細かな条件があります。自分が何を重視するかを改めて整理しましょう。

日当たりについて言うと、同じ建物でも階数によって部屋の明るさが変わることがあります。日当たりの良さは気分や生活リズムに影響する人もいるため、内見時に暗いと感じたら慎重に判断しましょう。(筆者は個人的には日当たりを重視しました。)

 

ここまでのまとめ:“ 条件は「全部満たす」より「納得できる」を目指す”

大切なのは、すべての条件を満たすことではなく、自分が納得できる形で選ぶことです。妥協してもよい条件で調整し、死守すべき条件はしっかり守ることで、不動産屋での判断が一気に楽になります。

 

 

不動産屋に「名古屋大学生です」と最初に伝えておく

不動産屋では、最初に「名古屋大学の学生で、〇〇(東山など)キャンパスに通います」と伝えてしまうのがよいでしょう。これは遠慮する必要のない、大切な情報です。学生であることが分かれば、不動産屋側も「大学生向け物件」「通学しやすいエリア」「学生が多く住む物件」を前提に提案してくれます。名古屋大学周辺は、社会人向け物件と学生向け物件が混在しているため、「名大生」という情報は重要です。

 

通学時間は「地図」ではなく「体感」で考える

通学時間については、先述の通り「◯分以内」という目安を持っておくとよいでしょう。ただし注意したいのは、地図上の距離=体感距離ではないという点です。名古屋大学東山キャンパス周辺は、意外と坂が多いエリアです。また徒歩や自転車の場合、坂の有無や信号の多さ、夜の明るさなどで体感時間が大きく変わります。内見のときには、「この道を毎日通うとしたらどうか」を想像してみてください。実際に周辺を歩いてみるのも手です。

上記項目のうち、特に「坂が多いか、急であるか」はかなり重要な観点です。もしかなり急な坂があるなら、電動自転車や原動機付自転車(いわゆる原付)の購入を視野に入れるべきです。この場合、実質的にその物件に住むのにコストがかかるということを意味します。このことをきちんと認識しましょう。(ただし、一度電動自転車や原付を買ってしまえば、その後長く使えますから、悪くない選択だと思います。)

 

写真では分からない雰囲気・チェックポイントを内見で確認する

内見は、部屋を見るだけでなく、実際の生活を想像する時間です。最低限、次の点は必ず確認しましょう。

  • 日当たり(昼と夕方で印象が変わることもあります)
  • 周囲の音
  • におい(部屋や排水のにおい)
  • コンセントの位置と数
  • 収納の数と大きさ
  • ゴミ捨ての場所とルール
  • 駐輪場の場所

これらを確認事項として事前にメモしておきましょう。

 

家賃だけで判断しない!毎月かかる費用を見る

物件を見るときは、家賃だけでなく、毎月かかる費用の総額(固定費)を意識しましょう。家賃のほかに以下の費用が毎月かかる可能性があります。

  • 共益費・管理費
  • インターネット代
  • 駐輪場代
  • 月額保証費

一見安く見える物件でも、合計すると予算オーバーになることがあります。不動産屋に「毎月いくらかかりますか?」と聞いて見積りを出してもらうのが確実です。ただし名古屋大学東山キャンパス付近では、大学生が住むことを前提とした物件も多く、上記のインターネット代、駐輪場代は無料で対応しているところも少なくありません。この点は必ず確認してください。(ただし、無料インターネット回線の中にはかなり速度の遅いものもあります。回線の質も含めて不動産屋に確認するとよいです。)

 

初期費用を見る

 一般的に初期費用としてかかるのは以下の費用です。

  • 初月の家賃+共益費
  • ハウスクリーニング費用(修理分担金)
  • 初回保証料
  • 不動産仲介手数料
  • 鍵交換費用

ただし物件によっては上記項目の一部がない場合があります。不動産仲介手数料は家賃1か月分をとることが多いですが、不動産会社によってまちまちです。ハウスクリーニング費用は後払い(退去時)の場合があります。

また、このほかに災害時用の物資や火災用の備品、部屋消毒料などが勝手に計上されて明細書を渡されることがありますが、あくまで任意ですので、ご自身の判断で必要かどうか決めるようにしましょう。

 費用に関して私がおすすめしたいのは、初期費用+4年分の固定費を全て合算してみることです。そうすることで、見た目の家賃ではなく実際のところいくらかかるのかが理解できます。(たとえば、物件Aは物件Bよりも家賃が1000円高いが、物件Aの方が初期費用が5万円安い場合を考えてみましょう。4年間住む場合、物件Aのほうが安いわけです。家賃○円以上はナシ!とするのではなく、あらゆる選択肢を総合的に判断したいところです。)

 

                              ienikakarumono.jpg

 

その場で決めるかの判断

内見後、「今すぐ決めた方がいいのか」で迷うことも多いと思います。

  • 条件にかなり合っていて、不安点がない
  • 周辺環境も納得できる
  • 親と事前に条件を共有している

このような場合は、その場で決めるのも一つです。特に3月は多くの新入生が物件を探しているため、たとえ検討中の物件であろうと、先に即決されてしまう場合がありますからね。

一方で

  • 少しでも引っかかる点がある
  • 親にまだ相談していない
  • 家賃や初期費用が想定より高い
  • 他社の物件も見たい

このような場合は、一度持ち帰って考えてもよいでしょう。

 

契約前に必ず確認しておきたい最終チェック

最後に、契約前には次の点を必ず確認してください。

  • 契約期間と更新条件
  • 途中解約のルール
  • 入居日と鍵の受け取り方法
  • 禁止事項(ペット、楽器など)

分からない点は、その場で確認するようにしましょう。例えば、1年未満で契約を解除した場合、違約金が発生することがあります。あるいは、2年ごとに数万円の更新料が発生する場合もあります。とにかく、分からないままサインをしないことがいちばんのリスク管理になります。

また、家賃は交渉次第で調整してもらえる場合があります。あるいは、「フリーレント」といって、一定期間の家賃を無料にしてもらえる場合もあります。これらは基本的には不動産屋が大家さんに交渉する形をとります。しかし不動産屋に対して、「住むつもりがあり、申し込みをしたいです」という誠意を見せなければ、交渉は難しいですが、ぜひ試してみてください。

 

 おわりに

不動産屋で物件を決めるのは、初めてだと誰でも身構えてしまいますよね。不安になるのは、ごく自然なことです。ただ、「事前に少しの準備」「聞くべきことを聞く」「焦らず判断する」ことが大切になるかと思います。これだけで、失敗の確率は大きく下げられます。名古屋大学での新生活が、安心して始められるよう、ぜひ一つひとつ確認しながら進めてみてください。この記事が少しでもみなさまのお役に立てれば幸いです。

 

 

Profile

所属:農学部生物環境科学科4年

出身地:茨城県

出身校:茨城県立古河中等教育学校