名大生ボイス

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大学生活全般

2026.06.18

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大学院生の普通の一日

みなさん、こんにちは。今回は大学院生の一日をテーマにお伝えできればと思います。

大学院生は、普段どのような一日を過ごしているのか。高校生や学部生からすると、大学院生は授業が少ない分、研究室で何をしているのか少し見えにくいかもしれません。

もちろん、大学院生の一日は研究分野や研究室によって変わります。修士1年で授業が多い時期もあれば、修士2年で研究や修論に重心が移る時期もあります。中間報告や論文紹介の前は、その準備で一日が終わることもあります。

 

今回は、そうした特別に忙しい日ではなく、私が研究室で研究を進める一日を紹介します。一例ではありますが、大学院生の生活を具体的にイメージするきっかけになればと思います。

 

 

研究室によって一日の形は変わる

大学院生の生活を考えるうえで、まず大きいのが研究室ごとの違いです。研究室によって、コアタイムがある場合もあれば、比較的自由に来て自由に帰る雰囲気のところもあります。

たとえば、情報系の研究室では、自宅や好きな場所で作業しながら研究を進めることもあると思います。一方で、実験系の研究室では、装置の利用時間や細胞培養の予定などがあるため、研究室にいる時間がある程度決まりやすい場合もあります。

 

私の研究室では、10時から15時ごろまでがコアタイムでした。朝10時ごろに研究室へ行き、そこからその日の研究を進めることが多かったです。学部生のように時間割が細かく決まっているわけではありませんが、だからこそ、その日何を進めるのかを自分で考える必要があります。

 

 

午前中は、その日の研究を組み立てる時間

研究室に着いたら、まず今日やることを確認します。共同研究先から新しいデータが届いているか、前日に回した解析が終わっているか、今週中にどこまで研究を進めたいのかを見直します。

大学院の研究では、目の前の作業だけをこなしていれば進むわけではありません。今やっている解析が研究全体のどこにつながるのか、来週のミーティングまでに何を示せる状態にするのかを考える必要があります。

 

私の場合は、画像や実験データをPythonで解析する、いわゆるドライ寄りの研究をしています。解析では、コードを書いて実行しても、すぐに結果が出るとは限りません。画像の枚数が多かったり、処理が重かったりすると、結果が出るまでに時間がかかることがあります。

そこで、昼休みの前までに、ある程度時間のかかる解析を一度動かすようにしています。12時までにコードを直して解析を走らせることができれば、昼ご飯を食べている間に処理が進み、午後から結果を確認できます。小さな工夫ですが、研究時間を有効に使ううえでは大切だと感じています。

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昼休みは、研究室の仲間と話す時間

午前中の作業が一段落したら、昼ご飯を食べます。研究室の仲間と一緒に食べることも多く、研究の進み具合や就職活動の話、日常のちょっとした話をする時間になります。

大学院生の研究は、一人で考える時間が多いです。だからこそ、昼休みに誰かと話す時間は意外と大切です。うまくいっていないことを少し話すだけで、自分の中で状況が整理されることもあります。

 

研究室は、ただ黙って作業するだけの場所ではありません。居室にはそれぞれのデスクがありますが、少し行き詰まったときに、近くの先輩や同期のところへ相談しに行くこともあります。研究分野が完全に同じでなくても、似たような悩みを持っていたり、別の視点から助言をもらえたりすることがあります。

家で一人で考えていると止まってしまうことでも、研究室で少し話すだけで進むことがあります。研究室は一人で研究に向き合う場所であると同時に、仲間と少しずつ研究を前に進める場所でもあるのだと思います。

 

 

午後は、結果を見ながら次の作業へ進む

13時ごろになると、昼前に動かした解析の結果が出ていることがあります。午後は、その結果を確認しながら、次に何をするかを考えていきます。

結果が想定通りであれば、次の条件で解析を進めます。想定と違う結果が出た場合は、コードにミスがあるのか、データの性質によるものなのか、そもそもの仮説が違っていたのかを考えます。

 

大学院生の一日は、単に作業を積み重ねるだけではありません。結果を見て、次の行動を少しずつ変えていく時間でもあります。うまくいく日もあれば、思ったより進まない日もあります。それでも、なぜうまくいかなかったのかを考えること自体が、研究の一部なのだと思います。

夕方になったら、帰る前にその日の作業を簡単に整理します。特に、数時間かかるような大きな解析は、帰宅前に動かしておくことが多いです。そうすれば、次の日の朝には結果を確認できます。研究では、作業そのものだけでなく、待ち時間をどう使うかも意外と重要です。

 

 

家に帰っても、研究のことが少し頭に残る

17時から18時ごろに研究室を出て、家に帰ります。私は一人暮らしなので、帰宅後は買い物をしたり、自炊をしたり、お風呂に入ったりして過ごします。

理想を言えば、研究室では研究をして、家ではしっかり休むという形にしたいと思っています。ただ、正直に言うと、私自身もその切り替えがあまりうまくできているわけではありません。

 

解析がうまくいかなかった日や、次に試したいことが頭に残っている日は、家に帰ってからも研究のことを考えてしまうことがあります。資料作成がたまっているときには、家で少し作業することもあります。

ただ、ずっと研究のことを考え続けていると疲れてしまいます。大学院生活では、研究に向き合うことも大切ですが、休む時間を意識して作ることも同じくらい大切だと感じています。完全に切り替えることが難しくても、少しずつ自分なりの休み方を見つけていく必要があるのだと思います。

 

 

おわりに

大学院生の普通の一日は、特別な出来事ばかりではありません。朝に研究室へ行き、その日の予定を考え、解析や実験を進め、仲間と相談しながら、少しずつ研究を前に進めていきます。

学部生の生活が授業や課題を中心に組み立てられることが多いのに対して、大学院生の生活は、自分の研究をどう進めるかを考える時間が大きくなります。自由に見える部分もありますが、その分、自分で一日を設計する力が求められます。

 

これから大学院進学を考えている方には、大学院生活を必要以上に特別なものとして捉えすぎなくてもよいと思います。完璧な一日を過ごす必要はありません。今日できることを一つ整理し、少しだけ研究を前に進める。その積み重ねが、大学院生の普通の一日なのだと思います。

Profile

所属:創薬科学研究科 修士2年

出身地:愛知県

出身校:愛知県立岡崎高等学校