名大生ボイス

名大生ボイス

2025.06.11

名大祭を満喫するためのススメ!

こんにちは。名古屋大学大学院創薬科学研究科 修士1年の小林です。

課題や研究に追われる日々の中で、毎年何よりも楽しみにしていた名大の行事のひとつが「名大祭」でした。今年で第66回を迎える名大祭。6月5日(水)〜8日(日)の4日間にわたり、名古屋大学 東山キャンパス全体を巻き込んで開催されています。

4年間名大祭を楽しみ尽くしてきた僕が、「なぜこのイベントが特別なのか」、そして「初めて参加する人にも満喫してもらうためのコツ」を、自分の体験とともにお伝えします。

 

今年のテーマ「天晴れ、広がるVISION」

「天晴れ!」と叫びたくなるような感動やワクワクを届けたい、そんな気持ちが企画する名大生たちの中に溢れています。ふだんは実験や講義に追われている学生たちも、この時期ばかりは表情を変え、チームで力を合わせて一から企画を立ち上げます。広報から設営、当日の運営に至るまで、全員が全力投球。研究室の先輩が夜遅くまで段ボール片手に何かを作っていた光景を、今でも鮮明に思い出します。名大祭は、「大学って、こんなに熱くなれる場所だったんだ」と気づかせてくれる時間です。

 

夜を彩る盆踊りイベント「BIG BON」

毎年密かに話題になるのが、豊田講堂前で開催される本格的な盆踊りイベント「BIG BON」。やぐらが組まれ、浴衣姿の学生たちが集い、名大の夜が一気に非日常の空間に変わります。今年のサブテーマは「宇宙」。その壮大なイメージ通り、キャンパスがまるで別世界のように輝きます。

私自身、最初は見ているだけで満足するつもりだったのですが、友人に誘われて参加してみると、あの一体感がとても心地よく、気がつけば夢中で踊っていました。

誰でも気軽に楽しめて、盆踊りが終わる頃には、見知らぬ人とも自然に笑顔で話せるようになっている、そんな温かい空間です。最近は毎年参加して踊っています!本格的に浴衣を着てくる人も結構いて、非日常を楽しむにはもってこいの空間です!

 

縁日ブース「勇者の大冒険」

週末になると、キャンパスのあちこちに縁日ブースが登場します。今年は、RPGの世界観を再現した「勇者の大冒険」というテーマで行われているようです!

UFOキャッチャーや射的、スライム叩き、宝探しなど、名前からは想像もつかないような本格的な仕掛けが満載で、どのブースも手作りとは思えないクオリティです!技術力と遊び心が詰まったブースには、ものづくりが好きな人もそうでない人も、きっと驚かされると思います。

朝の時間帯は比較的空いていて、じっくり楽しめるのも嬉しいポイントです。

 

名大らしさ全開の「科学体験会」

名古屋大学といえば、やっぱり“研究”のイメージが強いかもしれません。そんな名大の本気を、誰でも体験できるのが「科学体験会」です。 人工イクラを作ったり、つかめる水の不思議を学んだり、さらには震度7の地震を再現する起震車に乗れたりと、楽しさの中にしっかりと学びが詰まったアトラクションが揃っています。

特に面白かったのが、解説してくれるのが実際の研究室に所属している学生たちという点です!ただ説明するだけではなく、「なんでこうなるのか?」を本気で語ってくれるので、ちょっとした質問がとても深い学びにつながります。

小さなお子さん連れのファミリーはもちろん、理系に興味がある中高生や、純粋に「知るって楽しい」と思える人には最高の時間になるはずです。

 

ふりゃあとの記念撮影!

名大祭公式キャラクター「ふりゃあ」と触れ合える空間もあります。そこでは福笑いや折り紙展示も行われていて、にぎやかな模擬店エリアとはまた違った穏やかな空気が流れています。写真を撮るのはもちろんのこと、ひと休みする場所としてもちょうどよく、歩き疲れたときには立ち寄ってみるのもおすすめです。毎年ふりゃあとの触れ合いみたいなイベントはあるのですが、神出鬼没でどこで会えるのかはわからないということがよくありました。そのため、ふりゃあに会いたい僕はよく探しまわっていたのですが、今年はこんなフォトスポットがあるんですね。もう探してまわらなくてよくて、嬉しいです笑

 

キャンパスに笑いが響く!お笑いライブ

学祭といえば、やっぱりお笑いライブ。今年はM-1ファイナリストの「ママタルト」と、モノマネ芸人の「ラパルフェ」が登場します。テレビの中の芸人さんたちを、いつも通っているキャンパスで、しかもこんなに近くで見られる機会はなかなかありません。しかも毎年、芸人さんが名大ネタを仕込んでくれるんですよね。それがまた笑えるし、ちょっと嬉しいんです。チケットはまだまだ当日券などいろいろな形で入手できるので、ぜひチェックしてみてください。

 

模擬店グルメでエネルギーチャージ!

名大祭を歩き回っていると、やっぱりお腹が空いてきます。そんな時は模擬店グルメが最高の味方。会場には、たこ焼きやホットドッグ、かき氷など、定番の屋台メニューがずらりと並びます。模擬店の場所は日によって変わるので、公式パンフレット等で事前にチェックしておくと便利です。

そして模擬店の魅力は、料理そのものだけではありません。屋台を切り盛りしているのは、普段は静かに実験や講義に励んでいる名大の学生たち。いつもと違う表情で元気に呼び込みをする姿を見ると、なんだか胸が熱くなります。

いろんな模擬店をハシゴしながら、料理と学生とのやり取りを楽しむ。そんな過ごし方こそが、名大祭ならではの楽しみ方かもしれません。

 

名大祭を楽しみ尽くすためのアドバイス

名大祭はとにかく広いキャンパスを歩き回ることになるので、ヒールや革靴は避けて、歩きやすいスニーカーを選ぶのが鉄則。僕自身、1年生の時に見た目重視でオシャレ靴を履いて後悔した経験があります……。

また、午前中は来場者が比較的少なく、行列も短め。のんびり屋台をまわったり、ゲームをゆっくり楽しみたい人には午前中の来場がおすすめです。昼を過ぎると一気に人が増えるので、写真映えより体験重視なら早めの行動が吉。

そして6月の名古屋は天気が急変することも多いので、折りたたみ傘やレインコートは必携。暑さ対策のためにハンカチやウェットティッシュ、飲み物も持っておくと快適にまわれます。

模擬店で買い物をする場合は、現金の持参もお忘れなく。キャッシュレス非対応の店舗がほとんどだった記憶があるので、ちょっとした小銭は用意しておくべきだと思います!

 

名大祭で出会える「もうひとつの名大」

名大祭は、名古屋大学の「もうひとつの顔」を教えてくれる行事です。

学問や研究に真面目に取り組んでいる学生たちが、誰かを楽しませようと本気で動く。その姿に触れたとき、「大学って面白いな」「名大って自由でエネルギッシュな場所なんだ」と思えるのではないでしょうか。

私自身、1年生の時は名大祭実行委員としてお手伝いをして、2年生からも毎年参加して楽しみ続けています。毎年必ず参加していく中で、だんだんと名大祭への思い入れが深まっていきました。

ぜひ、名大祭という“非日常”の中で、新しい名大の姿と出会ってください。そして、この記事がそのきっかけになれば嬉しいです。それでは、名大祭でお会いしましょう!拙い文章ではございますが、最後までお読みいただきありがとうございました。

 

Profile

所属:創薬科学研究科博士前期課程1年生

出身地:愛知県

出身校:愛知県立岡崎高等学校