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大学生活全般

2026.02.20

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全学教育科目とは 〜新入生の履修登録 Vol.1〜

こんにちは。情報学部自然情報学科の3年生です。今回は、新入生に向けた履修についての記事を二部編成でお届けしたいと思います。履修登録のポイントについての投稿に先立って、まずは新入生が受講する「全学教育科目」についてご紹介したいと思います。大学に入って主に1年目で履修する科目にどういうものがあるのか、参考になれば幸いです。

 

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全学教育科目とは

総合的な判断力や思考力を培うこと、学生の主体性と学ぶ意欲を育むことなどを目標にしており、どの学部に属していても全員が共通して受講する科目のことです。基礎セミナーや、言語文化科目、現代教養科目などがあります。各学部により必要単位数が定められており、その比率も様々です。選択肢があるものもありますが、必修の科目ですので卒業するためには必ず受講しなければなりません。

次の段落からは各科目についてどのような学習をしたかをお伝えしていきますが、なにぶん2、3年前のことですので多少の記憶違いや曖昧な部分がある可能性もございます。何卒ご容赦いただけますと幸いです。

 

 

「大学での学び」基礎論

大学生の基礎について、オンデマンド形式で行われる授業です。情報リテラシーや知的財産権など学習や研究に必要な基礎知識や、キャリア形成や留学についてなどについて動画を見て学びます。何度か対面の授業もあり、アイスブレイクとして行われたグループワークによって同じ学部や学科の子と話すきっかけになった授業でもありました。大学はクラスでの活動があまりないため同じ学科の子でも交流のきっかけが少ないです。こういった科目で入学直後に交流の場が持てることは重要であると感じます。

 

 

基礎セミナー

少人数のセミナーの形式で、大学で学び研究するための学習スキルやプレゼンテーションスキルを養うことを目的に行われる授業です。先生方の研究分野に応じて多様なテーマが用意されています。所属学部にかかわらず、好きなテーマの授業を選ぶことができます。ただし受講できる人数が限られるため希望が重なると抽選での決定になります。

私は情報学部所属ですが、動物園や水族館の現状について把握して理想の展示および園の在り方について考えることがテーマの農学部の先生の授業を選びました。

授業前半では各個人で選んだ動物について生態を調べ、それに沿った展示について考えました。数分の発表も行いましたが、ネット検索や図書館で文献を探すなどの調べ学習が中心だった印象です。授業後半ではグループに分かれ、理想の動物園・水族館を考えて発表しました。それぞれの調べ学習に加え、テーマについての議論や方向性の相談、発表準備の分担などグループワークが中心になりました。

 

皆さんも大学生になる前に数多くグループワークをこなしてきたと思います。しかしこの基礎セミナーは、そう簡単にはいきません。今まで行ってきたグループワークは、仲が良いとは言えなくてもある程度知っている人と組み、連絡先がなくても教室に登校すれば会って話せるような状態がほとんどだったのではないでしょうか。しかし、基礎セミナーでは、学部が異なり週1回の授業でしか顔を合わせない今までに交友のない方々とグループになります。これは少々過酷なものでした。コミュニケーションが取りにくかったり、その分なかなか作業が進まなかったり。しかし、この授業を通してその困難を経験したからこそ、以後のグループワークにおいて糧となる学びを得られたと感じています。

 

 

言語文化科目

英語や第二外国語がこれに該当します。英語の授業については深くは触れませんが、一つだけ。入学後に行われるプレイスメントテストの結果が振るわずCコースになるとサバイバルという授業を余分に履修しなければならないことに注意が必要です。しかも1限目の授業で、課題が多いとのうわさも聞いたことがあります。入試後も油断して勉強を怠ってはいけません。

 

初修外国語については自分に合った言語を選べるかが非常に重要であると感じました。名古屋大学ではドイツ語/フランス語/ロシア語/中国語/スペイン語/朝鮮・韓国語から選択することができます。また卒業要件には算入されない随意科目ではありますが、イタリア語/ポルトガル語の授業も希望者は追加で受講することができます。情報学部をはじめとする理系学部などでは初修外国語を学ぶ前に、多言語習得基礎という選択肢となる言語について紹介を受ける授業がありました。対象の方はこの授業を参考に自分との相性を考えてみてください。

 

私は書いて学習するスタイルをとるため、発音が比較的簡単で、文法が英語と近く親しみやすいスペイン語を選択しました。漢字から意味が推測しやすいという理由などから中国語を選択する学生が多いそうですが、実は発音がものすごく難しいのです。多言語習得基礎の授業で、カタカナで書くと「マー」になる言葉が4つあると聞き(「マー↑」や「マー↓」のイメージです)、音として覚えることが苦手な私には合っていないと判断しました。スペイン語はアルファベットの読み方さえ覚えればあとはそれを当てはめるだけで簡単でした。「エー、ビー、シー」が「アー、ベー、セー」のようなものです。もちろん簡単なことばかりではなく、名詞が女性名詞と男性名詞に分類されたり、様々な品詞で活用形がとにかく多かったりと覚えるのが大変な部分もありました。それでも私との相性はよかったです。スペインのイメージの通り先生も明るく楽しい方で毎授業楽しみに受けていました。他に、K-POPが好きで韓国語を選択している子もいました。そういった意味での相性も大切だと思います。

 

この授業でも履修登録の際にいくつか希望を登録しましたが、選択者の多い中国語は開講数も多いなど調整がされているため基礎セミナーなどほかの科目に比べ希望が通りやすい印象です。

