2026.10.09
- 大学生活全般
大学院生になって振り返る、大学生のうちにやっておいてよかったこと
大学生の頃は、目の前の授業やアルバイト、サークルなどに追われていて、その経験が将来どんな意味を持つのかまで深く考えることはあまりありませんでした。けれど、大学院に進学して学部時代を振り返るようになった今、やっておいてよかったと思うことがいくつかあります。
特に大きかったのは、サークルや課外活動をやり切ったこと、アルバイトを経験したこと、そして学業に向き合ったことです。今回は、少し先に進んだ大学院生という立場から、大学生のうちにやっておいてよかったことを振り返ります。
サークルや課外活動をやり切る
一つ目は、自分なりに頑張ることを一つ決めて、それをやり切ったことです。大学では、サークルや学生団体、ボランティアなど、授業以外にもさまざまな活動があります。私自身も大学生活の中で、イベント運営に関わる課外活動を続けていました。
もちろん、ずっと楽しかったわけではありません。人間関係がうまくいかない時期もありましたし、イベントの準備と大学のテスト期間が重なって、本当に大変だったこともあります。学業も頑張りたい一方で、活動も中途半端にしたくなくて、やめたいと思ったこともありました。
それでも、周りの人と一緒に頑張りたいという気持ちや、後輩のためにも最後までやりたいという思いが支えになりました。自分が準備したイベントを楽しんでもらい、参加した人からありがとうと言ってもらえたときは、続けてきてよかったと強く感じました。
今振り返ると、そこで得た一番大きなものは、自分なりに一つのことをやり切ったという自信です。途中でうまくいかないことがあっても、周囲と相談しながら続けた経験や、人をまとめたり役割を果たしたりした経験は、自分を支える土台になっています。
就職活動でも、4年間続けてきたことや、その中で何を考え、何を成し遂げたのかを話すと、自分の強みを伝えるときの説得力につながると感じました。長く積み重ねた経験は、自信になるだけでなく、自分の言葉に根拠を持たせてくれるものだと思います。
アルバイトを通して社会を知る
二つ目は、アルバイトをしたことです。私は塾でのアルバイトを長く続けました。大学では同年代の友人と関わることが多いですが、アルバイト先では同期だけでなく、校舎長など自分より年上の人、後輩、さらに生徒の保護者の方と関わる機会もありました。
その中で、相手によって伝え方を変えることや、目上の人への言葉遣い、報告や相談の仕方などを少しずつ学びました。保護者の方と話す場面では、普段の友人同士の会話とは違い、相手に安心してもらえるように丁寧に伝える必要があります。こうした経験は、授業だけではなかなか得られなかったと思います。
また、自分が時間を使って働き、その対価として給料をもらうことも大きな経験でした。高校生の頃より、お金を得ることの大変さや、働くことへの実感が持てるようになりました。
振り返ってみると、アルバイトは単にお金を稼ぐだけではなく、社会の中で人と関わる練習の場でもありました。大学というコミュニティの外に出て、年齢や立場の違う人と関われたことは、今の自分にもつながっています。
学業にきちんと向き合う
三つ目は、学業です。大学生になると、サークルやアルバイト、友人との予定など、授業以外にも楽しいことがたくさんあります。それでも、大学院に進学した今、レポートや発表にきちんと向き合っておいてよかったと感じる場面が増えました。
大学院では、自分の研究についてスライドを作り、研究内容を人に説明する機会があります。就職活動でも、自分が何をしてきたのか、どんなことを考えて行動したのかを、限られた時間で分かりやすく伝える必要があります。
こうしたときに役立っているのが、大学の授業で繰り返してきた、考えて整理し、相手に伝える経験です。レポートを書くときには、情報を集め、自分の考えを筋道立ててまとめます。発表では、どの情報を残し、どう並べれば相手に伝わるのかを考えながらスライドを作ります。当時は課題を終わらせることで精いっぱいでも、その積み重ねが、今の研究や就職活動で役立っていると感じます。
また、勉強する習慣そのものも大切です。大学院では新しい研究方法や知識を学びますし、就職した後も新しいことを学び続ける必要があります。大学で、分からないことを調べて理解する経験を積んでおくことは、その後にもつながると思います。
大学生活で大切なのは、何かを積み重ねること
大学院生になって学部時代を振り返ると、何か特別な実績をたくさん作ることだけが大切なのではないと感じます。サークルや課外活動を続けること、アルバイトで社会に触れること、学業に向き合うこと。どれも大学生にとって身近なことですが、数年後には自分の考え方や行動の土台になっています。
私自身、学部生の頃には、イベント運営や塾でのアルバイト、レポートや発表の一つ一つが、大学院や就職活動で役立つとは考えていませんでした。でも今振り返ると、どれも今の自分を作ってくれた大切な経験です。
大学生活は、高校までよりも自分で選べることが増える時期です。最初から将来に役立つことだけを選ぼうとしなくてもよいと思います。少し興味があることに挑戦して、始めたことに向き合ってみる。その積み重ねが、自分の自信になり、将来自分のことを誰かに伝えるときの説得力にもなります。すぐに大きな成果が見えなくても、続けた時間やその中で考えたことは、少し先に進んだときに自分を支えてくれるものになると思います。
Profile
所属:医学系研究科 修士1年
出身地:愛知県
出身校:愛知高等学校