学部学科によっては初修外国語を初級だけでなく、初級完成、中級など長く付き合っていくことになります。多言語習得基礎の授業や、初心者用テキストを参考にして自分に合った言語をじっくり考えて選ぶことを強くおすすめします。

 

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健康スポーツ科学科目

講義(2単位)と実習(1単位)の2種類の科目があります。健康や安全について学び、実技を通して体力増進やコミュニケーションを育むことが目的とされています。基本的に両方の履修が必要なようですが、情報学部などの一部学部では2単位必修のため私は実習のみを受講しました。この授業も基礎セミナー同様に好きなテーマや種目を選択することができました。ただしこちらも人数が限られるため希望が重なった場合は抽選になります。

 

実習は春と秋で種目が分かれていて、私は春にバドミントン秋に卓球を受講しました。春のバドミントンは山の上の体育館で行われました。体育館は想像以上の斜面を登った先にあって、夏の暑さも相まってたどり着くだけでヘロヘロでした。文化部出身で体力がなさすぎるのもあるのですが、のそのそ歩いている私の横を、立ちこぎでさっそうと通っていく自転車を見た時は感動してしまいました。好きな種目を楽しめたので後悔はありませんが、開催場所も少しは考慮して選択しても良いかもしれません。

 

また、大学のスポーツ実習では運動能力よりも、授業への積極的参加が重視される印象です。私が受けたバドミントンの授業は、複数あるコートに対戦相手を見つけた人から入って試合をしていく形式で、その試合の結果よりもこなした数が重視されていました。A+の評価を取るには能力も必要となると思われますが、私のような運動音痴でもきちんと参加していれば悪い成績にはなりませんでした。身体を動かして気分転換にもなったので、運動神経に心配があっても安心して受講して良いと思います。ただし担当の先生によってはテストやレポートでの評価があったり、成績に占める技能評価の割合が高かったりするためシラバスで確認してから登録するのが良いと思います。

 

 

現代教養科目

現代社会が抱える課題についての知識をつけ、自身の専攻との関連を考えて役割を認識すること、またそういった視点を学ぶことが目的とされている科目です。心理学、歴史学、社会学、環境学、物理学など様々な分野の基礎を学ぶことができる授業が開講されています。この科目は2年生で履修しました。先ほどまでと同様に自身の所属にかかわらず好きな授業を受講することができますが、抽選で決定されることも上に同じです。

 

私は心理学に興味があったので「心理学入門」と、「青年期における心の健康」という授業を履修しました。基礎を学ぶ授業だったため親しみやすく、知識のない分野でも大きな負担にならず学ぶことができました。学年が上がってから受ける学部の専門科目などで触れられるような話題も含んでおり、好きで選んだ他分野と感じていた授業も自身の専攻に活かされる知識となることを実感しました。

現代教養科目は専門分野を学び始める基礎の授業で、受ける生徒の所属も様々という状況で開講されます。これは自分の専攻とは異なる授業を気軽に受ける最大のチャンスだと思います。ぜひたくさんシラバスを見て選び、気になる授業を受講してみてください。

 

 

自然系基礎科目、人文・社会系基礎科目

理系・文系によって異なる授業を履修する科目です。

私たち理系は自然系基礎科目として、物理や生物などの理科科目の講義や実験の授業、微分積分や線形代数などの数学の授業を受講しました。私は高校時代、物理・化学選択でしたが、化学の授業がものすごく難しいとの噂を聞いて物理と生物の授業を選択しました。

この科目で急に「大学」を感じました。大学は高校までに習った以上のことを学ぶ場なので、当然と言えば当然なのですがやはり難しく、課題やテストが大変だった印象です。多少選択の余地はありますが理科や数学からは逃げられず、卒業のためには履修する必要があります。なんというか、「現象を理解する」というよりも、見えないこと・想像しにくいことを「そういうものとして記憶する」という感じがとても苦手でした。本質が理解しきれていない感じが常に残っていて、問題文が少し変わると解けないような状態でした。そのままテストを迎えてしまい散々な出来だったこともありました。わからないことは積極的に質問するなど主体的に行動をおこして学ぶことが必要になるのが大学であると深く感じました。

 

人文・社会系基礎科目では哲学や心理学、経済学などなどを学ぶようです。受講していないため詳しいことは分かりませんが、シラバスを見る限りさっきお話しした現代教養科目の心理学入門よりも発展的な内容で難しそうな印象を受けました。

 

 

さいごに

以上が主に皆さんが受講する全学教育科目のご紹介です

各学部学科で卒業要件は異なり、「科目A、科目B…からなる科目群から〇単位必要」などと定められています。今回ご紹介した科目以外にもデータ科学科目や、国際理解科目などがあり、その科目群の選択肢になります。

1年生では学部を問わず気軽に色々な分野の授業を履修することができ、自身の興味の幅を広げることができます。直接的には関連のないように思われる分野でもきっと皆さんの将来に活かされます。全学教育科目の他にも1年生の段階から各学部の専門基礎科目を履修し、2、3年生になるとより専門的な学習をしていくのですが、全学教育科目で学んだことが各所で活かされていくのを感じています。ぜひじっくり考えて履修を登録してみてください。

 

最後にプチ自慢なのですが、なぜか私はこれらの授業の抽選に一度も外れたことがありません。教室パンパンに学生が座っていたり、同じ授業を選んでいて落選したという話を聞いたりしたのでいずれも人気科目だったと思うのですが、かなり運が良かったようです。この記事を読んでくださった皆さんに、授業抽選当選のご利益があれば良いなと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

Profile

所属:情報学部自然情報学科3年生

出身地:三重県